上東区 保健環境通信

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2024.1.29(月) 環境問題報道から 西南極 氷床崩壊

2024-01-30 00:21:44 | 環境保護
2024.1.29(月) 環境問題報道から 西南極の氷床崩壊

<西南極の氷床が約12年前に崩壊?>
・西南極の氷床が約12万年前に崩壊していた可能性があることが、タコを使った研究で示された。
・南極を覆う氷が解ければ、世界の海面が大幅に上昇することになる。
・オーストラリアのジェームスクック大学などの国際研究グループが米科学誌『サイエンス』(12月21日付)に発表。

・西南極(南極大陸の西半球側)では、地球温暖化が進むもとで南極半島東側の周辺の海を覆っていた棚氷が次々分離する異変が続いている。
・棚氷は、氷河の流れを抑えることで陸上の氷床を支えており、棚氷が分離することで、今後、氷床にも大きな変化が起こることが懸念されている。
西南極の氷床が完全に崩壊すれば、海面が3~5メートル上昇すると推定されている。


・世界気象機関(WMO)は2023年の世界の平均気温が産業革命前より1・4度上昇する見通しだと発表するなど、温暖化のスピードは加速。
・西南極の氷床が今後どうなるかを探る方法の一つが、約12万9000年前から約11万6000年前にかけての最終間氷期に、西南極の氷床がどうなっていたかを理解すること。

※ゲノムを比較
 今までは、それに適した方法がなかったが、研究グループは、南極の周りにすむタコの仲間のゲノム(全遺伝情報)を調べることを思いつく。
・このタコは、比較的最近発見されたもの、大昔から南極の周りの海にすんでいた。
・現在は、海域ごとに地理的に隔離され、遺伝的に違いがあることがわかっている。
・しかし、ゲノムを調べることで、過去に交流があったかどうかがわかるはずだと考えたのだ。

・研究グループは、西南極に接するウェッデル海、アムンゼン海、ロス海にすむそれぞれの集団から採取した96匹のタコのゲノムを比較し。
・その結果、最終間氷期にこれらのタコの祖先が交流し、遺伝的なつながりをもっていたことが判明。
・南極の氷床が完全に崩壊した場合、海面より低いところに海水が浸入し、現在は離れた海域がつながる可能性がある。


※海面上昇示す
・ヤン・ストラグネル教授は「これは、最終間氷期に西南極氷床の完全な崩壊が起こり、現在のウェッデル海、アムンゼン海、ロス海を結ぶ海路が開かれた場合にのみ可能となるだろう」と説明。
最終間氷期の地球の平均気温は産業革命前に比べ0・5~1・5度高かったと推定され、現在とほぼ同じだった
・しかし、海面は現在より5~10メートル高かったと考えられている。
・この研究結果は、世界の平均気温をパリ協定が掲げる最小限(産業革命前より1・5度)の上昇に抑えても、西南極の氷床の崩壊とそれに伴う海面上昇が起こる可能性を示している

・いまこそ、温室効果ガス排出削減へ実効性のある対策を抜本的に強化し、加速させることが求められているといえる。

※地球沸騰化対策は待ったなし!


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