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クロッカス 

2011年03月11日 | 日記
3月11日(金)

 学校の近所の庭(もちろん許可をもらって入れていただきました。)でクロッカスも発見しました。

 これがクロッカスの芽生えです。
 先に短い葉が出てきて、それと同じように花の塊が球根の中から出てくるのです。
 また、花が咲いたら写真を取らせて頂くことになっています。
 今3月ですから、今から2か月前は葉も花芽も出ていなかったと想像できますね。
 だから、「クロッカス」や「チューリップ」等の球根は、冬は球根のまま冬越しをすることが分かります。
 また、これから花が咲いていくので、4月はきれいな紫色の花が咲いているだろうと想像できます。

小さな春みつけた

2011年03月11日 | 日記
3月11日(金)

 学校付近の家の庭でツクシをみつけました。

 これがそうです。ツクシは「土筆」と書きます。土の中から筆のような形のものが出てくるから土筆と名前がついたそうです。しかし、ツクシという植物はありません。
 正確には「スギナ」といいます。
 学名がEquisetum arvenseでシダ植物門トクサ綱トクサ目トクサ科トクサ属の植物の一種です。
 難しいですね。要するに、ゼンマイやワラビのようなシダ植物の仲間と言うことです。

 スギナはシダ植物の中の「トクサ」の仲間です。「トクサ」とは丸い茎がまっすぐ伸びるシダ植物で、表面が硬く物を砥ぐことが出来るので「とぐくさ」から「トクサ」と呼ばれるようになったと言われています。
だから、スギナもまっすぐ上に伸びる特徴があります。また、「ツクシ」は、トクサが増えるときに生じる「胞子(ほうし)」を飛ばすために特別に作ったもの(胞子体)です。

 5月になると、ツクシは枯れてしまって、葉が茂ってきます。この葉が杉の葉に似ているので、「スギナ」と名前が付いたと言われています。

アジサイの冬芽 

2011年03月11日 | 日記
3月11日(金)

 
 少し膨らんでしまいましたが、これがアジサイの冬芽です。1つの冬芽から何枚もの葉が出てきます。だから、冬芽は何枚も葉を重ねたような形をしていますし、何枚も中に入っているので、比較的大きな冬芽となります。

 このように、2枚ずつ葉が開いていきます。

 このように次々と冬芽から葉が出てくるのです。

 特徴を把握するために、また知識を得て観察力を養うためにぜひ、近所のアジサイの木を観察してみて下さい。
 たくさんの大きな葉が茂っている様子が分かるはずです。
 

ツバキの冬芽と花

2011年03月11日 | 日記
3月11日(金)

 学校の近所を散策していたら、ツバキの花がきれいだったので、思わず写真を撮りました。

 これは、園芸品種のツバキです。この後ろにはウバメガシが生えています。

 これが、ツバキの冬芽です。冬芽の中でも以前ブログで紹介した「葉芽」です。
 サクラと同じで細長いのがよくわかります。

 少し膨らんでしまっていますが、これが冬芽の中でも「花芽」です。
 「葉芽」と比べて丸くて膨らんでいるのが分かると思います。

 もう一度葉芽です。細長いのが分かりましたか。

 こちらが膨らむ前の「花芽」です。
 これは、園芸品種のツバキではなく、自然の「ヤブツバキ」です。
 明治からずっと育ててきた木だそうです。

 一番良い枝を頂きました。
 さっそく花瓶に入れて、職員室に「寄付」しました。
 というのも、名古屋経済大学高蔵高等学校・中学校の創始者市邨芳樹先生の書いた著書が「やぶつばき」といって、私たちが最も大切にしている教本だからです。
「人知らで花咲き実る藪椿」(ひとしらではなさきみのるやぶつばき)
 この一句は市邨先生が明治39年に詠(よ)まれたものです。
 ヤブツバキは、森の中に咲いています。だから、なかなか自然では目につく花ではないのです。しかし、決して目立たないかが、花の咲くべき時期に咲き、実が実る時に実る。つまり、人も成長するときに成長し、決して欲深く生活するものではないという教えと聞きます。

 この花は、「ヤブツバキ」です。園芸品種の多い中、学校の近所の方が枝を切って下さいました。

 これは、ヤブツバキの花芽です。
 出来れば、さし木(土の中に枝をさして増やすこと)をして、大きな木に育てたいと思っています。


ヤツデの実 

2011年03月11日 | 日記
3月11日(金)

 校舎の日陰でヤツデの木を見つけました。

 これがヤツデの木です。
 ヤツデはウコギ科の常緑低木です。つまり、1年中緑の葉をつけている少し背たけの低い木という意味です。
 特徴は、写真のように20㎝以上もあるとても大きな葉をつけます。つやがあって「手」のような形をしています。ただ、八つの指があるかと思って数えてみると7本か9本でした。
 
 関東よりも西で、特に海岸線付近の森林やその周辺に生えているそうです。つまり、ヒマワリのように日なたでないと育たない植物ではなく、日陰でも育つようです。実際、庭でも日当たりの悪い所によく植えられています。

 この植物の変わったところは、ツバキなどと同じで「冬に花が咲く」ところです。
「冬に花が?」と思いますよね。それが、とても利口な生き方だったのです。なぜかというと、一般的には冬は「虫が活動しない」と思われていますが、寒い冬でも「温かい日」がたまにあります。そういうときには、ハエやハナアブ等の虫たちは活動して冬の時期に咲いている花を探すのです。ハエにとっては、ヤツデの木はエサのない冬なのにヤツデは花が咲いているので「ありがたい存在」なのです。
 
 ヤツデの花は、小さくて目立ちませんし昆虫がたくさんよってくるような花ではありません。春から秋にかけてはいろんな植物が花をつけるので、ヤツデの花は昆虫になかなか選んでもらえません。冬は昆虫も少ないのですが、咲いている花が少ないのでやつでの花にハエなどがやってきてくれる可能性が高くなるのです。そうして受粉し、種子を作ることが出来ます。

 ハエやアブも冬の日だまりで少ないえさを食べることができます。

 まさに「どちらも得をする」のです。

 ヤツデの花と虫の関係、覚えておいて損はしませんよ。