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冬の植物

2011年03月10日 | 日記
3月11日(金)

 小学生の皆さんこんにちは。
 私たち理科部は小学生を応援します。少しずつですが、季節の生き物をブログで紹介していきたいと思っています。
 小学校で、身のまわりの動物や植物がよく出てきます。自然に触れる機会があまりない人にとっては図や写真を見て暗記するしかないのが現実です。
 そのために、どのように勉強したら良いのか困っている人が多いのではないでしょうか。そこで、私たちの経験と植物を比較して「同じ生き物」として考えると、覚えやすくなる場合が多いと思います。
 理科部としては、勉強に役だつようにいろんな植物や動物を紹介していきたいと思います。ぜひ是非利用して下さい。

 サクラの冬芽です。葉が出てくるものと思われます。だから葉芽(「ようが」と読みます。難しいですね。)といいます。

 サクラの冬芽です。花が出てくるものと思われます。花芽(正確には「かが」と読みますが「はなめ」でもいい)です。
 花芽と葉芽の共通は、どちらも冬芽といい、うろこのようなものでおおわれています。「うろこ」って想像できますか。
 魚の鱗(うろこ)です。

 では、花芽と葉芽の違いはどうやって見分ければ良いのでしょうか。

 花芽は丸くふくらんでいます。いろんな花のつぼみを想像してみて下さい。細長いつぼみは見かけないものです。
 そのつぼみが冬の間ずっと花芽の中に入っているのです。何枚もある花弁(かべん=はなびら)が丸まっているから丸いわけです。
 
 葉芽は細くてとがっています。1枚の葉が葉巻きのように入っているのです。「葉巻き」ってわかりますか。高級なタバコです。1枚の葉をくるむので細いのです。


 これは、イチョウの冬芽です。
 このように「げんこつ」をにぎったような形になります。
 イチョウの花は夏に咲くので、冬芽は葉芽しかありません。

つまり、冬芽に花芽と葉芽があるのは、「春に花が咲く植物」なのです。
春に花が咲くために、「冬のうちに準備している」と考えると理解できます。
理科は、出来るだけ「理解」して勉強するといいと思います。


 これは、アオキといいます。中央に見えるのは花芽です。

 これもアオキです。
 では、なぜ「あおき」と呼ぶのでしょうか。日本人は、緑色も「あお」と表現します。
 アオキは冬でも緑色の葉をつけています。冬でも元気です。冬、サクラやイチョウの木には葉が1枚もありません。
寒くて、葉の元気がなくなるから葉を落としてしまうのです。難しい言葉で「落葉樹」って習います。
難しく考える必要はありません。葉が落ちるから落葉なのです。「何だ、そのままか」って思いませんか。
アオキに話は戻しましょう。サクラやイチョウなどの木の葉がなくなってすっきりしているのに、アオキは葉がいっぱいあって「アオアオ」としているから「アオキ」という名前が付いたそうです。

 このように、できるだけ理解して勉強して下さいね。
 では、勉強頑張って下さい。



コチョウランで気付いたこと

2011年03月10日 | 日記
3月11日(金)

 コチョウランを観察していて気付いたことがいくつかあります。
 
 1.元気なコチョウランの根は鉢からはみ出るくらい外に伸びる。

 2.コチョウランを窮屈なぐらい無理に寄せ植えした方が花芽をつけやすい。
   (おそらく、窮屈で苦しい状態なほど子孫を残そうとするのではないでしょうか。
    だから、花が咲きやすくなるのだと思います。)


 実際のコチョウランの根の様子です。鉢から根が出てしまうなんてみっともないと思いますよね。
しかし、このように根が外に出ているコチョウランほど元気で、花芽をつけやすいのです。
 一部、葉が焼けているのが分かりますね。
 これは、元々弱っていて最初からこのような葉だったのです。しかし、半年でこのように元気になりました。


 これが、花芽が出てくる様子です。
 根も地面の上にたくさんあるのが分かりますよね。
 また、根が緑色をしているのも気になりました。葉緑体があり、光合成をしているのです。
 コチョウランは、以前ブログに紹介したように、木の幹や石に着生しています。
 だから、日陰で生きる植物です。だから、からだ全体で少ない日光を効率よく吸収し、光合成するために進化したのではないでしょうか。

マザーリーフ?

2011年03月10日 | 日記
3月11日(金)

 今日は、多肉植物の一種を紹介します。
 昨年のオープンスクールで使った後で花が枯れてしまった鉢を2つ頂きました。
水やりと多肉植物用の水性肥料を定期的に与えただけですが、どんどん育っていきました。

この植物です。外国の植物なので名前が分かりません。

 少し花芽(普通、私たちは「はなめ」と呼びますが、本来「かが」というのが正しい読み方です。)が出てきました。
 こういう花が去年の10月はたくさんついていました。

 秋になるとこのように、茎の節から根が生えてきます。
 そこで、この根の上から剪定バサミで切り取って、土に植えてみました。

 こういう部分を土に植えます。

 すると、3か月でこのように大きな株に成長しました。
 現在は、とても伸びるのが早いので、茎の先を切っています。おそらく、枝を切って植物に負担をかける方が「子孫を残そう」として花が咲きやすいように思われます。
 上の写真の花も枝を切った横から花芽が出てきましたから。

 いろいろと調べてみました。

 園芸植物として、かなり流通している「カランコエ」だと判明しました。
葉を水に浮かべるだけで根を生やして増えるので、「マザーリーフ」と呼ばれる、「コダカラベンケイソウ」や「セイロンベンケイソウ」の仲間であろうと考えていました。

 「カランコエ」はマダガスカル原産で、葉に厚みのある多肉植物です。カランコエとは、一般的に華を楽しむものであり、いろんな種類があります。この種類は、はっきりとは分かりませんが、プロスフェルディアナとよばれるものの仲間であると思われます。調べて分かったこと。
 
 ○ 短日植物であること。

  短日植物とは1日の昼の長さが短くなると花が咲く植物のことです。1年で言うと、秋から春にかけて花が咲くと考えられます。また、夏でも夕方からダンボールの中に入れて日光を遮る(さえぎる)ことによって一年中花を咲かせることが可能だそうです。