2018年12月1日(土曜日・独立回復記念日・祝日)晴れ時々曇り。17℃~4℃。降水確率0%。湿度99%(8:07)68%(14:25)。南東のち西の微風。紫外線量2。全体に靄っているものの上空は晴れ。朝には7隻の漁船がサド湾内で操業。窓には結露。晴れれば陽射しは温かいが陽が陰るとかなり冷え込む。サド湾の水面がキラキラと美しい。
エッセイをブログに掲載し『セトゥーバルだより』2018年12月号を配信。
『きょうのニュース』国際エイズデー。燃料高騰に端を発したパリのデモがエスカレート暴動化。パパブッシュ亡くなる(94歳)。カンポ・ペケーニョで100%国産のクリスマス・マーケット。アグエダで世界一大きなサンタクロース(LEDモールで作られた)と世界一小さなサンタクロース(顕微鏡で見る)。370個の動くフィギアを使ったペネイラのプレセピオ。
『昨夜の映画』は
『ウォルト・ディズニーの約束』(Saving Mr. Banks『バンクスさんを救う』)2013年。アメリカ・イギリス・オーストラリアの伝記・ドラマ映画。125分。監督:ジョン・リー・ハンコック。1964年のディズニー映画『メリー・ポピンズ』の製作背景を描いている。「メアリーポピンズ」シリーズの作者、パメラ・トラヴァースを中心とした物語であり、1907年に彼女がオーストラリアのクイーンズランド州で過ごした幼少時代と、1961年にウォルト・ディズニーと『メリー・ポピンズ』の映画化の交渉をする過程が描かれる。 1961年ロンドン。トラヴァース(エマ・トンプソン)は、『グルジエフの教え』を前に考え事をしている。スランプに陥いり、新作が書けなくなったことで、金銭的に窮乏した彼女は、エージェントの強い勧めもあり、ウォルト・ディズニー(トム・ハンクス)からの「メアリーポピンズ」第1作の映画化についての、20年来の申出を受けることを「検討」することにしたのだった。 「アニメはご法度。ミュージカルもダメ。脚本は原作者の承認を得ること」。ディズニーにとっても異例の条件ではあったが、「必ず『メアリーポピンズ』を映画化する」という娘との約束を果たしたいディズニーは承諾する。 ロサンゼルスの空港には運転手のラルフ(ポール・ジアマッティ)が迎えに来る。「晴れてよかった」という彼に、トラヴァースは「私が天気にしたわけじゃないし、雨は生き物を育てるのよ」と返す。ラルフは苦笑いするばかりであった。ディズニーの用意したホテルに案内された夫人は、部屋一杯のディズニーキャラクターのぬいぐるみに腹を立て、クローゼットに押し込める。テレビには「名犬ラッシー」が流れ、チャンネルを変えるとウォルトがテレビの「ディズニーランド」で案内している。ベッドに鎮座する大きなミッキーマウスの人形は、窓際に追いやり「反省」を促すのだった。フルーツバスケットに盛られたセイヨウナシを見たトラヴァースは顔色を変え、眼下のプールに投げ捨てる。それは彼女に父にまつわる悲しい思い出を思い出させるのだった。 『メリー・ポピンズ』の子供達の父親・バンクス氏のモデルとなったパメラ・トラヴァースの父親(コリン・ファレル)は、銀行の支店長であった。アイルランド人の彼は、自分達にはケルト人の魂があると言い、幼いパメラを「ギンティ(アニー・ローズ・バックリー)」と呼び、詩作と空想の世界に遊ぶ楽しさ、大切さを教えたパメラにとって大事な人物だった。父親の転勤に伴い、一家はオーストラリアの野原の一軒家に引越す。銀行の経営と家族との生活の重責に苦しむ父親は、次第に酒におぼれるようになる。銀行主催のフェスティバルでプレゼンテーターを任された彼は、景気づけに酒を飲み泥酔して舞台に登場、ろれつの回らないスピーチをした挙句、舞台から転落して寝たきりになる。彼の体は既にボロボロであり、セキに血が混じるまでになっていた。パメラは父親を元気付けようと、学校で表彰された詩を見せるが、彼は「イェイツには及ばない」と拒絶する。隠した酒をパメラが父親に渡したことがきっかけで絶望した母親(ルース・ウィルソン)は入水自殺を計るが、追いかけてきたパメラの呼びかけに我に返る。メリー・ポピンズよろしくやってきたきびきびとしたエリー叔母(レイチェル・グリフィス)さんが、新しい薬を一杯持ってやって来、一家総出で家の掃除を始めたことで、一家に少し明るい光が見えてきた矢先、パメラが父親のためにセイヨウナシを買いに出ていた間に父親は亡くなってしまう。 