「弟からメールが来たから読んでみて!」と夫がスマホを持ってきた。
見るとなぜパソコンの方へ送らず?スマホに?と思うほど長々としたメールだった?
それは義弟の長女の結婚のことだった。
彼女の生まれた時は私も大変だったので覚えている。
義妹はつわりがひどく(通常だと安定期に入ると治まってくるのだが)出産までずっと続いた。
結局食べれないので体力もなくなり、幼い長男の世話や家事もままならなくて、
義母にSOSが入り(彼女の実母は既に他界していたため)義弟の家に泊まり込みで手伝いに行くことになった。
そこで私は夫、息子2人に加え、義父の面倒を見ることになった。
主婦の二人いる家で過ごしていたこの男4人は家事という家事はほとんどしない。
正直、フルタイムで仕事をしていた私にはきつかった。
けれど、これも丈夫が持ち前の私に回ってきたものなのだと思い頑張った。
彼女は7ヶ月の早産で1000gほどの超低出生体重児として生まれた。
肺が未発達だったため心配されたが、3ヶ月ほどGCU(継続保育室)に入って無事退院できた。
お産婆さんが取り上げていたような昔なら助からなかったかもしれない。
この時、やはり医療って凄いなぁと思った。
義母もお手伝い大変だったのだろう、家に帰ってきた時には5キロ痩せていた。
その後、彼女は優しい女の子に成長し、現在34歳。
私は、今は結婚しない人も多いので、もう結婚しないのかなと思っていた。
(今はそう思ってもいても聞いてはいけない時代)
が・・・先日「結婚したい」と彼を伴って義弟夫婦に申し出てきたらしい。
事情を聴くと、ふたりはアルバイト先で知り合い、彼の就職とともに遠距離になってしまっていたけれど時々会い、
交際を続けていたらしいが、彼の職業はドライブインの食事処の調理師で、
そこもコロナ自粛とともに時短になり従業員を半分ほどに減らして営業を続けているけれど、
その結果、逆に一人に係る仕事量が増えて彼は以前より忙しい日々となって、ほとんど逢えなくなったということだった。
それで、まさにコロナに背中を押された形になって、二人はこれを機に「一緒になろう」となったらしい。
義弟は、年齢を考えれば二人とももういい大人なので反対する理由もなく
娘に(何かあったらいつでも帰って来る)という条件で承諾したらしい。
ひと昔前なら(余程のことがない限り帰るな)というのが父親の定番だったのでは?
私は息子だけなので、そういう心配はしなかったけれど、
やはり自分の父親のことを思い出すと、娘って幾つになっても心配なのだろう。
私は、結婚がゴールだとも思わないし、必ずしも幸福になるわけでもないとも思っているけれど、
とりあえず、前に一歩踏む出すということは、良いことではないかと思う。
生まれた時から10日間も生死をさまよい戦って勝った生命。
生まれつき体が小さくていじめにあい不登校になったけれど、
それでも努力して大検で資格を取ったりした頑張り屋さんの義姪の結婚話。
私は、話を聞いてとても嬉しかった。
そしてほんのちょっと、コロナ禍には、悪い話ばかりでは無いのではないかとも思った。
明後日は桃の節句。義姪に幸あれと願う。
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