2023.8.31(木) 環境問題報道から 気候変動対策
<気候変動防ぐために「ゴリラ殺さないで」>
炭素貯蔵能力の高い樹種が減る
・大気への二酸化炭素放出を増やさないためにも「ゴリラやゾウを殺さないで」と、
米ニューヨーク市に本部を置く国際的な環境保護団体「野生生物保護協会(WCS)」が訴えている。
・同協会の研究チームは、熱帯雨林を構成する樹種のタネがどのように散布されているかを調べた。
その結果、ゴリラをはじめとした霊長類や、オオハシ、サイチョウなどの鳥が、 炭素貯蔵能力の高い樹種の果実を食べていることがわかった。 ・これらの動物は、違法な狩猟や商業的な狩猟の対象となっている。
このため、狩猟によってこれらの動物の数が減少すると、
炭素貯蔵能力の高い樹種のタネが散布されなくなって熱帯雨林の構成が変わり、
炭素貯蔵能力の低い樹種の密度が高くなる可能性があるという。
・たとえば、中南米の熱帯雨林ではこのような動物が狩猟されることによって、
長期的に見た場合、炭素貯蔵能力の高い樹種の最大40%近くが失われるとみている。
・また、アフリカのガボンで2004年から12年にかけて1万1000頭が殺されたと報告されているアフリカゾウについて、 研究チームはおとな1頭だけで700キログラム以上の炭素を含んでいるため、 殺されてその分の炭素が酸化されれば、
約2.6トンの二酸化炭素となって大気中に放出される可能性があると指摘。
「熱帯雨林にすむ野生動物を保護することは気候変動から地球を守ることになる」と訴えている。
以上
※「人間の都合で自然に手を付けてはいけない」、この一例と思われる。
一方で古の日本の里山のように、 人の営みが作り出した豊かな自然もあるので、
一概に自然に手を付けるなとも言えない。
難しいが、持続可能な農業や狩猟採集業等について、
世界的なルール作りを早急にまとめる時期と思われる。
(為政者になれる条件設定もその一つかもしれない。
戦争を選択する国の指導者は勿論クビである)
さもないと手遅れに・・・。