霊界の門 ・見えないものの力

霊界や因縁から、現在の自分をみつめ、「見えないものの力」を味方にしましょう。

その二(山王家 5)

2011年10月25日 | 心霊現象
その後。


以上のことからB子さんと母親は山王一族(三五家)、つまり婚家の過去性、
血統的因縁を知ることとなった。

しかし、しかしである。
この内容をそのまま、ご主人とその母親に示して、はたして良き理解が得られるであろうか。

実に、霊能者K氏が心配し、懸念した事はそのことであった。
守護霊をつうじて過去の因縁を解明することはいい。
しかし、次があるのである。
本人一人で成せることならば、ことはまだ簡単である。
ましてや良い事よりも悪しき先祖の罪をほじくり出して、はいこうなってますよ
と突きつけられるほうにしてみたら、たまったものではない。
いいがかりもホドホドにしろ、と反発をするに違いない。


K氏の心配どうりB子さんの婚家は、このような抹香くさい話は
大嫌いな人たちであった。

その後、B子さんからも、その母親からも連絡はプツリと途絶えた。

霊界と地上の因縁やしくみ、みえない部分の力を訪ね求めても
結局はその場かぎりの一服の薬でしかないのか。


「もうやめた!」K氏は吐き捨てるように言う。
このいらだちは、霊界の叫びそのものではないかと思われてならない。



はい、これで結婚に関しての記録は次へと移ります。



「今さぁ、つきあってる彼(彼女)との相性ってどうなのかなぁ」
「ふふふ。きっと赤い糸で結ばれて出会えたんだよね。幸せになるも~ん、わ、た、し。」

はいはい。次を読んでからにしてくださいね。

その二(山王家・4)

2011年10月25日 | 心霊現象
再度降霊を試みる。

私 「お名前は、どなた様でございましょうか?」

守護『わらわは、京極家より尼子へ嫁したものじゃ。
   が、嫁して間もなく毛利の手先により拉致されし者じゃ。
   隠岐の島に拉致された。』

私 「三五家の先祖によってでしょうか。」

守護『はい。あのときは・・』

私 「あのときは、何があったのでしょうか。お子さまはおありでしたか?」

守護『・・尼子との間に子はなく、隠岐の島へいって子はあった。』私 「三五家として、これから何をしたらよいのでしょうか?」

守護『・・せめぎあいの世の中じゃ。村上水軍とは、しょせん時の権力に
   おもねねばならぬ宿命。はじめは呪うた。が、つま(夫)はだんだん
   やさしゅうなってまいった。
   わらわの・・・戦国の女性(にょしょう)としては、弱かったのであるが
   ・・・疲れたのじゃよ。
   しかし、・・・いのち・・・自分でしまつしては、つらいのぉ。
   痛みがとれぬ。・・・これはとれぬ。
   自分でいのちを断つことは、・・・これはいかんよ。』

私 「いかなるいきさつがあって、ご自害されたのでしょうか。」

守護『(無言)』

霊能者K氏の額は汗でびっしょりである。
が、そのわりには顔が青いので聞いてみた。

私 「寒いのですか?」

守護『(うなづく)』

私 「どのような霊界におられますか?明るいですか、暗いですか。」

守護『少し暗い。以前よりはましのところ。』

私 「どなたか知った方とご一緒ですか、それともお一人ですか。」

守護『知り合いはいないが、何人かは一緒におる。・・・わらわは運が
   よかったのかもしれぬ。わらわの目の前では、地獄絵図がよくあった。』
私 「尼子一族のことですか?」

