大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

和光市事業仕分け傍聴に思う

2009-10-20 22:05:55 | 未分類

日曜日は帰宅してからさすがにダウン、昨日はプロバイダのトラブルで更新ならず。
2日経ってしまいましたが掲載します。
土曜日に行政経営フォーラムで、四ツ谷でお話しさせていただき、
その晩は麹町に宿泊。翌日曜日は法政大学の政策創造研究科の講座を申し込んでいましたが、和光市の事業仕分けも傍聴したい・・・大学の講座カリキュラムが、午後だけでもよいかと妥協できたので朝から和光市へ。
麹町にホテルを取ったのも、法政大学の水道橋に行くにしても(JR中央線)、和光市に行くにしても(メトロ有楽町線)どちらにも便利だから、と想定してのことでした。

私は事業仕分けを2007年から着目していて、今年は仕分け人もさせていただいています。そのようにしばらく見てきて関わってきてのレポートです。(かなりの長文です。別の場所に投稿したものを転載していますのでご容赦ください)

和光市会場で一緒になった、あちこちの自治体議員さんと仕分けの内容や様子を見ながら議論しながらの傍聴でした。


事業仕分けのスタイルは、
構想日本からの仕分け人のみで仕分けする場合(全員が外部評価者・スタンダード)
構想日本+市民評価者のチーム(今回和光市、近畿エリアでもこれが多いのかな?)
構想日本チーム+傍聴市民判定(富士見市)
このように大別できるし、どのようなスタイルで行うか=実施の目的の一部でもある
と、自分としては見ています。

納税者かつ主権者であり、当地に住み受益者でもある市民が、どのように事業に値札をつけたものを見て、どのように仕分けのさまと結果を受け止めるのか

執行していく実務者であり、予算編成を行う実務者であり、市民に常に向き合い説明責任を負う市職員が、
シートを作成し仕分けの準備資料を用意する段階で、自ら何を見つけるか
仕分けの事業説明にはじまる仕分け人との対峙で、何を感じ考えるか
結果をうけて、どう反映していくか

これらが前向きベクトルで展開されれば、実際に事業をどう組みなおしたかということに加えた、大きな成果につながると考えています。
市民の監視の目と、職員の仕事の組み立て方・意識が変われば、今回仕分け対象にならなかった事業にまで効果を及ぼすことができる。
全事業仕分けが、現在の手法では厳しいだけに、一度の仕分け開催で得られる果実は最大限であってほしいと思います。
ただ、この理想型には「市民にどう関心を喚起するか」の入り口のハードルが高いのですが、現在国政の関係で「事業仕分け」が注目されていますのでこの追い風にも期待したいところです。
和光市駅からタクシーで市役所に行きましたが、タクシー運転手さんは、市役所で仕分けを行っていることをご存知ありませんでした・・・

和光市の仕分けには、仕分け実施済み自治体の部長さんが私服で傍聴においでになっていました。自分の自治体が終わってやれやれとなった後も、他の自治体の仕分け傍聴に足を運ぶ。職務への責任感を拝察したように思います。
会場で数人の自治体職員からも声をおかけいただきました。複数自治体の傍聴を重ねておいでとのことで、富士見市で仕分け人をした私を覚えていてくださったようです。休日にあちこちの自治体に足を運ぶ熱心さに頭が下がります。


事業仕分けを実施にこぎつけるには、首長の判断と決意が大きいと見ています。
一方、二元代表(と制度上言われる)である議会はどう見ているか?

議員の予算要望で実施に組み込まれている事業もあれこれありますよね?(わたしは予算要望という方法に懐疑的な議員で、しておりませんが)
いわゆる「議会対策」として、削るに削れない事業(いち事業とまではいかずとも、要望によって太らされた事業)は、
事業選定でピックアップできるのか、ピックアップして改善(廃止)指摘されたら議員は引き下がってくれるか?
また、仕分け全体に対して、仕分けを行う予算を可決したにも関わらず、実施後にクレーム。
「予算・決算審査で、職員外かつ市民目線の評価は議員である我々がしている、仕分けの必要性と結論に疑問」と。
和光市のロビーや廊下で、あちこちの自治体職員さんにお会いして聞きましたが、
「議員の予算要望で切れない予算こそが問題。職員はこの経済情勢と税収で、できないものはできない、とある面割り切って仕事をせざるを得ないと認識している」との声があったのは事実です。


わが大府市での開催の道は遠く、起こり得ないように感じていますが、それでも職員に、仕分けを行う「大変さもあるけれどもその先にある果実」について、話すきっかけがないものかと思っています。




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