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立川湯屋敷梅の湯 若旦那のフロント日記

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若旦那 東京地方裁判所に傍聴に行くの巻

2013-03-05 23:22:04 | 日記

裁判の傍聴に行ってみよう!!・・・

そんなこと生まれてこのかた一度も思ったことなかった若旦那ですが、先日の桂才賀氏の講演会で、青少年の育成に関わる仕事をしているのだったら、必ず行ってみるべきだというお話をお聞かせ頂いてから、そのことが頭から離れない・・・そんなわけで、本日、霞が関の東京地方裁判所まで行ってまいりました^^立川支部に行けばいいじゃないかと思っていたんですが、桂才賀氏に、ちゃんと本部に行けと、念を押されていたので、まずは本部に^^

立川駅9時17分発の特別快速に乗って、四谷で丸の内腺に乗り換えて霞が関で下車・・・A1の出口から出ると目の前が「東京地方裁判所」です・・・ちょうど10時にはついてしまいます、意外と近いですね^^

門を入ったところで、守衛さんに入口の写真を撮っていいかと尋ねたら、門の中は一切の撮影が禁止ですとのお答えでしたので、もう写真は撮れない(涙)

入口を入るとまず、金属探知機がありまして、空港と同じような感じでチェックを受けます。手荷物は一端預け、金属のものはすべて外しますが、それでもブザーが鳴ったら、ハンディタイプのチェッカーで身体をスキャン!ベルトの金具まで鳴ってましたから、かなり厳しいですね。

さて、広々としたロビー、独特の空気が流れまくり・・・何していいのか、どこへ行けばいいのか、まったくわからないし、おどおどしてしまいます(涙)なにしろ、この建物は18階建ての巨大なビルなんです!8階までが法廷、その上は職員の皆さんの各部署があるみたいです、一つの階に軽く10以上の法廷があるようでした、ものすごい数です・・・ちなみに、地下にはコンビニや食堂なんかが入っています。

闇雲に動き回っても仕方ないので、まず、はじめにロビーの一角に置いてあるファイルを開くことから始めます・・・そこには、今日一日で行われるすべての裁判が書いてあるみたいです。一番上に開かれる法廷の部屋番号、そして、予定時間、起訴事由、審理・判決などの審判内容、被告人名なんかが書かれています、殺人・強盗・傷害・窃盗・風俗法違反・詐欺・出入国違反・覚せい剤取締法違反・自動車運転過失致傷・・・ショッキングな文字の連発で、すでに、かなり心がやられます(涙)

大きく分けると4つ、内容があるようです。新件・審理・判決・拘留開示・・・もしかしたら、もっとあるのかもしれませんが、今日はその4つでした。どうやら、人が多く集まるものは、殺人事件のようですがその他、陪審員裁判も大きな法廷で行われるし、傍聴希望者は多いみたいです。

最初に少年による殺人事件の傍聴に行ってみましたが、案の定、満席で傍聴はできませんでした・・・最初だし、刺激が強すぎるかもしれなく、少しほっとしたりして!

とにかく、勝手がわからないので、一つ一つの行動に時間がかかってしまいます、緊張してるのか、やたらと疲れるし^^・・・さて、気を取り直して、開廷中の部屋に入ります・・・比較的広い法廷、傍聴席は40程度あるでしょうか、高校生らしき団体がいて、ほぼ満席でしたが、一番前に空席を発見、静かに座ります^^・・・覚せい剤取締法違反・・・すでに4回収監され、6度目の逮捕とのこと・・・厳しい検察官の追及に、弁護士から異議あり!なんて言葉が出て、想像していた通りの法廷模様・・・そういう現場があることは知っていたはずなのに、やはり、現実は遥か想像の彼方にあるものだと思い知り、手が震えました。

