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デンドロビウムって・・・何?

2011年03月08日 | 日記
3月11日(金)

 今日もランの仲間を紹介します。

 これは、デンドロビウムといいます。
 東南アジアを中心に世界各地に広く分布しているランの仲間です。秋の終わり頃から春にかけて花が咲きます。この写真のデンドロビウムはおそらく原種(自然に生えている種類)ではなく、園芸的に品種改良をしたものだと思われます。ある先生の持ち物なのですが、管理を行っています。昨年の11月頃に花を咲かせていましたが、先月花はしおれてしまいました。これも、「コチョウラン」と同じように「いじめてやらないと」花は咲かないようです。原種は1000以上あると言われ、その色や形、特徴も様々です。

 デンドロビウムは、ギリシア語の「デンドロ(木)」と「ビウム(生ずる)」に由来し、野生では木に着生するそうです。(着生ランといい、コチョウランも同じ)

 茎がとても太く、まっすぐな棒のように上に立ち上がのます。(上に伸びるということです)茎には節があり、そこに数枚の葉がついています。花は咲いたら紹介します。

 これは、葉の付け根から小さい植物が「むかご」のように生えてきたので、それをカッターで切り取り、水苔の中に植えたものです。数年後には大きくなって花が咲く予定です。

コチョウラン

2011年03月08日 | 日記
3月11日(金)

 今日は職員室の植物を紹介します。

 写真はミニコチョウランです。
コチョウランは、ヒマラヤやインドなどの東南アジア原産です。
お祝い用によく贈られ、花が蝶のように舞っているように見えるために「胡蝶蘭」と名付けられたといわれています。ギリシャ語では「蛾のようなラン」と言われています。
 日本では美しい「ラン」の代表である「コチョウラン」。
 誰かに頂いて、大切にするのにいつの間にか葉が腐ってしまって枯れてしまう。
 こんな経験が一度はあるのではないでしょうか。
 職員室の「ラン」は多くが「いただいたもの」で、しかも「ちょっと弱ったもの」が多いのです。
 しかし、ほとんど枯れることはありません。
 なぜでしょうか。
 それは、「いい加減な管理」だからです。
 言い方は悪いのですが、冬、毎日こまめに水やりをすると必ず枯れるのです。理由は、コチョウランの生態にありました。
コチョウランは熱帯性の植物ですが、乾期が1~2カ月続く地域に自生しています。
また、木や岩に着生(くっついて生活する)しているので、通気性の高い、乾燥した環境に適応しています。
 鉢の中が水浸しのままになると、かえって根腐れ(根がくさってしまうこと)を起こして枯れてしまいます。
 とくに、冬は特に完全に水が乾いたときに水やりをするようにすると、不思議と枯れません。
一度試してみてください。

 このコチョウランは3年目です。毎年花を咲かせてくれます。
 本当は、1株ずつ植える方がよいのですが、見栄えが良いので寄せ植えをしています。

 これがコチョウランの花芽です。
次はまた違う植物を紹介しましょう。

  

ムラサキツユクサって?

2011年03月08日 | 日記
3月9日(水)

 今日も理科部の管理している植物の紹介です。

写真の植物は「ムラサキツユクサ」です。この植物は、中学生では気孔の観察に使われ、長い期間花を得ることができるので、高校ではおしべの原形質流動の観察、浸透圧や減数分裂の観察などにによく使われます。なぜよく使われるのかは、葉の裏面の表皮(皮)がめくりやすいからです。この表皮の部分に「気孔」があるので、手の器用でない人でも観察が出来ます。
 日本では、観賞用としてよく庭に植えられていますが、原産国は北アメリカです。
6月頃から花を咲かせます。これは、日本の「ツユクサ」も同じなのでよく似ています。1日で花は枯れてしまうのですが、たくさんのつぼみがあって、順番に次々と咲くので気がつかない場合が多いです。
 私たちが一般にムラサキツユクサと呼んでいる植物は、園芸的に改良されたもので、基本種であるムラサキツユクサはヌマムラサキツユクサとも呼ばれています。

 横から見えているのは、ラッパスイセンの仲間です。
このムラサキツユクサの株は、1本から3年間かけて茂らせたものです。これだけあれば、中学も高校も実験が十分できます。

植物なのに「子宝」?

