ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「ミリオンダラー・ベイビー」

2008-12-14 19:19:35 | Weblog
 命の尊厳。それを見るものに問う映画である。

共感する者もいるだろう。反発する者もいるだろう。

私は共感した。全身震えが止まらぬほど。

このブログを立ち上げるきっかけになった映画である。


マギー(ヒラリー・スワンク)は無名の女性ボクサー。根っからの貧乏人で31才になった今も、ウェイトレスをしながらボクシングをしている・・。

ある日、「名カットマン(止血師)」として知られているダン(クリント・イーストウッド)に、入門を志願するも、「女はダメ」と、

断られてしまった・・。しかし、ダンのジムには通うことが許され、見よう見まねでサンドバッグを叩き・・・32才の誕生日の日に、ダンが、

「俺と組むなら、君が女であることは考慮しない。試合で歯を全部へし折られても泣き言は聞かんぞ。」

その日から猛烈なトレーニングが始まった・・。

ネタバレになるので、ここから先は、ぜひ本編を見て頂きたいのですが・・・。


世界タイトルマッチで首から下が全部麻痺してしまったマギーは、ダンに、

「私をアクセル(マギーが昔飼っていて、父親に安楽死させられた犬)のようにしてほしい・・」と言うが、ダンは毛頭そのようなことはできない・・。

ついにマギーは自分に残された最後の方法で、自殺を図った・・!舌を噛み切ったのである!

死には至らず、再度の自殺防止のため口の中にタオルをつめこまれ、強烈な精神安定剤で半覚醒状態のマギー・・・。左脚のひざから先は壊死し

てすでに無い・・。


このような状況で、いつまでも生きろと、言えるだろうか・・。

宗教や立場、色々な要素があるのだろうが・・。

とにかく私は最後にダンが選んだ方法に、涙が止まらなかった。

自分がダンの立場だったら、同じくできるだろうか?勇気があるだろうか?

映画『ミリオンダラー・ベイビー』
監督 クリント・イーストウッド

出演 ヒラリー・スワンク
   クリント・イーストウッド
   モーガン・フリーマン  他
















「サンダカン八番娼館 望郷」

2008-12-14 13:39:02 | Weblog
明治の終わり頃、天草島原から、極貧のため何人もの少女たちが海外へ娼婦として売られていった。

山崎朋子の原作「サンダカン八番娼館」を熊井啓監督が映画化したものだ。

女性史、特に社会の底辺で生きた女性の研究のため、栗原小巻演ずる原作者は、天草島原を訪れた。

「からゆきさん」として、海外へ売られていった女性たちから話を聴くためであった。

しかし、年老いた女性たちの口は堅く、取材の日も終わりに近づいてきた。

そんなとき、原作者は一人の
年老いた「からゆきさん」の生き残り、さきさん(田中絹代)に出会う。

見ず知らずの原作者を「よかったら、うちの家へよっていけ」と、自分のあずまやに招き入れるさきさん。

その家は、障子は破れ、畳はぼろぼろで、それでもまるで自分の娘が来たように、嬉しそうに原作者をもてなす・・・。

やがて原作者は、さきさんが、少女の頃、北ボルネオの港町サンダカンへ売られていった「からゆきさん」であることを知る・・・。

原作 山崎朋子「サンダカン八番娼館」

監督 熊井啓

出演 田中絹代 高橋洋子 栗原小巻

私はこんなにも心を揺さぶられた映画にいままで会ったことがない

(元のブログより)