F1の最終第19戦・アブダビGPで優勝した セバスチャン・フェテル さんが最年少ワールドチャンピオンを獲得した。
F1の歴史にまた1つ伝説が刻まれた。
フェテルは予選でポールポジションを獲得したが、ランキングは3位。首位のアロンソと15点差があった。
フェテルが逆転するには、最終戦で優勝し、かつアロンソが5位以下でゴールしなければならなかった。
アロンソは予選3位だった。予選と同じ順位でゴールしたら、逆転できない。
逆転するには条件が厳しかった。だが、フェテルは自分のなすべきことに集中した。
アブダビGPでTOPでゴールするのがフェテルにできることである。
アロンソが何位にゴールするのかは、アロンソの実力である。
アブダビGPの結果、フェテルは1位、アロンソは7位に終わった。
その結果、フェテルが最年少ワールドチャンピオンとなったのだ。
彼は運がよかったのか? いや違う。
最後の最後まで優勝に向かって全力を尽くしたからだ。
F1に限らず、競争している人たちは、全員努力している。
その中で、ほんの少しの差と、勝利の女神が差し出す手をつかんだ者が勝利するのだ。
適当にやっているのでは、どんなに才能があっても、潜在能力があっても、結果に出すことはできない。
このことを再認識させられるニュースである。
セバスチャン・フェテル (Wikipediaより、フェテルさんの史上最年少記録一覧)
>F1での記録
* 最年少入賞:19歳349日(2007年第7戦アメリカGP)
* 最年少ラップリーダー:20歳89日(2007年第15戦日本GP)
* 最年少ポールポジション:21歳72日(2008年第14戦イタリアGP)
* 最年少表彰台:21歳73日(2008年第14戦イタリアGP)
* 最年少優勝:21歳73日(2008年第14戦イタリアGP)
* 最年少ポールトゥウィン:21歳73日(2008年第14戦イタリアGP)
* 最年少ハットトリック:21歳353日(2009年8戦イギリスGP)
* 最年少ワールドチャンピオン:23歳134日(2010年最終戦アブダビGP)
これを見た感想は、王者は1日にして誕生しないということだ。
2010/11/15 橘みゆき 拝
フェテル、「やるべきことに集中」して得た史上最年少王座 F1
2010年11月15日(月)1時41分配信 産経新聞
トップでチェッカーフラッグを受けると、フェテルはコックピット内で拳を突き上げた。無線でチームスタッフがドイツ語で「ヘア・マイスター(ミスター・チャンピオン)」と声をかけると、涙声で「ありがとう、信じられない」と感謝の言葉を繰り返した。
ランキングで首位のアロンソから15点差の3位と、圧倒的な不利で決着の日を迎えた。予選でポールポジションをとったとはいえ、アロンソが4位に入れば王座に手は届かない。それでも自分のできることに集中した。
好スタートでトップを守る。直後、クラッシュでセーフティーカー(SC)先導になったが、あせることはなかった。再スタートでしっかりリードを守ると、その後もノーミスで走りきった。アロンソがピット戦略のミスで、前に入ったビタリー・ペトロフ(ロシア=ルノー)を抜けないままペースを上げられなかったことも、史上最年少王者誕生を後押しした。
「実は終盤、状況が分かっていなかったんだ」と振り返るフェテル。チームのクリスチャン・ホーナー代表は「今季、彼は不運にも見舞われてきたが、決して目標を見失わなかった」と新王者をたたえた。
マシンはどのチームより速かったが信頼性に欠け、トラブルで優勝を逃すこともあった。ドライバー2人を公平に争わせるというチームの方針の下、同僚のウェバーとトップを争って接触、リタイアに終わったことも。ポイントでウェバーにリードを許していたシーズン終盤には「ウェバーに王座を取らせるため、サポート役に回るべき」という“世論”もあった。
それでも「誰が何を言っても、自分のやるべきことに集中した」とフェテル。荒かったドライビングは、シーズンが進むにつれて確実さを増すなど大きく成長。そうして、一番大事な場面で今季初めて、ランキング首位に立ってみせた。
フェテルが子供のころからのあこがれだったミヒャエル・シューマッハー(ドイツ=メルセデス)は、「厳しいシーズンの中ですばらしいことを成し遂げた。立派なチャンピオンだ」と同郷の後輩に敬意を示した。
フェテルが逆転で史上最年少王者に アブダビGP決勝 F1
2010年11月15日(月)0時18分配信 産経新聞
F1世界選手権シリーズ今季最終第19戦・アブダビGPは14日、アラブ首長国連邦アブダビのヤス・マリーナ・サーキット(1周5.554キロ)で24台が出走して55周の決勝を行い、セバスチャン・フェテル(ドイツ=レッドブル・ルノー)が初のドライバー王座を獲得した。フェテルは23歳と134日で、2008年にルイス・ハミルトン(英国=マクラーレン・メルセデス)が記録した23歳300日を抜いて史上最年少王者となった。
ポールポジションから出たフェテルは、序盤から後続を引き離すと、ほぼ完璧なレース運びを見せ、1時間39分36秒837(平均時速183.923キロ)で2戦連続今季5勝目、通算10勝目を挙げた。2位にハミルトン、3位にジェンソン・バトン(英国=マクラーレン・メルセデス)が続いた。
ランキング首位だったフェルナンド・アロンソ(スペイン=フェラーリ)は7位、ランク2位だったマーク・ウェバー(豪州=レッドブル・ルノー)は8位に終わった。
この結果、ドライバーズ・ポイントを256点としたフェテルが、252点のアロンソ、242点のウェバーを抜き、ランク3位から逆転で王座を獲得した。(以下、略)
水素文明を産み出す士官学校ML
内容は、私が管理している2つのブログ「水素文明への転換」と「兵隊よりも士官になろう」に関連した話題が中心です。