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「人生のほんとう」池田晶子

2019年10月26日 14時56分46秒 | 読書(エッセイ&コラム)
「人生のほんとう」池田晶子

池田晶子さんは、2007年癌で死去された哲学者。(享年46才)
専門用語を使わないで、哲学を語るのが人気だったようだ。

P21
無としての死は、存在しないからです。無が存在したら、無ではないですよね。

P31
ウイルスは情報しか持っていない。細胞を持たない遺伝情報だけのものを、生きていると呼ぶべきかどうか、実は生物学者もわからない。

P38
人間の幸福というようなことは、この地上の生活のあれこれには決してないのであって、最終的にはある種の絶対肯定のような感覚のことを言うのだろうと、私は思います。

【感想】
ある種の人にとって「ハマる文章」かと思う。
私はちょっと、浮き世離れした感覚に違和感を感じた。
それが哲学?

【ネット上の紹介】
大事なことを正しく考えれば惑わされない、迷わない。常識・社会・年齢・宗教・魂・存在をめぐる明晰で感動的な6つの講義。
1 常識―生死について
2 社会―その虚構を見抜く
3 年齢―その味わい方
4 宗教―人生の意味
5 魂―自己性の謎
6 存在―人生とは何か