今から42年前にその建物は建設された
「立川湯屋敷 梅の湯」から、バス通りを北に進み、税務署や競輪場に向かう交差点の角にある青と白の洒落た外観の10階建てのマンション・・・その名は「ニューパリアマンション」
小学生になった頃の若旦那にとっては、その建物はまさに憧れの頂点にあり、そこに住んでいる同級生を羨望の眼差しで見つめていたものだ。
その後、「ニューパリアマンション」は幾たびかの家事や、住人自殺騒動、水商売専用マンション化問題、フン害騒動、老朽問題などを経ながらも、いまだそこで存在感を示し続けている。
「ニューパリアマンション」は1階部分が貸店舗形態になっており、古くから不動産屋さん、ラーメン屋さん、とんかつ屋さん、居酒屋さん、喫茶店さん、郷土料理屋さん、パスタ屋さんなどなど様々な業種のお店が入り、この高松町に彩を与え続けてくれているんだが、裏側に入口がある店舗が1軒だけ・・・若旦那が小学生のころから変わらず営業している。
それが、本日お邪魔した「大幸苑」さん・・・今では、まさに町の中華屋さんといった感じのお店なんだが、当時はいわゆる高級中華料理店だと、若旦那は思っていた・・・本当に、そうだったのかもしれないし、単に、外食なんかほとんどしなかった時代だから、子供の目にはそううつったのか、その辺は定かではないんだけど、とにかく、当時「大幸苑」さんに行くというのは、ビックイベントだったのだ!
その「大幸苑」さんに、数十年ぶりにお邪魔してみた・・・テーブル席が1つに、座敷席が4つ、カウンターに5名程度座れるお店は、昔のままなのか、すっかり様変わりしているのかすら、若旦那にはまったくわからなかったが、一つ言えることは、決して新しい感じではないってこと^^
定食類が豊富で、お客さんの注文を聞いていたら、みな、様々な定食を注文しているようだったが、若旦那は相も変わらず芸もなく、チャーハンとやきそばなんていうものを頼んでみる^^
お茶を頂きながらスポーツ新聞を片手に待つこと・・・5分・・・さらに5分・・・さらに・・・で、すっかりスポーツ新聞も読み終わり、ぼーっとしだした頃、、ついにやきそばが運ばれてきた^^結局、30分待っちゃった^^結構、のんびりしてらっしゃる^^
量は少な目かな?細麺に合わせて細く切られた野菜、醤油味のやきそばは少し脂が多く感じたけど、とっても美味しい^^すぐに何かをかけたがるオコチャマ舌の若旦那は胡椒や七味なんかをかけてみたりするんだけど、どれも合うね^^
そうこうしていたら、チャーハンも運ばれてきた^^色味の少ないシンプルなチャーハン、これも量は少な目かな・・・一口目・・・口の中に広がるシイタケの良い香り・・・これだけシイタケが主張しているチャーハンは珍しい・・・味は薄味・・・とっても美味しい^^少しラー油なんかかけてみたりして、ペロッと食べちゃった^^
当時のことは、何一つ覚えていないけれど、なんだか、とっても懐かしい気持ちになる・・・何十年にもわたり、地元から愛され続けているお店の風格を感じた若旦那であったとさ!
ごちそうさま、また来ます^^