大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

【ミッション2011】これからの4年間に向けて その4 議論し市民に見える議会に

2011-04-16 11:58:10 | ミッション2011
私は大府市議会の中でただ一人、会派に属さない議員です。
会派とは「政策・考え方の近い議員同士で集まるもの」との理解のもと、前回当選直後に「会派はどうしますか」と議会事務局に聞かれて
「どの会派がどのような政策に合意して集まっているのか知る方法がありません。考え方がわからないのでどちらと一緒にもなにも判断できません。各会派の考え方がわかってから、こちらに近い、と思った時点で、会派に入れていただくようお願いしにいきます。
このような考え方で、こちらの会派に入ることにしました、ということが投票してくださった方に説明できないと、会派に入ることはできません」
結果、みなさんの考え方、議会での様子を見てきて、「ぜひこちらの会派に入れてください」という一致点を見出せなかったので、そのまま一人で4年間を終えました。


議員になって議会に足を踏み入れて、議会は「議論をしないところ」だということがよくわかりました。
最初の1年間は、見習いというか、どこでどういう発言をするか、と会議録を読み返し実際に議場に居てまわりの方々の発言を聞き、してきましたが、
一般質問はみなさんなさるけど、肝心の「議案」について何かを聞いたり、「討論」として賛否の根拠を述べたり、ということが共産党さんを除いてほとんどナイ!!
初めのうち様子を窺いながら、発言せずに賛否の挙手だけで議会を終えたとき、「税金をもらっているのに仕事をしていないような申し訳なさ」を強く感じました。「毎回黙って手を上げるだけで帰って、他の人は平気なのかな?」

加えて、議案についてでも一般質問でも「議員」が「執行側(市長・行政)」に対して「問う」形であり、議員同士で「議論」することはありません。
「言論の場じゃないんかい?」

会派に入っていないこと、市長に是々非々を貫いたことで、いろいろデメリットがありました。(ミッションその2参照)
そのデメリットに対応するためにも、公開の場で発言をすることは有効でした。だれがなんと言おうと、公開の場で発言したことは記録に残ります。私の発言にどう答えたかも、記録されます。
質問者も答弁者も、どちらも逃げることができない場=これが「会派という数の力」や「市長与党という優遇の傘」を持たない私には大変有効であったと同時に、
それ(公開の場でどういう発言や議論をしたか)こそが、議員全員が踏まえて行動すべきことだとわかりました。
私たち議員は、票を投じ納税する市民に対してこそ一番の説明責任があり、公開の場で発言することが、第一義の説明責任の場だと、実践のうちに学びました。

そして、昨今の「議会不要論」「二元代表制とは」の議論のうちに、
「議員は市長にお願いして、願い事を叶えてもらってナンボ」ではない、
正々堂々と「議会は、市長の仕事をチェックし、一人で仕切る市長とは異なり複数名の合議制で修正したり提案したりできる機関である」との理解に至りました。

これですよこれ!

市長は一人だけ。でも、議員は何人もいる。だから、議員のほうが「様々な意見」を持ち寄ることができるのです。
「様々な意見」を排除し、市長に追従してお願いを叶えてもらうだけなら、初めから議員を通さず市長に言えばいいわけで、それじゃ議員は要らないよね。
そんな「要らない議員」ばかりにならないようにするには、「議員がどういう活動をし」「正式な記録に残る場でどのような発言をし」「賛否の場で、どのような内容にどのような賛否をしたか」がわかるようにならないと。

見える議員に!
私個人でできること。議会活動報告は、定例会ごと、年4回市内全域に新聞折込(中日、朝日、読売さんお世話になっております)。ホームページとブログ、ツイッターで情報発信、話そう会は2年目の終わりから始めて、まもなく10回目を迎えます。
これからは発信だけでなく、更に「双方向性=顔の見える関係と、みなさんから直接お聞きすること」に力を入れていきます。これまでの方法の継続に加えて、カフェでお茶しながら気楽に交換する政治deカフェの開催と、街頭報告活動も取り入れます。
徹底した情報公開と顔の見える関係づくりで、議員と市民との信頼回復に努め、いただいたご意見・情報をもとに政策立案するサイクルにします。


何でも賛成・何でも反対ではなく、議論し、見える議会に!
「議会は議員たちによる合議体」ですから、私はがんばってます、だけではいけません。「合議体として」市民に説明責任を果たし、「合議の結果として」市にこれはいけない、これはこのほうがいい、と提案し議決することで、「市長にお願いして聞き届けてもらって実現する」のではなく「自分たちが実現しました」とあるのが本来です。
大府市議会の情報公開と活性化をはたらきかけます。
大府市議会では、インターネット放映されているのは一般質問だけで、肝心の、市の仕事や決まりごとを決める「議案審査」と「賛否の採決」の放送がありません。議員の最も大きな責任「議決責任」が、市役所に行く(傍聴する、1階ロビーの放送を見る)以外に、リアルタイムで見る方法がありません。常任委員会は、会議録すらホームページから見ることができません。
本会議全てのインターネット中継と、常任委員会の会議録の公開を求めていきます。
会議の全てを簡単に見られるようにすることで、「市民の目」を意識することにより、黙って座っていないで発言する議会にします。自らも責任を持って発言することで牽引します。
市民と議会のきまりごと「議会基本条例」を提案します。
●議会ごとに、『その議会で話し合われた議案について「議員が」説明し、賛否の理由と採決結果を説明する』『市民の意見を聞き、市民が望む市の姿に近づけるための政策づくりをする』ための、市民誰でも参加できる議会報告会の開催。
●議員が執行部に問いかけ答弁を得る という現在の形だけでなく 「議員同士が執行部の提案を議論する」議員間討議を設ける
●執行部の反問権=議員がいい加減な質問や発言をした場合に、執行部が問い返せる=を設ける
●専門知識を持つ市民を招いて意見を聞いたり、請願者が自分で請願内容を説明したりできる「議会への市民参加」
これらの条件を「条例として」定め、市民と議会の正式な取り決めにする「議会基本条例」を提案します。
これらが実現すると、市民は議員の力量をいつでも測れることになります。議員は常に勉強しないと市民と向き合えなくなります。市民のみなさんは、議会報告会や請願などを通じて、「議会」に意思表示をし、望むまちの姿を叶える方法のひとつとして、議会が有効な存在になります。

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