気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
それを一瞬でも残せたらと...。

はじめての俳句🖊18~蓮の花

2021年07月10日 | 喜代の俳句

雨上がりの蓮の花/photolibrary

母の郷彼方に見ゆる蓮の花

季語:蓮の花(夏)はちす・白蓮・紅蓮・蓮華・蓮池

蓮はハス科の多年生水草。観賞用・食用として池・沼・水田などで栽培される。7月ごろ根茎から長い花茎を水上に出して、

その先端に大きく美しい花を開く。色は紅・白・紅紫など。香が良く、早朝に開く。

作品の背景:母の生まれは古代蓮の里近くで、そこには蓮の字をいだだく苗字の家が多々ある。母の実家もそうだった。

この時期になり蓮の花を見かけると、どうしても母を、そして伯父や伯母を、もう居ないけれど大切な人達を思い出してしまう。

提出した句:【蓮の花見入る彼方に母の郷】

先生の添削:蓮の花の美しい季節となりました。古い歴史をもつこの花と、ご自身のお母様の故郷を想う気持ちが重なり、ご真情をよく表しています。

添削句では、中七の「見入る」を「見ゆる」とし、少々語順を入れ替えて詠んでみます。

【母の郷彼方に見ゆる蓮の花】

          

お隣の水を張ったおおきな鉢の中で咲いた蓮の花

朝、見かけたので家に戻り iPad をとってきて写したもの。(お隣にはいつでも写していいとの許可を貰っています。)

泥の中から茎を伸ばして咲く花、なのにそれは清々しく美しい。

このようなことから、仏教では、智清や慈悲の象徴とされ、極楽浄土に咲く花とされているようです。

母は、実家の氏について「蓮を見ることのできる人はその家の庭に蓮池があるということで、つまり先祖は公家かお坊さんなのだ」と言っていました。

「もしかすると、近くに逃れてきていた(平家)の落人がご先祖かもしれない」なんていう究極論までも…。

冗談か?本当か?都合のよい想像か?・・・よくわからないことを言っていました。

多分、冗談だったのでしょう・・・。

【散るときが浮かぶときなり蓮の花】※詠み人知らず

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空蝉をお題にした母の句 & はじめての俳句🖊17

2021年07月03日 | 伊代の俳句

※kabuyochuさん/写真AC

縋る身は哀しきものよ空の蝉

季語:空の蝉・空蝉(うつせみ):夏(晩夏)

蝉の空、蝉の脱け殻をいう。※俳句歳時記

[悲しい・哀しい]とは心がいたみ、泣きたくなる気持ち(にさせるようす)だ。※三省堂国語辞典

しがみついている姿を(縋る)とし、蝉の殻を(空)とし哀しきものと詠っている。

この句は縋るしかない境遇を空蝉に重ねているのだと思う。

空蝉を詠った母の句はもう一つある空蝉の一つは供華にすがりおり】

去年のブログ

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空蝉をお題にした母の句~源氏物語第3帖~一茶の句 - 気がつけば思い出Ⅱ

空蝉(うつせみ)のひとつは供華にすがりおり蝉の脱け殻のひとつが仏前に供える花に離れまいとして、しっかりつかまっている季語は晩夏空蝉(うつせみ...

空蝉をお題にした母の句~源氏物語第3帖~一茶の句 - 気がつけば思い出Ⅱ

 

こちらもやはり「すがる」の言葉が入っている。

詠いたかったことは二句とも同じなのだろう。とても似ている。

ただちょっとこちらのほうが、やわらかな情景が浮かぶ。

      

私も空蝉をお題に詠んでみた。(添削レポート提出)

作品の背景:庭掃除をしていると空の蝉がまだ枝に留まっていた。空で軽くて小さいのに一年過ごしたのだなあと思った。

提出した句:【枝の上一年越した空の蝉】

先生の添削:日常のふとした発見が読みこまれていて好もしく思いました。

ただ、「一年越した」という表現が素直すぎるようにも思いました。「空蝉や」と切字を用いて、焦点を絞った表現にされたらいかがでしょう。

また中七を「一年越しの」として、「枝の上」につなげるようにするとよろしいかと思いました。

提出句はテキストにあった「説明になっています」「報告的です」になっていたようだ。

【空蝉や一年越しの枝の上】

我が家の枯れ木に止まり、雨風にもめげず一年越した蝉の殻

源氏物語に『空蝉-3帖』などの話もあり、その姿からも(儚い)とか(哀しい)とか詠われる空蝉・・・。

否…殻なのに(空になっても)その存在を保ち続けるとは、意外と逞しいのではないだろうか・・・?。

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はじめての俳句🖊17 & 空蝉をお題にした母の句

2021年07月02日 | 喜代の俳句

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空蝉をお題にした母の句 & はじめての俳句🖊17 - 気がつけば思い出Ⅱ

※kabuyochuさん/写真AC縋る身は哀しきものよ空の蝉季語:空の蝉・空蝉(うつせみ):夏(晩夏)蝉の空、蝉の脱け殻をいう。※俳句歳時記...