翌日、ラルフの車で製作会社に赴いたトラヴァースは、脚本家のドン・ダグラディ(ブラッドリー・ウィットフォード)と作曲家のシャーマン兄弟(ジェイソン・シュワルツマン)(B・J・ノヴァク)の出迎えを受ける。ミュージカルは許可しない条件を反故にされたとトラヴァースは怒るが、ディズニーは原作を汚さないことを約束する。自分の指示を確かなものにするため、打ち合わせ内容はすべて録音することを要求するトラヴァース。ディック・ヴァン・ダイクの出演は駄目、作曲した「チム・チム・チェリー」を聞かせても駄目、細かいことを「重要な問題ですか」と云うと外に追い出される。「画面に赤色は使うな」とごね、原稿まで捨ててしまう。映像化されないト書きの表現にまで口を出すトラヴァースを、ディズニー側ももてあまし始める。しかし、トラヴァースの厳しい注文に対応する中で、新しいアイデアが生まれ、映画「メアリー・ポピンズ」は形になり始める。 ディズニーランドへ案内するとの申出を一旦は断ったトラヴァースであったが、ラルフの車はディズニーランドへ向かい、出迎えたウォルト本人にメリーゴーラウンドに乗せられる。ラルフからは、体の不自由な娘がいること、晴れた日には外に出してやれるので晴れることがうれしいこと、娘が「メアリー・ポピンズ」の大ファンであると聞き、親近感を抱いた夫人の態度は、少し軟化したように思われた。 気難し屋の父親で銀行家のバンクス氏が、子供のために凧を修理するエピソードを気に入り、作曲家たちと劇中歌を歌う夫人だが、ダンスするペンギンの映像をどうするか、という話からアニメが挟まれると知り、激怒して帰国する。物思いにふけるトラヴァースの自宅をディズニーが訪問する。トラヴァースが、本名「ヘレン・ゴフ」を名乗らず、父の名前「トラヴァース」を名乗っていることを知り、次の便で追い掛けてきたのだった。ディズニーは同じアイルランド系移民で厳しかった父親との確執と、貧しく辛かった少年時代の話をする。現実では救えなかった何十人もの「バンクス氏」のために、映画ではバンクス氏を「救おう」、そうすることで皆励まされるだろうと語りかけるディズニーに、ついにトラヴァースも折れる。 何かが吹っ切れたのか、ポピンズものの新作、「メアリーポピンズのお料理教室」の執筆を始めた夫人。映画は完成したが、どうせ来ないだろうとハリウッドの試写会には呼ばれず、それならばと行く予定もなかった彼女だが、エージェントからポピンズだったらどうするかと問われ、チャイニーズ・シアターでの試写会に押しかける決意をする。 ディックが出演し、ペンギンのダンスはアニメーションであったが、それでもトラヴァースは笑い、泣き、映画の出来ばえに満足するのだった。 エンドロール。テープレコーダーが映り、ディズニースタッフとトラヴァースの実際の交渉の肉声が流れる。 (Wikipediaより)
『天才スピヴェット』(L'extravagant voyage du jeune et prodigieux T.S. Spivet)2013年。フランス・カナダ合同のアドベンチャー映画。105分。監督:ジャン=ピエール・ジュネ。ライフ・ラーセンの小説「T・S・スピヴェット君 傑作集」を原作としている。モンタナの牧場で暮らす10歳の少年スピヴェット(カイル・キャトレット)は、身も心もカウボーイの父(カラム・キース・レニー)と昆虫博士の母(ジュディ・デイヴィス)、アイドルを夢見る姉(ニーアム・ウィルソン)に囲まれて暮らしていた。スピヴェットは生まれながらの天才的頭脳の持ち主だが、彼の言動は家族からは今ひとつ理解されずにいた。さらに、双子の弟の突然の死で、家族の心にぽっかりと穴が空いていた。そんな中、スピヴェットの元にアメリカを代表する研究機関であるスミソニアン学術協会から、最も優れた発明に贈られるベアード賞受賞の知らせが届く。初めて人に認められることの嬉しさを知ったスピヴェットは、一人でワシントンDCで開かれる授賞式に出席するべく、家出を決意する。数々の危険や様々な人々と出会いながら大陸を横断する。受賞スピーチで、彼は重大な真実を明かそうとする。(Wikipediaより)
「ポルトガル淡彩スケッチ・サムネイルもくじ」
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