現場力(げんばりょく)

理科は感動だ!を実践する感動サイエンスteacher。
つながりを活かして社会貢献活動する地域に飛び出す小学校教師。

プール掃除は、段取りがすべて!!

2011-06-07 | 体育主任の活動

勤務校のプール掃除があった。

今年のプール掃除は、「段取り」を意識して行った。

段取り力
齋藤孝
筑摩書房

この本は、最高。なかなか最後まで読んでしまおうと思う本がないが、これは、最後まで読んだ。

立ち止まり立ち止まりながら。自分に当てはめて読んだ。

さて、この本に次のようにある。

『段取りとは、質的に違うものを組んでいくことだ。だからこの期間は何をやる、それがどこで変わるのか、ということを大きく区切ることができなければ、段取りを組むことができない。質の違いを見分けながら段取りを組むことが「段取り力」には大切だ。』

私も何をいつのタイミングで行うかをシミュレートしていた。

 

EM菌を養護の先生にお願いして入れて貰ったのが、運動会の前。

だんだんコケ(?)が、沈殿していくのが分かる。

ここが質の変化の一回目。

さらに、先週の金曜日に水を抜き始めた。

途中で止め、月曜日の朝に同じようなスピードで水が抜けるようにした。

すると、昼休みには、ちょうどいい感じで水が抜けてしまった。

この水の量が大切で、全く壁がぬれていないとやりにくい。

しかし、ありすぎると水が抜けるまでに時間がかかりすぎる。

質が変化する瞬間だ。

さらに、子どもたちを入れる前に、プール内にガラスなどがないかを確認する。

これは、子どもたちが、掃除している時間に行う。

タイムロスがない。ビール瓶が投げ込まれていたこともあったらしい。

そして、6年生の教室前の消防ホースに水を通す。

 

また、6年生の子どもたちは、日程を変更して給食の後すぐに掃除をして貰っている。

5時間目には、プールサイドに集合。

諸注意。

ここがポイントの2。

ケガがないことを第一の目標とする。

だから、忘れ物がある子は、プールに入っての掃除をさせない。

3組と1組が大プール担当。

3組の子でも、何人か忘れ物がある。大切なのは、帽子とサンダル。

滑りにくくするのがサンダル。

滑っても頭を守るのが帽子。

水着を忘れているのは論外。

ここで緊張させる。

なぜ、プールに入らせないかというと、私は、プール掃除は、楽しいものだと思っているからだ。

実際に始まってみるとどんどんきれいになるプールを掃除するのは楽しい。

水がかかるのも楽しい。

昨年のケガのことを語る。これが大切。

 

その後は、子どもたちを指揮しながら掃除を進める。

ここまでは順調だった。

6時間目の途中には終わっている予定だった。

 

しかし、大失敗があった。

なかなか水が抜けてしまわない。

消防ホースで水を入れているので、水がなくならない。

子どもたちにバケツで水を掻き出すことを指示。

子どもたちはがんばった。

だんだんとなくなるが、人力ではらちがあかない。

 

でも、おかしい。

他の職員に排水を見て貰う。原因が分からない。

ここでチャイム。子どもたちは、終了。

 

 

私も排水に向かう。

排水溝を見るが異常なし。川を見るが、排水が流れている。
ふとみると近くに排水溝。
ここじゃないなと思いながらふたを開ける。
スコップで何度か底をさらう。
ジャーーーーーーーーーーーー。
勢いよく流れる水。
この一カ所が詰まっていたのだった。それも少しだけ。
それから10分もたたないうちに水はなくなってしまったのだった。
ホースを使いながら2人でほとんど終了させた。
あとから子どもたちを帰してくれた先生が戻ってきてびっくり。
先生たちの手を借りて、仕上げ。
最後のきれいなプールを子どもたちに見せたかった。
3組の我がクラス。一人37.9の熱。
頑張りすぎてのどが真っ赤。
なぜか3組。
そこがかわいいんだけどね。

その後は、Tinoの家で英語のレッスン!!!

