親元を離れて学校へ行くナシ族の子供
川沿いの悪路を40分ぐらい走った頃、前の車が止まり、中から少年が降りてきた。そして、車内の人に別れを告げている。よく見ると、先ほどまでホテルで、愛想よく手伝っていた子供だ。どうしたのかとガイドさんに聞いたら、これから学校に行くのだという。
それで、全てが読めた。その日は日曜日。土曜日に家(ホテル)に帰って一晩過ごし、日曜日のこの時間私たちを送る車に便乗して学校の寄宿舎に帰るのだ。茶馬古道から遙か下に見えていたあの学校に行くのだ。それにしてもこの子は小学校4年か5年ぐらいだが、低学年の児童はどうしているのだろう。いずれにしてもこのあたりでは学校に行くのに大変苦労している実情が分かった。