空蝉をお題にした母の句 & はじめての俳句🖊17 - 気がつけば思い出Ⅱ

 

 

 

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はじめての俳句🖊16~夏服

2021年07月01日 | 喜代の俳句

夏服に恥じらうことも孫中二

季語:夏服(夏)

夏に着る衣服で主に洋服にいう。涼しげな色や素材が中心。

(白服 麻服 サマードレス サンドレス 簡単服 あっぱっぱ 半ズボン ショートパンツなどがある。)※俳句歳時記

作品の背景:中二になった孫娘はこのごろ少女からめっきり娘らしくなってきた。

夏になると薄着になるため、本人も大人の恥じらいがでてきたようだ。

提出した句:【夏服に恥じらう孫は中二なり】

先生の添削:「中二」のお孫さんのことを詠まれたのですね。「恥じらう」という言葉から初々しさを感じます。

「中二なり」と断定的に詠まれていますが、少しぼかした表現でもよいように感じました。ご参考までに添削句をあげてみます。

【夏服に恥じらうことも孫中二】

      

先月(6月)に14歳になった孫娘の生まれた日はよく覚えている。

その日は、会社に新しい会計システムが導入されることになり、東日本エリアでの、地域担当者への説明会が行われる日だった。

私もその説明会に出席するために朝から東京営業所に行っていた。

長男から「どうも陣痛らしいので今から病院に連れて行く」と電話があったのはその説明会の最中だった。

それでも最後まで出席し、直帰で病院へ着いたのがPM6時ころだった。

でもどうも難産らしいということで、まだ生まれていなかった。

病院にはママの両親も来ていた。その後夫も仕事から直接病院に駆け付けて来たが、まだ生まれなかった。

PM11時ごろまで待ったところへ「一晩かかりそうなので、取り敢えず今夜はお帰り下さい」と看護師さんが来る。

心配だけれど仕方なく、その日は息子だけを残し、ジジババになるであろう4人は帰されたのだった。

グランマ(ママのママ)は「自分も子供たちを産むときは、二日以上かかったから…」とその大変だったことを思い出してか、帰りの車の中でしきりに言っていた。

なんでもグランマの血液型は(Rh-)で(北欧系アメリカ人には比較的多いらしい)
第二子を出産予定の場合(お父さんがRh+のため)Rh抗体を使用した出産計画が必要だったそうで、お兄さん(Rh+)を出産した直後からママの出産までの7年間それを続けていたらしい。(そうしないと血液型不適合妊娠になりさらに大変になるそうだ。)
聞いているだけで「大変だ~」と思ってしまった。(現在は医学の研究が進み、もう少し容易になっているらしい。)

その忍耐強いグランマのおかげでママは(Rh+)で無事生まれたそうだ。

ママも一晩中頑張り、翌日の夜になっては無事に生まれた。

お産というのは個人差があるようだ。

一番最初の孫の時、次男は「すぐに生まれることなんて無いからラーメン食ってから行こうと思っていたら、食っているうちに生まれた」と・・・。

そして病院へ連れて行ってくれたお義母さんも「娘を病院へ連れて行き、駐車場に荷物を取りに行って戻ったら生まれていた」と笑い話にされているような超安産だった。

私はというと長男が半日、次男4時間で安産の方だったのかもしれない。(自分では七転八倒、大変だったとの記憶があるのだけれど?)

そんなふうに生まれた孫娘も、もう14歳。時の経つのは早いものだ。

中学生になってから、特に中二になってから目に見えて身長も伸び、ちょっとした仕草も少女から娘へと成長している様子が見える。

おしゃべりも少なくなり、はしゃいでいる姿も少なくなった。その反面、絵を描いたり本を読んだりが多くなった。

BaBaとしては…孫の成長は嬉しい反面、ある意味ちょっと淋しい・・・。

 

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