小野隆行氏には、力強いメッセージを頂いた。
教師の領分・医者の領分について
山田みどり氏から
2桁÷2桁は、できなきゃいけませんかね。
という言葉をもらった。
確かに、計算機を使えば、生活に支障なく暮らしてはいけると思う。
しかし、それを判断するのは、私ではない。
学齢もあるから覚えられる限界はある。
自己肯定感を育成する。
ここにポイントがあると思う。
言葉の言い方、入り方、身体技能を言語化しながら
研究的に追求していく。
小野隆行氏には、力強いメッセージを頂いた。
教師の領分・医者の領分について
山田みどり氏から
2桁÷2桁は、できなきゃいけませんかね。
という言葉をもらった。
確かに、計算機を使えば、生活に支障なく暮らしてはいけると思う。
しかし、それを判断するのは、私ではない。
学齢もあるから覚えられる限界はある。
自己肯定感を育成する。
ここにポイントがあると思う。
言葉の言い方、入り方、身体技能を言語化しながら
研究的に追求していく。
山田みどり氏が言っていたのは、「定着の壁」のことだと思う。
砂を積み上げて、積み上がったと思ったら
また、波にさらわれている。
これの繰り返し。
この「定着の壁」を超えられる実践をすることができたらすごい。
が、先行実践はあるのだろうか。
疑問。
人間は、どこまで成長していくのか。成長曲線は、どのようになっているのか。
を解明するのに等しい。
また、保護者との話し合いでiphoneを使った授業展開を考えた。
実生活に役立つ。
これも新しい試み。
研究的にやっていく。
今回のTOSS特別支援連携セミナーのテーマは、
「研究的実践」
これは、ものすごく難しい。
普段、教師が行っていることは、臨床だからである。
臨床と研究は、不可分のものだが、それを意識的に行うとなると
圧倒的な理論の勉強が必要なことが分かる。
自分が教えるだけの教材研究では対応できない。
深い教材研究は「もちろん」の状態にする必要がある。
それに加えて、人間の発達の仕組みを理解する必要がある。
さらに、発達障がいを理解するには、WISCなどの検査が自分で行えるほどの力が必要。
実態調査の精査が必要なのだ。
さて、今回は、山田みどり先生から重要な言葉を引き出した。
「わり算の2桁÷2桁は、できなきゃいけませんか」
「その学習は、その子にとって何の意味があるのでしょう。」
言葉だけを見れば、とってもきつい言葉だと思う。
だけど、医師として、様々な事例を見てきた山田先生だからの言葉だと思う。
「新しい学習をするより、今までの学習を生かしていく」という視点があるからだ。
学齢も関係している。
しかし、教師ならば、自尊心を高めるという視点でこれに対抗できなければいけない。
できる
わかる
は、人間の本質なのだから。
教師は、この子がわり算が必要か必要でないかを判断することはできない。
そして、判断して切り捨ててはいけないと思う。
新しい学習
を学ぶ手段が
新しい局面に立ち向かう自尊心を育てるのだから。
連携といっても
なれ合いではダメだと思った。
椿原正和氏からは、次のように指導を受けた。
□
割り算の「たてる」だけに限定する。
「たてる」は、どのような指導系統(ステップ)になっていて、
先行実践(向山実践など)は、何があるのか。
さらに、「たてる」だけのチェックリストをつくり、どこで躓いているかが分かる。
キーワードでくくれなければいけない。
□
私のレポートは、実践記だったのだった。
さて、指導を受けて、すぐに思い浮かべたのが、赤羽三部作。
ほとんど読んでない。
さて、理論編から。(□ □を引用箇所とする。特に指示しない限りは、「赤羽三部作」から)
目次を見ただけで、わくわくする。
□
算数科の狙いについてはどのように考えられてきたか。
□
つまり、算数は、何のために学習するのかということ。
どこまで学力をつけさせればよいかとはたと考えてしまう。
果たして六年生までの算数の学力が必要なのか。
□
生活や経験を重視する新しい教育においては、生活や経験になくてはならぬ学習の道具として基礎技能を大いに尊重しなくてはならない。
この基礎技能の指導にもつとも関係の深いものは国語や算数である。われわれはことばを解さず使わずして、また、計算ができずに、何の経験や学習があり得よう。
□
算数は、学習の技能を発展させる教科として位置づけられている。
だから、算数科の指導を行うことで、社会生活に必要な基本的な能力を育て、
それと同時に、科学的合理的な考え方、生活態度も形成されていくとしている。
したがって、次の3つの目標に絞られる。
□
1. 社会生活に有用な技能を得させることができる.(有用性)
2. 数量的な関係を処理する能力を得させることができる.(用具性・論理性)
3. 科学的合理的な思考や生活態度が育成できる.(陶冶性)
□
算数を学習させることの理論的バックボーンはここにある。
さらに、個人差について次のように引用されている。倉田剛「カリキュラム構成」(昭和二四年)
□
数量や計算の能力を身につける速さは、児童生徒によつて著しく違うから、個別指導の方法を主とすべく、かつ全体を一斉にのばすというよりも、各人を各人の速さでのばすという考えで導くべきである。
□
ここから考えるとやはり、算数の四則計算は、科学的な思考等の育成ができ、
各人の速さでのばしていくという考え方でよい。