雨上がりの蓮の花/photolibrary
母の郷彼方に見ゆる蓮の花
季語:蓮の花(夏)はちす・白蓮・紅蓮・蓮華・蓮池
蓮はハス科の多年生水草。観賞用・食用として池・沼・水田などで栽培される。7月ごろ根茎から長い花茎を水上に出して、
その先端に大きく美しい花を開く。色は紅・白・紅紫など。香が良く、早朝に開く。
作品の背景:母の生まれは古代蓮の里近くで、そこには蓮の字をいだだく苗字の家が多々ある。母の実家もそうだった。
この時期になり蓮の花を見かけると、どうしても母を、そして伯父や伯母を、もう居ないけれど大切な人達を思い出してしまう。
提出した句:【蓮の花見入る彼方に母の郷】
先生の添削:蓮の花の美しい季節となりました。古い歴史をもつこの花と、ご自身のお母様の故郷を想う気持ちが重なり、ご真情をよく表しています。
添削句では、中七の「見入る」を「見ゆる」とし、少々語順を入れ替えて詠んでみます。
お隣の水を張ったおおきな鉢の中で咲いた蓮の花
朝、見かけたので家に戻り iPad をとってきて写したもの。(お隣にはいつでも写していいとの許可を貰っています。)
泥の中から茎を伸ばして咲く花、なのにそれは清々しく美しい。
このようなことから、仏教では、智清や慈悲の象徴とされ、極楽浄土に咲く花とされているようです。
母は、実家の氏について「蓮を見ることのできる人はその家の庭に蓮池があるということで、つまり先祖は公家かお坊さんなのだ」と言っていました。
「もしかすると、近くに逃れてきていた(平家)の落人がご先祖かもしれない」なんていう究極論までも…。
冗談か?本当か?都合のよい想像か?・・・よくわからないことを言っていました。
多分、冗談だったのでしょう・・・。
【散るときが浮かぶときなり蓮の花】※詠み人知らず