裁判官が1人だったこと以外は、ほぼこの絵の通りでした・・・閉廷後、階をうつり、もうひとつ審理を傍聴します・・・今度も同じ大きさの法廷、ファイルには詐欺とありましたが、「オレオレ詐欺」のいわゆる受け子、お金を受け取りに行く役まわりの被告人の審判でした。ジャージ姿の被告人は、とても小さく、深く反省しているように見えました、立場は決して上の方ではなく、成功報酬は5%だったそうです・・・でも、その被告人が高齢者から100万円という大金を奪い、結果、そのお金は今も返却はされていないようで、被害者を思うと、やはり罪は軽いとは言い難い気がします・・・どちらも、誰も救われない・・・それが犯罪なのだと、改めて考えます。

次に拘留開示という内容の部屋に入ります、小さな部屋、席は20席程度、開廷5分前に入ってじっと待ちます・・・裁判官が入室する際、起立を促され、一礼後、着席します。どうやら、要するに、万引き犯として、後日、逮捕されたんだが、無実なので、裁判中の拘留はやめてくれという訴えの審議のようです、証拠隠滅の可能性があるので却下という裁判所からの返答があり、弁護士が

「一体、どんな証拠隠滅が出来るというんですか?」

と質問します・・・すると裁判官が、

「それを明かせば、裁判所が被告人に証拠隠滅の方法を教えることになるので言いません」

という返答・・・もう、禅問答のようですが、なるほどごもっとも・・・盗んだのは98円の飲料水だというので、ええ?それなのに拘留?と思ったのですが、そもそも、盗られる方からしたら、98円だから許せるというものではないですし、だんだんとわかってくるのですが、被告人は同様の罪で執行猶予中の身ということで、それじゃあ、ますます仕方ないのかなぁ?・・・みたいな気持ちになったりして・・・全体で10分程度の時間で閉廷・・・裁判所はまったく聞く耳持たないという印象でした。

ここで、午前の予定がすべて終わったので、地下の食堂で昼食を頂きます・・・聞いていた通り、とても安く、食べられないことはない程度の味でした。おそばやうどん、カレーや日替わり定食みたいなものもありましたね^^

午後は1時10分からはじまります・・・まずは、判決を3連発で傍聴します。判決なんて、見ても仕方ない・・・みたいなことを書いていらっしゃる傍聴マニアの方もいらっしゃいましたが、初体験の若旦那ですから、何事も経験!

賭博場の開設・無銭飲食・架空口座という3つの事件の判決が同じ法廷で立て続けに言い渡されます・・・初犯・再犯によって、やはり執行猶予がつくつかないは大きく影響されるようです・・・20分くらいの間に、3件の判決は終わってしまいました・・・すぐに、次の法廷に向かいます!

次に、新件というのを傍聴します・・・自動車運転過失致傷、携帯電話をしながら、原付バイクで一時停止を無視し、優先道路を走行してきた同じく原付バイクの運転手を転倒させ、全治1年の怪我を負わせたというもの、この件については、争点がないこと、賠償が保険で賄えるということ、初犯であることなどが考慮された上で、即日判決ということで、5分ほどの休廷を経て、判決が言い渡されました、執行猶予つきの判決でした。こういう形もあるんですね・・・本当に知らないことばかりです。

最後に、陪審員裁判を少しだけ傍聴しました・・・大きな法廷で60近い席があり、裁判官2人と陪審員6名、弁護士・検事・・・その他、もろもろ、とにかく、大勢いましたね・・・強盗傷害事件、陪審員裁判は劇場型になりやすいと聞いていましたが、大きなスクリーンがあり、弁護人も今までにない熱い語り口調・・・傍聴席で泣いている方などがいて、少し裁判に慣れてきていた若旦那の手足は再び、震えることに(涙)

午後2時半ごろ、裁判所をあとにし、立川湯屋敷 梅の湯に4時頃戻り、フロントに^^なんだか、いつまでも、頭の中が混乱しているような不思議な感覚で、これを書いています・・・とても、良い経験になりました・・・人に勧められて行ったわけですが、人に勧めるのにも、覚悟がいる・・・そんな場所だと感じました。でも、あえて言わせてもらえば、やはり行くことで、見えるものがあるような気がします・・・ただ、とても疲れました・・・脳と心が・・・。

 

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