若旦那の地元、立川駅から特別快速ならばお隣の駅、国分寺・・・駅ビル丸井さんの9階に日本食のお店「甍(いらか)」さんがあります。
明るく清潔感のある店内で、季節を深く感じるお料理を出してくださる、若旦那の大好きなお店の一つなんです・・・本日はこちらで少し難しい話のあと、会食ということで、開店直後の11時にやってまいりましたよ!^^
若旦那は難しい話はとっても苦手なので、何か話をふられると「いいっすね、それ賛成っす!」と適当な返事をして、やり過ごします。若旦那が3,4個の賛成をして約1時間、やり過ごしてやっと食事の時間^^
急に元気になった若旦那・・・ついに自己主張を開始します!「俺は生・・・サッポロで!皆さん、どうします?」
いやぁ、なんか、今日は天気がよくないわりにビールが旨い^^
と、そこに前菜が・・・
手前から鯵の南蛮漬け・・・酢は抑え目、素材の味が生きてます、ホタルイカの酢味噌・・・プリッとした身の甘さに内臓の濃厚な旨み、ホタルイカにしかない魅力を感じる、鴨ロースト・・・しっとり感のある鴨で、油の部分に良質な素材を感じます、右上がよもぎどうふ・・・若旦那はこういう健康的な感じのものは好みではないんだけど、もっちりねっとりした食感は楽しめる、左上が・・・ん?なにかな?わからないので、ちょうど部屋にいらした店員さんにお聞きしたら、「むかんじょうとアカニシ貝のおひたしです」・・・と丁寧に教えてくださり、部屋を出ていかれた・・・こちらは、すごく丁寧にお料理の説明をしてくださるというのも、大きな魅力の一つなんです^^・・・が・・・
ん?まわりの皆も同じように聞こえたようだ、顔を見合わせる・・・「むかんじょう」?この緑色のやつ?無感情の野菜?・・・そもそも、野菜って無感情でしょ?・・・いや待てよ、そういういい加減なことを言うと農家の皆さんに怒られるかも?・・・野菜だって生きてるんだから感情はあるかも?もしかし無勘定?ただ?これタダなんじゃない?・・・そういうくだらない推察は置いといて・・・ここで、再び、入ってこられた店員さんに聞く!
「先ほど、むかんじょうって言いました?」
「あっ、すいません、のかんぞうです」
のかんぞう?なるほど・・・「野萱草」か・・・綺麗な花の咲くユリ科の植物らしいのですが、若葉は食用としても用いられるということで、まさに春の野草ってことですね^^これは嬉しい・・・ほのかな野性味(つまりは苦味?^^)アカニシ貝の歯ごたえもまた心地よい・・・こういう料理が日本食なんだよなぁ^^
はまぐりのうしお汁で、お口をさっぱりさせます・・・実がプリプリしていて、潮の香りが全開だなぁ・・・緑のはゼンマイかな・・・またまた野草のほのかな苦味・・・はぁ、 こういうのを贅沢って言うんだなぁ^^
お造りは、まぐろ・かんぱち・あまえび・もんごういか・・・全体的にもっちりとした食感のラインナップ・・・白いご飯が食べたくなるのは若旦那だけなのでしょうか?(涙)
焼きものの魚はサワラ・・・魚偏に春・・・そこにふきのとう、付け合わせが筍とくれば、これまた春満喫・・・タンパクだけど、少し癖のあるサワラに、これまた癖のあるふき味噌のとりあわせが絶妙です・・・春って苦味を楽しむ季節だなぁって改めて思う^^
天ぷらはたたみいわし・稚鮎・茗荷・こごみ・・・ゆかり塩で頂きます
ほらまた新たな春の息吹が・・・稚鮎の上品で繊細な苦味・・・ふきのとう、たらのめと並び、春の山菜の王道であるこごみ・・・こういう葉っぱ(葉っぱとか言ってるし(涙))を美味しいとか言いだしたとき、若旦那はオヤジになったなぁと感じたものです^^みょうがもそうだよねぇ・・・これ、子供の頃、美味しいって思わないでしょ?変な味だもん^^
食事はさくらうどん・・・そういえば、先日、さくらそばを食べた・・・この季節だけのお楽しみですね^^細いけど、めっちゃコシがある・・・なのに、モチモチ感も損なわれていないし、美味しい美味しい^^
桜の花って、めったに口にしないけど、桜味は明確にわかるのってなぜなんだろう?^^もっとも、若旦那は桜味みたいな青い味は、基本的にはそれほど好きじゃないけど(また出た!好き嫌い)
最後は再び、さくら・・・桜アイスとわらびもちを頂いて、大満足で、仕事に戻ることに^^
はぁ・・・今日は季節をいっぱい感じることができた・・・ありがとう、甍さん^^