巨大キノコの逆襲

夏の臭いがしてきた。懐かしいような寂しいような…。
僕は部屋の隅っこで寝転がって、空を見る。電車の音が空を駆けていく。雲を追い越して行く。僕は睡魔におそわれた。
夕方５時10分。
眠りから覚めた僕は無性に腹が減っていた。急いで米を研ぎ、近くのスーパーへ買い物に行く。
するとスーパーの入り口で、巨大なキノコが現れた。びっくりして自分の目をこすろうと思った瞬間巨大なキノコは僕に向かって、「今日は私を食べてくれ！頼むから、食べとくれ！」耳が爆破されたかのようなどでかい声で言った。

その後のことは全く覚えていない。
僕は倒れたようだった。


気がついたらそこはスーパーのスタッフルーム。

時計は５時30分。

オバチャンたちが僕を上から覗いていた。なぜか、自分のきのこを触って確かめた。次の瞬間、急に怖くなって僕は「め、迷惑かけました」と小声で言ってからスタッフルームを足早に出た。

なんなんだ？
どういうことだ？
訳が分からない。

一つ確かなことは僕がキノコを嫌いということ。
だから《キノコの山》を３つ買った。

そしてそれが今日の夜ご飯になった。


本気で笑えない…