守護『それもある。・・・三五家は呪われておるよ。
   女性(にょしょう)による呪いじゃ。いつからかは、わからぬが・・』

私 「三五家は・・」

守護『さんのう家じゃ!』

私 「村上水軍の一族でしょうか。」

守護『うむ。隠岐の島の村上水軍じゃ。諏訪神社は祭っておろう。』
私 「あなた様の怨みは、とれておりますか」

守護『部分、部分はじゃ。世のならい・・戦乱の女性の耐えねばならぬ部分
   じゃから・・・、そもじにたのまねばならん。耐えてもらわねばならん。
   今は耐えてもらうだけじゃ。・・・子は成せる。子は成せるはずじゃ。
   成せば変わる。成す努力をする。母じゃも変われる。成せるように
   努力する・・・。
   色情の因縁が・・これは重いんだよ。これはあの世では重いんだ。
   たのみます。たのみます(うなだれる)。』

私 「いくつで亡くなられましたか?」

守護『みそじ(三十歳)には少し間があったような気がする。』
私 「お子さまは何人でしたか・」

守護『子は、一番上がおなご・・・あとに男子(おのこ)が二人おった。』

私 「お子さまは、その後どうされましたか?」

守護『(無言)』

私 「お子さまとは、霊界で会えますか?」

守護『会えぬ。・・・』


その後も、再三再四日をかえて守護霊に問うこととなったが、
供養の仕方を教え、仏壇にかざるものも多くはいらず、
けばけばしく飾る必要はないと教え諭している。

守護『お札はいらぬよ。行うのは生身の人間である。しょせん形あるものは
   気休め。生きた人間がすべてなさねばならぬ。
   せいいっぱい努力するように。今はそれが第一。
   それさえ叶えば、すべて変わる。ご亭主にもそのように
   努力させるように。すべてそなたにかかっている。すべて、
   それにてはれる。よろしくたのむ。(合掌)』

   

その二(山王家 3)

2011年10月25日 | 心霊現象
私 「明るいですか、暗いですか?」

守護『不自由のないくらいの明るさではある。』

私 「どなたかおられますか、知っておられる方と会えますか?」

守護『多数おる

私 「生前は、何か信仰をお持ちでしたか。いかなる宗教でしたか?」



このように、さっぱり進まない会話に少しいらだちつつ、私は質問攻め
にあわせた。
それを知ってか、K氏は再度中止する。そしてこのように説明した。
「ご本人がまだまだ口を開かないので、私のわかった部分でお話し
しましょう」と。
K氏ははかどらない対話を気遣いながら、次のような内容の事柄を
われわれに示してくれた。

この方は略奪によって結婚させられている、つまり「略奪婚」です。
三五家の先祖が海賊(水軍)であったとき、尼子一族の「ある姫」を
さらっていって、無理やりに妻にしたのです。
ゆえに、尼子一族の怨みと、三五家の懺悔(ざんげ)のために
このB子さんの結婚はしくまれたものであるらしいです。

三五家は、新潟県五泉市と三条市の間に位置したところに土着し、
土地の縁をもって「三五家」と名付けたらしいです。
また、B子さんが結婚した相手の方には、はじめ他の娘さん(B子さんの
いとこにあたる人)が決まりつつあったが、その女性が断ったことによって
B子さんに回ってきたのです。」

丁度その頃B子さんは、もう誰でもいいと思っていたのだ。
お見合い写真を見たのは、丁度そんな時だったのだ。
「光る写真」の意味はそこにあったのか・・

守護霊降霊は、後日にゆずることとなる。


その二(山王家・2)

2011年10月25日 | 心霊現象
子供の成せない夫婦は、世の中には多い。
おのおのそれなりに努力し、悩み苦しみそしてあきらめて
「ないものねだりをしない」事の落ち着いて、二人で仲良く暮らす夫婦も
たくさんいる。

しかし、・・しかしそれでおさまらない家もあろう。
血統が絶えるという事は、日本でもとりわけ血統を重んじる家庭の中にあれば
家族の思いはひとしおであろう。
「石女(うまずめ)は、去れ!」とは、ひところの日本の風習である。
子無くば、離縁の条件となったのである。
今現在は、個人の人格尊重や、法律等々で護られているから、離婚の理由には
それほどなりにくいが、血統を存続させる意味からいえば、子を産めない女と、
子を成せない男は、実につらい針のむしろに座すしかない。