2011年03月08日 | 日記
3月9日(水)

 今日は、理科部で管理している植物を紹介します。

 この植物は「コダカラベンケイソウ」といいます。
 コダカラベンケイソウはマダガスカル島南東部原産(げんさん)の多年生多肉植物。多年生とは、1年で枯れることなく何年も育つ植物のことです。別名をコダカラベンケイやシコロベンケイともいうらしいです。
 茎(くき)はまっすぐ伸びて、ふつう枝(えだ)は出しません。葉の形は細長い三角形で、長さが10〜15cm、芽生えから1年もたたないうちに葉のへりに無数(むすう)のむかごをつくります。この「むかご」とは、受粉をしていないのに小さな植物が植物の一部に出来るものです。つまり、花が咲かなくても増える植物ということです。高校生では、「無性生殖」の代表として見せることにしています。この「むかご」が葉のふちにたくさんできることから「子宝」の名前がついたといわれています。秋から冬にかけて,茎(くき)の先に大きな灰色がかった紫色の花を下むきにつけます。あまり高く育つ方ではなく、高さ50〜100cmぐらいまでしか成長しません。[被子植物(ひししょくぶつ) 双子葉類(そうしようるい) ベンケイソウ科]
 じょうぶで育てやすいのですが,冬に気温が0度近くになると枯れてしまうので、温度が5℃以上の部屋などに入れることをお勧めします。
 
 葉の周りに小さな植物体である「子=むかご」がたくさんついているのが分かりますね。

 「むかご」はこのように、すぐポロッと落ちてしまい、それが成長してまた、次の年には何十本の「コダカラベンケイソウの親」になります。
 理科部では、「理科」で使う植物も育てているということです。
「セイロンベンケイソウ」の方は、現在冬の寒さに触れてしまったので少し元気がありません。
元気になったら、ブログにアップしたいと思います。

参考文献 「学習百科事典」学研キッズネット

銀鏡反応 当日

2011年03月08日 | 日記
3月8日(火)

 今日の2時間目は、公開選択講座です。
理科部の顧問の内田先生と高須先生が「銀鏡反応」の実験を行いました。

 高須先生が中心になって実験を進行していきます。
 黒板には、今日の実験の進め方が書かれてあります。
 なるべくわかりやすく、実験を楽しむことが大切だからです。
 「説明は短く」「実験は長く」がモットーです。

 初めは作業の説明です。

 硝酸銀水溶液は、光と反応して黒くなります。
 手につくと、手が黒くなって2~3日間とれません。
 だから、念のために「ゴム手袋」を全員がつけます。

 ガスバーナーに火をつけます。
 ガス調節ねじと空気調節ねじの違いが分かりますか?
 これは、火をつけた瞬間です。まだ赤い炎なので、空気を入れて青白い炎にします。

 ビーカーに3分の2くらい水を入れて、その中に温度計を入れてガスバーナーで加熱します。
 45~60度のお湯を作るだけなので、沸とう石は入れません。
 また、比較的温度が低いので、炎の大きさは弱火にします。

 加熱している状態です。

 硝酸銀水溶液を手にします。

 それぞれの溶液を加えます。

 先ほど加熱しておいたお湯の中に薬品の入った試験管を入れます。

 反応が早い班はこのように試験管の内側が銀色になります。
 
 このように始めは黄色い色になります。

 先日、ブログでも紹介した別の方法での実験も行います。
 ブドウ糖水溶液ではなく、ブドウ糖を粉末のまま入れる方法です。

 水酸化ナトリウム水溶液を入れたところです。
 このようにおうど色(褐色)になります。

 水溶液を入れるときは慎重に入れます。

 今度は、アンモニア水を少しずつ入れていきます。すると、このように透明な水溶液になります。

 この実験は、加熱しない実験なので変化もゆっくりです。
 だから、このようにしばらく観察します。

 最初は黄色い色になりますが、1分が過ぎたころから試験管の内側が銀色になっていきます。

 実験が終わったらみんなで片付けをします。
 実験は、準備で始まり、片付けで終わります。
 このように全員で片付けをして、実験台の上は何もない状態にして戻します。
 廃液などは、先生方が処理します。

 実験台だけではなく、床掃除もします。

 実験台の拭き方も説明します。

 丁寧(ていねい)にふいています。

 最後はこんな感じまで片づけます。
 黒板と器具の片付けは理科助手さんがやってくれます。
 今日、「本当の鏡が作れないのか」という質問がありました。
 この実験で用意したものだけではできませんが、来年は、ぜひやってみようと思っています。