霊界の門 ・見えないものの力

霊界や因縁から、現在の自分をみつめ、「見えないものの力」を味方にしましょう。

香らず、そして煙も出ない「線香」今様

2013年11月18日 | 心霊現象
これから書き出すものが、現代人に好まれているそうな。
最初に書いた「香らぬ線香」、「煙の出ない線香」「涙の出ないタマネギ」「魚を焼いても煙の出ないロースター」。
さらにさらに、健康で働くだけの夫、言うがままの妻?。
適当な歳で死んでくれる高齢者・・・?。
さあ、みなさまが日常生活で「こんなものがあったらいいのに~」と思うことを、思いつくだけでも書き出してみれば、分かってくる。何が?。
はい、どんどん「自分勝手」がエスカレートしていく時代背景がである。

先般の「イグ・ノーベル賞」受賞は、マウスの延命で証明された『歌曲・椿姫』の音楽による効果だったという。
さらに「タマネギ」も、その一つらしい。みんな日本人によるものだ。(前者は新見正則博士による)
時代とともに、「勝手」も「便利」も、ないまぜになって進化していくようだ。
気が付けば・・・。(何がどのように残り、この世がどんな風に変わっていくのかは、多分私には想像すら出来ないだろう)

さてさて「線香」について、とある新聞では一面の半分を使って「その移りゆく線香今様」についてふれていた。
少しだけおすそ分けを・・・。

『煙や香りを抑えた線香が人気だ。そもそも香りづけをするものなのに、売れ行きは急上昇。家が狭 く、風通しが悪いといった住宅事情も背景にあるようだ。
 大阪の主婦。居間にある仏壇に毎日10分ほど線香を供えるのが日課だ。「家が汚れる気がするの
 で、煙が少なくて香りのきつくない線香を使っている」。
 国内産線香の地とされる堺市で、創業280年の奥野晴明堂は6年前、香りと煙をほぼなくした線 香「ZERO(ゼロ)」を発売した。
 売上はこの二年間で25%伸び、約50種類の商品の一割を占める一番の売れ筋になった。
 この夏には関東地方の寺から、新たな注文が入った。
「香りのない線香なんて作りたくはないが、仕方ない」。
 仏壇の購入が減り、墓参の機会が少なくなったことが影響しているとみられる。
 こうした中で、煙や香りの少ない線香は売上を伸ばしている。

 ホテルや料理店での法要も増え、香りや煙を押さえた線香は重宝されている。
 スミレやラベンダーといった花のほか、コーヒーや日本酒など、故人の好みにあわせた香りの商品
 もある 』
                  (10月9日  朝日新聞)


ここで一つ、みなさまにお聞きします。
そもそも「線香」って、何のためにあるんでしょうねぇ・・・?。
私もよくは分かりません。仏教伝来の歴史から、伝えられてきたものがきっとあると思いますよ。
霊界の香りといってもいいでしょう。夢や現(うつつ)の中で、「あの」線香の臭いを嗅いだ経験はおありでしょう。
私なぞ、尼様に囲まれている日々ですから、炊いてもいない線香の臭いがすることなど、日常茶飯事です。
彼ら、つまり仏門に帰依し、身も心も「線香」の香りに浸ってすごした人達にとっては、「臭い」は魂の拠り所(よりどころ)でもあるのです。
その臭いが、消されたり、コーヒーだったり、酒だったり、花だったりして・・・。
いいんですかねぇ~・・・。
今の仏教界も、ここまできたかぁ!、と思った矢先。
ありました。浄土真宗のお坊さんが、こんなことを言っています。

『仏様にきれいな花やいい香りを差し上げるのが供養。線香が登場する前は香りを損なう煙が出ない
 ようにお香をたいた。煙は不要だが、香りは別。
 いいお香を上手にたくと甘いにおいがする。線香のにおいに慣れないのは良質の線香を使っていな いからでは。線香の意味を伝えていない坊さんにも責任がある』(浄土真宗本願寺派の元総長で
西福寺(兵庫県西宮市)住職の豊原大成(だいせい)さん(83)の話)


この世も最近は、「香り」(臭い)で勝負する商品が増えた。
シャンプー、洗剤、化粧品などあたりまえ、冷暖房機や消臭剤や入浴剤、アロマなどなど、周りは「香り」であふれている。
そこへ当然のように「香水」が、我が物顔で幅をきかす。
女性が一人、電車の席に座ると・・・、さらにもう一人、そしてまた一人。
化粧品から、洋服から、香水から「香り」が漂う。それがみんな混じり合う。
香りはもはや公害に代わる。なぜ?
私は自慢じゃないが、香りには敏感でありさらに「弱い」。
むせて、せき込み、呼吸困難になる。大袈裟?・・・。
はいはい、何とでもおっしゃいませ。事実だから治しようがない。
香水の強い人が乗ってくると、さらにその人が私の隣に座ると、そそくさと私は席を立つ。
エレベーターでも同じ行動をする。が、あと一階だけとなれば、死ぬ気で呼吸を止めて我慢する。
今は、犯罪捜査にも「残り香(のこりが)」が重要視されるとか・・・。

「えっ、もうそんな時期なの?・・・」と、決まって私は周りを見回す。
「きんもくせい」の咲くころである。
正体?は分からないが、確実にその「かぐわしい香り」があたりに漂っている。
神は何と「粋(いき)」なことをなさるものよ~、とこんな時にいつも思う、とは誰が言った言葉だったでしょうか・・・?。
こんな「香り」が漂う「楽しみ」こそ、あの世の思わせぶりだと思っていた。
霊には「光」も「色」も「香り」もある。
この表現は「良い」意味を現す。が、悪い、低い、暗い、悪臭は霊でも低級であることを現す。
その霊界に漂う「香り」は、どのようなものであるか・・・。
この世より100倍の機能で働くといわれる、あの世の霊的機能、第6感の機能は「嗅覚」においてもすさまじいという。
動物でも嗅覚が優れている犬。あの世に行った人間の嗅覚に比べれば、犬のそれなど足元にも及ばないと聞く。
その霊感で、私達はどんな香り(臭い)を嗅ぐのだろうか。その霊体から発散される「かぐわしい香り」か、はたまた吐き気をもようす「悪臭」を自他ともに発散し、嗅ぎ合うのだろうか・・・?。

この世における「香り」は、あくまでも肉体の世界でのもの。
この世にあっても、目に見えないが確実にあり、確かに発散されている「霊の香り」を私達は嗅ぎ分けることが出来るだろうか。
そして、今の自分の霊の香りは、どんな臭いなのだろうか。
「死臭」「悪臭」を放つ者ではなく、その香りを人が探すほどの者になって、「100倍」の世界へと、希望をもって行こうではありませんか。

今はその「練習期間」と思召せ。
どんな「香り」が、あの世で「いい」といわれる香りなのでしょうねぇ~。
先達たちが求めた「高貴な香り」、と言われた「蘭奢待」。
一度「その香り」を魂に叩き込み、一つの指標にしても悪くはないかと・・・。
やはり、「正倉院」まで行ってくるといたしましょうか。

人の霊を玉として・・・。
どんな色で、どんな香りで、どんな光り方をする「玉の緒」を「あなた」は目指していくのでしょう・・・。
さて私?、香りでむせる事だけは、治して行きませんとねぇ~。