大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

【ミッション2011】番外編  統一選で防災を訴えるということ

2011-04-02 18:52:50 | ミッション2011
被災された方々に寄り添いたい思いと、
被災しなかった地にいる者として支えていくことで何かのお役に立ちたい思い。
そして、
みんなで力をあわせて災害を乗り越えた先に、たくましい未来を目指していくこと
これはしていきたいし、せねばならないと思っています。

千年に一度といわれる事態にリアルタイムで、
政治家の末席を預かっているという運命と責任は痛感しています。

「災害を教訓に」、と言うには、あまりにも犠牲が大きくて、
今も不便な生活をしていらっしゃる方が多くあり、
大切な人を、財産を、失くしてしまった方々に、
それらを「教訓」と言ってしまうほど冷静でいたくはないですが

それでも、末席で政治に関わる以上、
自ら 政治に関わると立っている責任として、
千年に一度のことと言われ、国難という状況にあり、
受け止め考えないといけないことは山とあります。

それは一言で「防災」と括れる次元ではありません。

発災から初動、初期、中期、長期、持続的な救援・支援・復興までの時間軸
個々の身の回り、町内会・大字単位、市町村単位、都道府県単位、広域連合単位、国、という面的軸
行政セクター(国・都道府県・市町村)、市民セクター(NPO、NGO,任意団体、個人ボランティア)という組織属性軸
そして大きく「被災側」「支援側」という軸
など、多方面から立体的に捕らえて

平時から整備しておくべきはどこまでで
非常時にどうするかの制度・組織設計はどうあって

行政がどこまで対応できるようにするのかのボーダー・デッドラインの設定



これらの組み立てが必要です。
その先に、
具体的に手を打たないといけないことが出てくるわけで、
思いつきで散発的に「防災防災」と掛け声をかけても、
遠回りになったり、バランスを欠いて優先すべきが後回しになったりするかもしれません。

以上のことから
この統一選で、私が皆様にお約束できる対応といたしましては
「防災の視点で横断的に市の業務や事業を見直しします」
という感じでしょうか。
即、具体的に「これを取り入れるべきだ」「これをやってください」と言うには、
大府市の防災体制をそこまで熟知しているわけでもないですから、
現状と現状で間に合わない実態を検証しないといけません。
私はこれまで「防災」に特化して専門分野・得意分野としてきたわけでもありませんから。

すでにある程度見えている課題もありますが、
今後提言できる責任を得てから、
現状の再確認をしたうえでのお話になりますね。



むしろこれからの地方議員がとらねばならない行動は、
支援者や選挙地盤エリアへの身びいきで
急ぎでも重要でもない要求を行政にぶつけないことです。

被災しなかった地ではありますが、
多くの生産活動が影響を受けています。
この打撃は、23年度の民間企業の業績に影を落とし、
その先の、24年度の税収に影響します。
国難ですから、不交付団体の大府市は、
ただでさえ国からの補助・交付金は渋かったのに
さらに厳しくなる可能性があります。
職員の人員としても、
被災地への応援派遣はぜひすべきですし、
そうすれば、少ない人数で市の仕事をまわさないといけません。
行政に余計な遠回りな仕事をさせる余裕はないのです。
(それ以前に、余計な仕事は税金の無駄遣いになるので、してはいけないのですが)


「防災のためだからあれをやれこれをやれ」と
提案という名の要求をぶつける前に、
本当にその提案が、全体を考え優先すべきものなのか
よくよく考えてからにしないといけません。
提案する議員にも、重大な責任があります。



※市議会議員として関与できるのは、
行政がどうあるか、と、行政と市民セクターとのパートナーシップの構築の議論までで、
市民セクターがどうあるのか、どうありたいのか、は一市民・鷹羽として考えますから
ここでは横に置いて書かせていただいています※


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。