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気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
それを一瞬でも残せたらと...。

俳句🖊31~冬茜

2023年01月07日 | 喜代の俳句

「母さん」と呟く遠き冬茜

季語:【冬茜(ふゆあかね)】(冬)【冬の夕焼け(ふゆのゆふやけ)】の傍題

冬夕焼(ふゆゆふやけ)冬夕焼(ふゆゆやけ)寒夕焼(かんゆやけ)冬茜(ふゆあかね)寒茜

冬は空気が冴えているので、鮮やかで美しい夕焼けが見られる。

裸木を染め、西空を燃え立たせるが、たちまち薄れてしまう。

◇夕焼けは本来、夏の季語である。→夕焼け(夏)※俳句歳時記

     

この頃、時々「母さん」と呟いている自分がいる。

歳をとったせいで・・・ある意味の子供返りしたのだろうか?

いや季節のせいかもしれない。

夕焼け、特に寒い冬の日の夕焼けを見ると、何故が郷里を、そして母を想う。

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俳句🖊30~年新た

2022年12月31日 | 喜代の俳句

ふたたびの旅を夢見て年新た

季語:【新年】年新た「新春の季語」

(元日とかお正月関連の季語は季節的に冬ですが、「新春の季語」となります)

年新た・新玉の年・年始・年始・年立つ・年立ち返る・年明く・年改まる・年来る・年迎ふ

新しい年。一年の初め。見るものすべてがめでたく改まって感じられる。

◇「新玉の年」の「新玉の」は「年」にかかる枕詞だが、「新年の」の意で使うこともある。→初春・正月 ※俳句歳時記

     

2022年は退職して三年目。

ひとり旅、友人とふたり旅、妹と聖地巡礼旅・・・と何回か旅行することが出来ました。

2023年も体力が持続していて、またそのような旅ができるといいなと…思いの作句です。

写真は、何日か前買い物に出かけたとき屋根の上で空を見つめて(?)いた鷺(多分)です。

     

去年今年!

もうじき日付が変わります。

今年もこの拙いブログにお付き合いいただきありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。

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俳句🖊29~枯れ蟷螂

2022年11月17日 | 喜代の俳句

枯れ蟷螂隠れきれずに居直りぬ

季語【蟷螂枯る/たうらうかる】(冬)

蟷螂を植物のように枯れると見立てた季語。

カマキリには最初から緑色と褐色のものがあって、色は変化しない。

したがって、「蟷螂枯る」という季語は事実には反するが、季節感を感じさせる言葉として、今も使われている。※俳句歳時記

茶色のカマキリが黄色い菊の葉の上にいた。

私の気配を感じたそのカマキリが「で…何か?」と言っているような感じがした。

母が「枯れ蟷螂」という季語で詠んでいたのを思い出し、私も詠んでみた。

🔗【枯れ蟷螂】を詠んだ母の句

カマキリをお題にした母の句~枯れ蟷螂 - 気がつけば思い出Ⅱ

カマキリをお題にした母の句~枯れ蟷螂 - 気がつけば思い出Ⅱ

※m*****************mさん/写真AC枯れ蟷螂斧を翳して横断す枯れ色のカマキリが斧の様な前足を振り翳し(かざし)道を横切っている季語:枯れ蟷螂(とうろう)冬初冬に褐色の...

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こちらはユリウスの葉の上にいた緑色のカマキリで、保護色?

隠れていたわけではないのだろうけれどが、「あっ!こんなところに!」と、見つけた私もびっくりした。

実際は睨んだわけでもないのだろうけれど・・・ちょっと怖かった。

【蟷螂を怒らせまいとそのままに 喜代】

🔗【蟷螂】を詠った母の句

蟷螂をお題にした母の句~カマキリの強がり - 気がつけば思い出Ⅱ

蟷螂をお題にした母の句~カマキリの強がり - 気がつけば思い出Ⅱ

はむぱんさんの写真/写真ACから斧揚げし螳螂に視る己れかな季語:蟷螂(カマキリ)秋朝、庭掃除をしていたら、塀をよじ登るカマキリがいた。確か母の句にカマキリ(螳螂)...

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【蟷螂(たうらう): 鎌切・斧虫(をのむし)いぼむしり】は➡ 秋の季語

【蟷螂生る】は➡ 夏の季語

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俳句🖊28~花野

2022年11月14日 | 喜代の俳句

ゴンドラで揺られ花野をまのあたり

季語:花野(秋)

秋の花草が一面に咲き乱れる広々とした野原。
華やかさとともに、次の季節には枯野となる寂しさもあわせ持つ。
花と言えば春の季語で、桜を指すが、「花野」は秋の季語で草の花を前提とする。
古来、詩歌においては秋の野の草の花をめでてきた。→お花畑は(夏)※俳句歳時記

    

句の背景:9月はじめ旅行先の野沢温泉でゴンドラに乗り、山頂に降り立った時に目にした光景。

秋の草花が咲き乱れていて、その時の感動を詠んで、受講している通信講座で添削をして頂いた。

提出句:ゴンドラに揺られて見よう秋の草

添削句:ゴンドラで揺られ花野をまのあたり

添削欄:大きな原のようですから、花野という言葉に変えましょう。
いろいろな秋草が咲き乱れているのが花野です。
花野を堪能したようですね。

季語を「秋の草」から「花野」に換えただけで、目の前に秋の花畑が大きく広がって見えます。

もう11月も半ばになり、この花野も今頃は枯野になっているのでしょうか?

野沢温泉はスキー場なので、ゴンドラで揺られ降り立ったところはもうじき雪の原になって、それも美しい景色なのでしょう。

スキーはできないけれど、冬にも訪れてみたいところです!

「枯野/雪の原」:冬の季語

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俳句🖊27~秋の昼

2022年11月11日 | 喜代の俳句

往来に猫寝ころびて秋の昼

季語:秋の昼(秋)

秋の昼は爽やかで明るい。

日中は遠くの物音もよく聞こえるなど、空間の広がりを感じさせる。➡春昼は(春)※俳句歳時記

写真は過日の旅のおり、香取神宮商店会の参道にて写した猫

「えぇっ・・・もしかして轢かれているぅ~」なんて思ったほどで、近づいても逃げもせず寝入っていた。

多分、警戒心がないのは、お店の飼い猫で、参道の人通りに慣れているからなのだろう。

猫にとっては人通りの少ない、こんな秋の昼下がりは長閑だろうけれど…

人にとってはこのコロナ禍は恨めしいのではないだろうか・・・

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