帰り着いたのが、10時!

でも、途中の大津小学校は、電気がついていた!!!!

ご苦労様!


最高の運動会!!

2011-05-31 | 体育主任の活動

一日延期の運動会!!

 

今までで最高の運動会になった。

2週間の練習期間のうち、最後の一週間が雨。

なかなか思うように練習できなかった(と思う)

全体練習も予行の2時間をカットした。

全体練習の総時間は、6時間。

来年度に生かせる。予行は、必要ない。

 

私は、シミュレーションが甘いところがある。

がちがちの計画は立てていない。

だから、職員や子どもに助けられながら、一緒に頑張ってきた。その方が子どもが育つ面もある。

 

さて、延期になって、月曜日の運動会。

 

校長曰く、3分の2ぐらいの人出。

校長も私もぎりぎりまで日曜日にできないか頑張ったが、自然には勝てない。

準備の関係で15分、遅らせての開会式。

 

「限界をこえて、全力でゴールへ」のスローガンで全力を出し切った。

行進に始まり、

行進に終わる。

みんなとあわせると言う社会生活で大切な技能は、行進に集約されると考えている。

6年生の行進は見事だった。

 

私が涙したのが2回。

応援団演技と表現。

応援団は、応援だけしていればいいという訳ではない。

子ども達を掌握することが重要。

今年は、全体練習の最中から応援団の子ども達よく頑張った。

人の涙を誘う応援団演技だった。

4分の持ち時間。

赤団:4分ちょうど。

白団:3分57秒。

時間管理も重要な視点。このために、掃除時間に遅れないことから頑張ってきた。

それらの頑張りの終着点が本番。

本番は一回しかない。だから、最初から全力を出すこと。

普段から全力を出していないと本番もうまくいかないこと。

子ども達に語ってきた。

最後の解団式。

私が褒めたかったのは、5年生・6年生の全員。

今年の運動会の係は、スムーズだった。システマチックに動いた。

だから、時間通りに進んでいった。掃除や準備も頑張った。

さらに、雨の中、テントを立てた6年生。

パネルを書いた6年生。

応援団は、一人ひとり感想を述べたが、これらの子ども達には、教師がスポットを当てなければいけない。

応援団だけが特別じゃないのだ。みんなで創り上げたのだ。

 

子ども達が帰った教室で一人目を閉じた。

やり遂げたという

何とも言えない充実感が広がった。


運動会の天気(態度決定の難しさ)

2011-05-29 | 体育主任の活動

運動会の態度決定は、難しい。

 

もちろん、早く決めてもらえれば、予定が立つのでみんなうれしいが、直前まで計画通りにやりたいのだ。

今回は、台風が来ているので、他の市では、今日の臨時休校を決めたところもある。

 

全市で決定が下されたら、学校の判断は、容易になる。

そのために校長会などで話し合われる。

 

日本は、話し合い至上主義。(井沢史観)

話し合いが優先される傾向にある。

 

 

しかし、リーダーは、違う。

みんながNOと言っても断固として決断する勇気が必要だ。

校長先生のリーダーシップを感じる。

決定がぶれないので、安心である。

 

とにかく、今日の6時には決定する。

 

計画実行責任者の私としては、

 

できるだけ多くの人に子どもたちのがんばりを見て欲しい。

 

一人一人が活躍する場を創っている。

1000人が一つになる瞬間を創っている。

今年の行進を見て欲しい。

今年の応援団を見て欲しい。

今年のパネルを見て欲しい。

今年の「大地の踊り」を見て欲しい。

6年生のバトンタッチを見て欲しい。

 

それぞれの持ち場で自分たちで動く上級生を見て欲しい。

目立たないけど、輝く子どもたちもいる。

成長段階の子どももいる。

どの子もその子なりに2週間がんばってきた。

 

昨年一年間の「体育」の成果を発表する場である。

 

学校の教育は、「知育」「徳育」「体育」の3つの柱で表現されることが多い。

 