今後の大きな課題を含んで、いよいよB子さんの守護霊降霊が始まった。

霊能者K氏とB子さんが向かい合う。
母親はB子さんの脇に座り、最初ということで私が降霊の最初の段階を務める。
つまり、私が聞きだし役を務めているという事になる。

降霊の鉄則がある。
霊が降りやすく空気(その場の雰囲気)を整えておくという事だ。
次に、霊能者K氏の特徴をつかまなければならない。
霊が氏の肉体に入った瞬間をとらえ、問いかけに答えられる状況を
すかさず判断し、始めなければならない。
私は過去何度も失敗している。もういいだろうと質問をはじめると、
K氏と霊の状態がかみあわず、K氏にさえぎられたことが何度かある。
ようは、タイミングだ。
そして次は、その人、この度でいえばB子さんの守護霊であることの
確認と、出自(しゅつじ)つまり何々家の誰々であるかをはっきりさせる事
である。


私 「どなた様でしょうか?」

守護『(無言)』

私 「どなた様でしょうか?」

守護『(無言)』K氏は、ここでいったん中止する。
霊能者K氏が言うには、尼子一族に関係がある人らしいということである。

しばらくの間をおいて、再度降霊。
K氏の体に入るなり、両肩、首の痛みがひどく、K氏は自分の肩、首を手かざしし、
癒しはじめた。
それだけ、この方(守護霊)の肉体をもっていたときの傷の痛みは
強烈であったとうかがわれた。


私 「どなた様でございましょうか。」

守護『・・・全き良き縁談であったが、勘違いはめされぬように。
   怨みをはらすためには、全き良き縁であった。』
私 「どのような意味なのでしょうか。
   怨みとはどのような事ですか?
   おさしつかえなければ、お聞かせください」

守護『・・・本来なら、お子もなされる事は出来るが、お互いの因縁を
   解くところから晴れる』


私 「どこの縁によって、解かれるのですか?」

守護『(無言)』

私 「お体の痛みは、刀によるものですか?」

守護『(うなづく)』

私 「どちらかへ、嫁がれましたか?」

守護『(うなづく)形としては、嫁いでおる。』
私 「いま、どのような霊界におられますか?」

守護『(無言)』

結婚の裏側(その二)山王家の事情1

2011年10月25日 | 心霊現象
では、次の婚姻の事情をご紹介しましょう。



その母親と娘さんにお会いしたのは、電話をいただいて
間もなくのことである。

相談依頼の内容は、娘さんが結婚して十五年たつ今も子供が生まれないので、
何か因縁とかがあれば、みてほしいという事だった。
高槻市からわざわざ訪ねてこられた。
実の母からしてみれば、二十五歳で嫁いで今まで、娘の子供つまり孫を抱きたい思いは
世の親心と少しもかわりはない。

そして、今の時代にものこる婚家へのすまなさ・・。
このまま老いていく自分と、そして娘。
今四十一歳の娘の肉体的条件も、出産には年々むずかしくなっていく。
今の、それもこの時に解明したい!という切なる思いであった。
これまでの間お二人は、ありとあらゆる神社仏閣へ詣で、願をかけ
お札を集めた。
大袈裟にいえば、日本中の神様を頼ってきたのだ。


娘さんB子さんは、男性運に乏しく「もう誰でもいいや・・」と思っていた
やさき、一枚のお見合い写真を見せられた。今のご主人である。
その写真が、B子さんにとっては光って見えたそうである。

すぐに話はまとまった。
トントン拍子の結婚・・。
結婚が決まるとき、そして人生が決まるときはこんなものである。
あれよあれよという間に、気が付いたら・・さて行く先は
どこなのだろうか。これが現実である。

さて、結婚はしてみたものの子供が生まれない。
一年、三年、五年待つ。
十年、そして十五年。
もうダメなんだ・・
最後の手段としての因縁解きである。
子供がいない他は申し分のないご主人だそうである。