大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

行政刷新会議 国の事業仕分け ファーストインプレッション

2009-11-10 11:11:47 | 未分類

更新をまたまたごぶさたしてしまいました・・・
地方議員&仕分け人経験者の目から、若干のレポを。

行政刷新会議HPに、民間有識者名簿(案)と仕分け作業の進め方が掲載されています(PDF)
http://www.cao.go.jp/sasshin/kaigi/honkaigi/d2/pdf/s1-3.pdf
http://www.cao.go.jp/sasshin/kaigi/honkaigi/d2/pdf/s3.pdf

仕分け作業の進め方については、通常の地方自治体の事業仕分けとほとんど同じですが、質疑・議論の時間が長くとってあります(およそ倍)。国の施策ということでその額や規模、慎重さも含め長くなるのはよいと思いますが、これ以上時間をかけても、という良い線のような気がします。評価者の人数も、地方自治体は5名ですが、この案を見る限りもう少し多い人数で評価されるようですから、多角的な視点での議論のためにも、時間を多くとるのはそのとおりだと思うところです。

評価者について、これまで自治体の事業仕分けに立ち上がりから関わってきた構想日本のチームのコアメンバーの面々がそれぞれ入っています。
有識者としていわゆる「改革派首長」と言われる方々のお名前もあちこちに。
私の主観ですが、地方政治をわかっておいでの方が選任されていると感じます。

事業仕分けは、結果として「要・不要(民間営利ですべき)・要改善・地方に任せる」などなどの採決による結論を出しますが、議論の過程&官僚の説明・答弁に見る能力評価など、リアルに見てわかることも多くありますし、
それを見ておくことで、政府民主党が、「都合よく結論を利用する」のか「正直に議論の過程を踏まえ結論を尊重した事業見直し」をしていくのか、
多くの目で監視し評価せねばなりませんね。

リアルタイム中継だけでなく、事業の執行・完了に至るまで常に動画の形で事後検証できると良いように思いました。

評価者のコメントをどう執行に反映したか、
そもそも、官僚の説明・答弁はあっていたのか(本当のことを言っていたか)

これができなければ、鳴り物入りで行うだけにただの「人気取りのイベント」に成り下がってしまいます。動画を検証可能な状態にしておくことで、成り下がらないような歯止めにでもなればと思います。

それにしても、選挙が夏だった以上仕方がないことなのでしょうが、この時期に国の事業の組み直しをされるとなると、地方の予算編成もいろいろ悩まされることが多いのではないでしょうか。
地方分権を叫びながら、国の基準によって行っている事業、国&県の交付金がらみの事業は基礎自治体には案外と多いものです。
編成する職員も頭が痛いことでしょう・・・・特に税収の冷え込みで、歳入の総枠が縮むというときに。
基礎自治体の事業仕分けが、夏から秋のはじめのうちに集中するのは、次年度の予算編成までにできる限りの見直しをするリミットを見据えたものであるのです。実務面でいえば、国の仕分けなど夏前、できるなら春のうちにしてもらって方針・要領をさっさと打ち出し、地方がそれを踏まえて次年度の事業や予算を組めるようにしていただきたい。



そういえば首都圏の方のためにこちらに書こうと思っていたシンポジウムが終わってしまっていました。
11月6日に行われた「パブリック・マネジメント・シンポジウム2009」@浜松町世界貿易センター
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの主催でした。
(イベント終了したからでしょう、公式ページは削除されています)
この「行政刷新会議 事業仕分け」の第1から第3までそれぞれに入っている有識者(地方首長経験者)が一堂に会しておいででした。
福嶋浩彦氏(第1グループ評価者・前千葉県我孫子市長)
木下敏之氏(第2・前佐賀県佐賀市長)
西寺雅也氏(第3・前岐阜県多治見市長)
このお三方が「地方自治体のマネジメント改革の取り組みと成果」 についてそれぞれ基調講演し、対話形式で「地方自治体の「自立経営」の在り方について考える」ディスカッションというプログラム。
参加無料でしたし、近ければ間違いなく出かけていたと思うのですが、地方在住の悲しさです。
どなたか参加された方、レポプリーズ!




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