この一翼を担う「体育」。

 

運動会を過去最高のものとする。

これは、毎年自分に課している課題。

 

毎年進化させる。

今年の運動会を多くの人に見てもらいたい。


振替休業日の設定

2011-05-25 | 体育主任の活動

運動会の振替休業日。

以前の小学校では、木曜日に設定した。

月曜日にとって、3連休にするのは、絶対に無理がくる。

子どもにとっても、大人にとっても3連休は、疲れが出る。

 

最初の年に、体験的に疲れたので、

次の年は、欠席の推移をグラフにした。

すると、木曜日に欠席が多いことが分かった。

 

 

土曜日に運動会の準備をするので、その前の週に一日振替が必要。

それを木曜日とした。

今年は、水曜日。

3日間がんばらせて、休んだ方がよいのかなとも思う。

ともかく、今日の振替には、応援団の練習をした。

 

午前中の1時間半。

 

最後の詰めをして、終了。

 

6年部は、見えないところでもがんばっている。

 

さらに、事務の先生と教頭先生が来た。

放送の調子が悪いために業者を呼んだからだ。

 

感謝。

 

業者にお願いして、スピーカーの位置を聞こえやすい向きにしてもらった。

 

来なければ、知らないことはいっぱいある。

 

これが、子どもたちの指導の説得力となる。

たくさんの方に支えられた運動会なのである。


雨!!!

2011-05-24 | 体育主任の活動

雨の日の変更がつらい。

しかし、とっさの出来事に対応するときが、重要。

 

状況判断を問われる。

 

ホウレンソウ

 

がとても大切。

 

 

いろいろ勉強になる。

 

 

昨日は、ティノに学びにいった。

 

英語が少しずつ楽しくなってきた。


提案の難しさ!

2011-04-28 | 体育主任の活動

運動会。

昨日が、全体計画の提案だった。

難しい。

様々なシミュレーションを提案に盛り込むことはできなかった。

これまでの伝統もある。

何回も考え直して、事前に体育部で考えたはずだけど、やはり漏れが多かった。

 

これをどう捉えるか。

 

やはり、結局のところ、提案を事前に配ることが必要である。

その場で見て、その場で考えるというのは、

難しいし、時間がかかる。

印刷を早くして、他の先生方にも見てもらう。

以前なら、担当になってもらう時も打診していたけど、

今の学校ではできていない。

 

この一つ一つの積み重ねだと思う。

子どもにも保護者にも信頼されるように運動会を組み立てる。

 

スポーツテストと運動会の提案が重なっていることも

時間がないことに拍車をかけている。

スポーツテストの簡略化が急務。

昨日雨が降ったから今日の朝、ライン引き直し!!

自然には勝てない!


新体力テスト(スポーツテスト)実施

2011-04-27 | 体育主任の活動

新体力テストが行われた。

3時間使って、行事カウント。

6年生の子ども達は、よく頑張った。

一年生のお世話をしながら体力テストを行っていく。

1年生との交流もしっかりできている。

さて、私の担当は、シャトルラン。

1年生にも分かるように言葉を吟味していく。

最初の組より最後の組の方が説明が短かった。

次のように説明をした。

シャトルランは、今ふんでいるオレンジの線から向こうにあるオレンジの線まで何回も行ったり来たりするテストです。

1年生レベルは、10回。

20回で2年生レベル。

30回で3年生レベルです。

何回できるか頑張って下さい。

今から○○先生がお手本をしますので、座って下さい。

(お手本)

それでは、練習です。

向こうでオレンジの線を見つけて下さい。

よーい、はじめ。

(1回だけさせる。)

と、ここでお手伝いの6年生に説明をする。

2回連続で失敗したら終わりです。

でも、声を掛けてしまうとまわりの1年生もとまってしまいます。

終わったら声を出さないで捕まえて下さい。

 

では、1年生、本番です。

途中で音が変わることがありますが、気にしないで続けて下さい。

よーい、はじめ。

 □

という感じだった。

これでも言葉が多いが、幾分か洗練された方だ。

1年生で64回した子がいた。

ものすごい記録だ。

 


運動会の提案!

