Smoke will be with me!

cigar, cigarette, pipe tobacco等、タバコと私の濃密な時間

葉巻愛好者

2005-06-12 | cigar
 書店で購入出来る唯一のCigar雑誌は言わずもがなのcigar aficionadoである。隔月発行されるこの雑誌の発行人はMarvin R. Shankenという人物。一般には全く知られていないがCigar Smokerでこの男のことを知らない者はいないだろう。

 話しは変わるが、米国第35代大統領John F KennedyはCuban Cigarが大好きだった。中でも常喫していた銘柄はH. UpmannというブランドのPetite Upmannという小さなハバナシガー。

 1962年のCuba封鎖前、秘書のPierre Salinger(彼はつい先頃亡くなった)に命じてPetite Upmannを集めさせた。その数は1,000本とも1,200本とも言われ、自分のCigarを確保するとCubaに対する経済政策を開始した。自分のタバコはしっかり確保しておいてその仕打ちは無いだろうと思うが、この政策が今も引き続き行われているせいでCuba製品は一切アメリカに持ち込むことは出来ない。

 その政策から一年後、Kennedyは何者かに暗殺される。この時の調査結果、その資料の公開は2039年にその封印が解かれることになっていて、それもまた楽しみではあるが…結局Kennedyは確保したCigarを吸い切る前に亡くなった。

 前置きが長くなったが、KennedyのCigarを保管していたHumidor(ヒュミドール、当然残りのCigarも含まれる)これをオークションで落札したのがMarvin R. Shankenという男なのだ。価格は当時のレートで約6,000万円と言われている。もちろん全米の注目を浴びた。彼は確信犯である。なぜならオークションはCigar Aficionadoの創刊に合わせるかのように行われたからだ。もちろん彼自身もaficionado(愛好者)ではあるが、それと同時に商売人なのだ。

 雑誌の内容については別に機会を設けるつもりだが… 現在書店に並んでいる最新号の表紙を飾るのは俳優のJimmy Smits。これまた馴染みの無い名前だが、StarWars Episode3で重要な役を演じている。彼もまた、cigar aficionadoである。