｢22年目の告白ー私が殺人犯ですー｣感想（ネタバレ含む）

金曜ロードショーで放映してたんでなんとなしに観たのですが、思ったよりも面白かったです。

一切情報を入れずに観たから藤原竜也演じる犯人の正体が判明した時は「なるほどそうきたか」と感心しちゃいました。でも偽犯人が出たあたりからちょっと冗長な感じも。最後の方は「銃を突きつけてばかりじゃなく実力行使で止めろよ」と叫びたくなるレベル。でも偽犯人との対面まではすごく惹き込まれたし真犯人が誰なのか気になりました。

おそらく内容はカットされているのでしょうが、いまいち人間関係が分かりづらかったです。特に岩城滉一演じる暴力団の組長……でいいのかな。急に刑事と一緒に車に乗っていたり電話受けたりと何者なんだよ、と。途中で「ああ、被害者の旦那さんなのね」とわかりましたが。あとどうして藤原竜也は真犯人が別荘にいくことがわかったのか。

ここからはネタバレになっちゃうけどラストシーン。真犯人はずっと「刺殺は美しくないなあ」と連呼していたからの腹部を刺されるオチはスッとしましたね。あのまま死刑になったとしても大好きな絞首刑だろうし。ちゃんと考えて話を作ってるんですなあ。

被害者の娘さんが告白本を読んで「３ページしか書かれていない」と怒っていました。あれを書いたのは実は刑事だったわけで、おそらく娘さんに詳細な情報を伝えたくなかったのだと思います。まあね、克明に親がどんな風に殺されたかを知りたくはないわな。

なんだかんだでヒット作と呼ばれているものは観てみると面白いものなのである。