2011-04-21 | 体育主任の活動

学校は、システムで動いていない。

システムの思想があまり働いていないからだ。

だが、校長先生の頭には、明確に働いている。

今年は、昨年より働きやすくなった。時間の管理がうまい。

 

運動会の提案でも5分以内を目指した。

ま、予備提案として組み分けを主体としていたので当然かもしれない。

しかし、全体提案でも10分は、使わないつもりだ。

 

昨年度の反省を見返している。

自分の気がつかなかったところでのポイントが文面に表れている。

情の部分だ。

その情を計画に反映させる。

 

仕事は、このように積み重なって行くことが重要。

 

だから、昨年度のファイルは、きれいに整理される必要がある。

どこに何があるか分からない

というのが一番のロスだからだ。

 

さて、今年は、大きく組み分けが変わった。

意図した提案を選んでもらった。

 

 

これで8割は成功。


新体力テストのコツ

2011-04-20 | 体育主任の活動

1 全体的に

子ども達のモチベーションを上げるために

年齢の平均数値を子ども達に伝える。文科省のホームページから

年齢別の平均値を出して、テストの前に子ども達に伝えるだけ。

その数字が目安になって、子ども達のモチベーションが上がる。

2 各項目について

①握力:性能の良い、子どもの指にあった握力計を使う。

指を引っかける部分が太いと力が3kgは、少なく出る。

それぞれの子どもにあった握りの長さも重要。

②上体起こし:はかる子どもではなくて、補助する子どもが重要。

しっかりと足をホールドするように指導する。30秒間やり続ける体力が必要。

③長座体前屈:事前にストレッチをすることが重要。

ストレッチ無しでは関節の可動域が狭くなる。息を吐かせること。

④反復横跳び:頭をなるべく動かさないで、スライドさせることが必要。

足だけが動くイメージ。頭がぴょこぴょこ動くと遅くなる。もちろん裸足。

⑤20mシャトルラン:6年生だと30位を境にクラスを二つに分けて

競わせることが重要。最後の一伸びをライバルが押し上げてくれる。

バスケット部のデジタイマーを使うと記録もしやすい。

⑥50m走:様々な方法があるが、スタートダッシュに尽きる。

ストップウォッチは教師がするのが普通だが、

スタートも教師がすることで安定する。

さらに、子ども達に真っ直ぐ走らせることが重要。

ラインの30cm位内側を走ると安定する。

他に裏技もある。

⑦立ち幅跳び:着地が重要。できるだけ足を伸ばさせる。

しゃがみ込む着地ができない子が多い。

⑧ソフトボール投げ:ボールを投げるという行為は、難しいことを

指導者が理解することが重要。投げ方の練習が事前にいる。

バラバラのフォームで記録が伸びるはずがない。

女子の場合、時間がない時は、「なんば」の投げ方の方が飛ぶことがある。

 

以上のようにちょっと気を付けることで記録が伸びる。

これは、教師の心がけと環境だと思う。


新体力テストのコツ

2011-04-20 | 体育主任の活動

体育主任の一番の目的は、と言えば、

児童の体力を向上させることに尽きると思う。

 

そのために、様々な活動を行っている。

備品を購入することもそう。

施設を管理することもそう。

委員会活動を組織するのも。

授業改善を呼びかけるのも。

すべてが、子ども達の体力を向上させることに繋がっている。

 

その一年間の結果が集約されるのが、新体力テスト。

 

だから、体育主任として、一番重要視している。

たかが、数値。

されど、数値。

 

 

さて、その新体力テストは、コツがあるのだ。

コツといっても、子ども達のモチベーションを上げたり、

場を設定すること

方法を指導したりすること

によって、数値が変わってくる。

 

やはり、人の思いが数値に表れるのだ。

体育主任通信でコツを紹介する。