上東区 保健環境通信

上東区における、健康増進活動、資源リサイクルやゴミ問題への取り組み状況等を、できるだけリアルタイムでお知らせします。

2016.08.10 熱中症にご注意

2016-08-10 09:45:51 | 健康増進
2016.08.10 熱中症にご注意

焼けつくような暑い日が続いており、熱中症注意報が毎日出ているようです。
孫子の兵法に曰く「敵を知り己を知れば百戦危うからず」。
敵である熱中症のなんたるかを知り、己の年齢体調体力疾病等の状況を把握していないと思わぬところで熱中症になりかねません。

どんな症状が熱中症なのか記憶にとどめておきたいと思います。
熱中症は、体内で発生する熱や体外からの熱により体調を維持しようとする生理反応が病的状態にまで進んでしまったもの。
従って症状が軽いうちに、気づき手を打つことが大事です。

まず熱失神。
人間には大きく二つの体温維0持機能が備わっている。
体温維持のためには熱を体外放出する必要があるが、その一方策として皮膚の血管拡張反応がある。
この反応に伴って血液が四肢や皮膚にとられ血圧も低下することにより、脳への血流が不足してめまいがしたりする。
めまい自体既に熱中症の症状であるが、これがこうじると意識を失うことがあり、これが熱失神である。
めまい、ふらふらが起こったら熱失神への黄信号 

次に熱疲労
体外への熱放出手段として発汗作用がある。
汗の水分を蒸発させ、体から気化熱を奪おうという訳である。
体から効率よく熱を奪うためには蒸発は欠かせない。
従って、外気の湿度が高いと蒸発しにくいため、汗はでるけど熱放出がうまくいかない。
すると熱放出のため汗が出るということになり、大汗をかくことになる。
普段体を動かして、汗をかくことが少ない人は同様に大汗をかくことがある。
大汗をかいたときが要注意!

大量の汗をかいたにもかかわらず、水分補給が十分にされないと脱水症状が出てくる。
脱水症状とは水分不足であることから血液はドロドロ、酸素や栄養が体の隅々まで行き渡らなくなる、
体温調節もできないため体温上昇、老廃物も排出できないことから尿も出ない等それこそ様々な症状が出て来る。
高熱、めまい、吐き気、頭痛等だそうだ。
脱水症状がでたら熱疲労
勿論、血液は流れにくくなっている訳だから、心筋梗塞や脳梗塞のリスクは高まることになるから油断は禁物である。

かといって、水さえ飲んでいればOKでもない。
汗には塩分も含まれるため、大量に汗をかき続けると、血液の塩分濃度は低下する。
すると、これ以上塩分濃度低下をしないよう、のどの渇きがなくなったり、筋肉が痙攣することがある。
これが熱けいれんである。
水と合わせ塩分補給もお忘れなく。
赤ちゃんがおこす熱性けいれんとは違いますぞ。

対処法?
重症化したと思ったらお医者様へ
素人療法は危ないので。
軽いうちなら、
休む
冷やす
水を飲む
熱けいれんを起こしたら、味噌汁がおすすめ


会社員時代、仕事の役目ガラ、熱中症予防を声高に訴えていた時期がある。

「仕事に熱中し過ぎて、熱中症になるな」
仕事に熱中するあまり、己の体調の変化に気づかず、自覚ないままに無理をして・・・
などということがないようにしてよね。
そんな意味を込めている。

一方で、体調の変化に気づいていても、環境条件から無理をしがちである。
仕事が遅れている、これをやり遂げないと気が済まない、終わらないと上から怒られる・・・
等の理由から、
のどが渇いた、気分が悪い、頭がくらくらする等の症状を自覚しても、
給水タイムもとらず、
我慢して、無理をして・・・といった具合だ。

とにかく救急車を呼ぶような事態だけは避けたいと、
「のどの渇きを我慢するな、一休みして水分補給をしてね」
なんてことも言った気がする。
年齢が高めになると、体内の水分不足を察知する枯渇神経が鈍麻する。
このため、水を飲みたいと思ったときには手遅れ、脱水状態になっていることがある。
だから小生みたいな高齢者は、「のどが渇いたら飲む」、ではなく定期的に飲むことを心掛けた方がよい。

いくら休めと言っても、遅れの責任を誰かが背負ってやらなければ、指示とおりにはなかなか休んでくれない。
「仕事は遅れてもいいぞ、責任はおれがとる」
と、こうでも言わない限り現場の人は動かない。
皆さんまじめで、責任感があり、自分の仕事を愛しているんです。

休みの時間を長くすることによる損失よりも、
熱中症予防対策を講ずることによるコストアップよりも、
体調不良をかかえたまま仕事をすることによるミス発生や
熱中症発症により被る損失の方がはるかにデカいと思う。

多くの事例がそのことを教えてくれている。
無理は禁物
ウォーク ドント ラン
急がば回れ
治療より予防

コメント
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