
※ワレモコウ/あんここさん/写真AC
零れ種可憐に咲くや吾亦紅
季語:吾亦紅(われもかう):秋
※俳句歳時記:山野に多いバラ科の多年草の花。九月ごろ上部で枝分かれし、枝先に暗赤色で花弁のない無数の花を円形状の直立した穂状花序につける。
高原の風に吹かれているさまなどは少し淋しげで、その名とともに詩趣を感じさせる。
作品の背景:何かのこぼれ種から出たらしい芽を育ててみると、大きく成長して風に揺れる可憐な赤色の花を付けた。吾亦紅のようだ。
提出した句:【こぼれ種可憐に咲きし吾亦紅】
先生の添削:描写力の光る作品ですね。作者の優しい気持ちが伝わってきます。
ただ、「咲きし」と後に続けるより、一度切字の「や」で切った方が全体の印象が生き生きとします。
また、「こぼれ種」は「零れ種」と漢字表記にした方が一般的なようです。
【零れ種可憐に咲くや吾亦紅】またまた切字・・・やはりうまく使えない。
吾亦紅によく似た千日紅。
実は・・・この千日紅を吾亦紅と思いこみ、たった一つの芽がここまで育ち嬉しかったので思わず詠んだ句でした。
句を載せる写真を頂こう思い、ネットで探していて知りました。
吾亦紅はバラ科、千日紅はヒユ科の植物で別のものでした。
俳句にしようと思わなければ違いに気がつかなかったかもしれません。
どちらもそこはかとなく涼しげな…淋しげな・・・ところも似ています。
二つとも秋らしい可憐で素敵な花です。(でも千日紅は夏の季語だそうです。)
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