若旦那が、我が家の外階段を猛スピードで駆け下りていくと、途中でなにやら「ピーピー」という鳴き声が!
びっくりして、足を止めて振り返ると、階段の影に小鳥が!げげっ!なんでこんなところに?
この子はなに?ヒナ?怪我した鳥?・・・この場合、どう対処すべき?小学生以来、鳥の飼育をしたことがない若旦那にはまったくわからない・・・仕方がないので、IT若旦那らしく、インターネットなる便利なツールでさっそく検索・・・まずは、撮影した写真から、こやつが何者かを知る必要がある・・・スズメじゃない・・・カラスでもない・・・ハトでもないねぇ・・・じゃあ、ツバメ?いや違う・・・わかった!!・・・「ヒヨドリ」ですね^^
間違いない、これはヒヨドリの雛だ!ではどうする?保護?放置?いろいろ調べてみると、野鳥を飼うのは法律違反だとか、書いてあったりもするけど、この際、そんなことはどうでもいい・・・助けるべきなのか、ならどう助けるか?
現在の雛の状態・また発育状況などによって対処は変わってくるようだ!怪我をしたりしているなら、保護も検討すべきだが、そうでない場合、巣立ちの練習中である場合がほとんどで、人が手を出すべきではないが・・・危険な場所にいるのなら、そこからは離すべき・・・しかし、必要以上に手を貸してはいけないのだそうだ!
よしっ!では、現在の状態とやらを見極めてみよう・・・大きなタオルを持ってきて、そっと包むように囲ってみた・・・ヒナは最初は走り、それから小さく飛び上がり、1メート程度の飛行も見せた・・・若旦那探偵、推理開始!!・・・ふむ、大体、わかった!!
そもそも、なんで、このコンクリートに囲まれた階段室にいるのか・・・おそらく、巣は燐家の大きな木であると思われる・・・あそこからここまでゆうに5メートル以上あるから普通に落ちてたどり着くものではない・・・とすれば、コイツは飛んだんだ・・・5メートル以上も!!けれど、再び外に戻るには、この階段室の中からこの壁を超えるべく、助走もなく、ほぼ真上に向かって2メートルぐらいの上昇はしないとならない・・・それはさすがにこの雛では無理そうだ!
若旦那は、ここから外に出す手伝いだけ担当してあげよう・・・あとは、こいつの頑張りでなんとかしてもらうしかない・・・先ほどの大きなタオルで今回は完全に捕獲体制に!
「ピーピー」危険を察知した雛が大きな声で鳴いた・・・すると、家の外からさらに大きな鳴き声が!雛を抱きしめ、玄関を出た若旦那の頭上を飛ぶ2羽のヒヨドリ!どうやら両親のようだ!
燐家の庭に向けてタオルを開くと、ものすごいダッシュで雛は茂みに消えていった・・・あれだけの猛ダッシュが出来ればきっと大丈夫!もう、飛び立つこともできるはず!
でも、君たち、元気なら元気で、結構うるさいんだよねえ(涙)