夢の一歩手前

目覚めたのにまだ覚えているので、睡眠に入る直前のことを書きます。

さて寝るべ、と布団に潜り込み目を瞑る。だんだんと意識が溶けていく中、私は家のトイレの扉の前に立っていました。扉が半開きになったトイレからは照明の光が漏れ、中で何やら物音が。何者かがいるです。動物か人かわからないがあきらかに生物の出す音！！　おのれ我が城（賃貸アパートだが）に侵入する不届き者め、何者だ名をなのれ。私は意を決して扉を開けました！！

しかし中には何もなく、ただ薄汚れた洋式便器が白い照明に照らされているのみだったのです。

はい、ここで私は布団の中で目を開きます。まだ意識は半分残ったままで夢のようなものを観ていたのです。最近になって知ったのですがこれは入眠時心像と呼ばれるものらしいのです。これから眠りに入るために、脳みそが眠りに集中させるために見せる幻覚のようなものだとか。寝ている間に変な老婆が布団の上に座っていた……なんてオカルトもこの入眠時心像の一種なのでしょう。それかマジものです。

入眠時心像はもうろうとした意識の中で行われるそうなので、昨夜の私みたいにはっきりと認識できたケースはあまりないのでしょう。人間の脳はなかなかに面白いエンタメを魅せてくれるものです。