新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

ウイルスは旅人(デング・リノ・チクングンヤ・そして新型インフルエンザ?)

2008-11-18 09:45:53 | インフルエンザ:基礎知識/新知見

グローバリゼーションの拡大とともに、人々の動きは地球をまたにかけてますます拡がってゆきます。

香港・広州ではじまったSARSがまたたく間に中国全土に、カナダに、拡大していったのは記憶に新しいところです。

ウイルスが旅人とともに世界中に広がってゆくという事例がここ最近、とみに増えてきています。

*デング熱は何十年も昔に根絶されたはずの中南米で復活!80年代100万例あまりだったのが90年代270万例、そして00年から07年の間だけで460万例!!
これは世界の都市化と交通機関の発展によるものです。

*リノウイルス、上気道にいてカゼの原因になるウイルスですが、より重症なインフルエンザ様症状を示すものがアジア・アフリカ・オセアニア・北米・欧州へと拡大。

*チクングンヤ熱、この、蚊によって媒介される厄介な病気は、1952年にタンザニアで発見されて以来2005年までは”アフリカの病気”でした。でも、遺伝子変化をしてAsian tiger mosqhito(アジアの虎!蚊)という、おどろおどろしい名前の蚊によって媒介されるようになりました。インド洋のレユニオン(島)では人口の3分の1以上!!(26万6千人!!!)感染し260人犠牲。さらにシンガポールへそして果物商人にのってマレーシアへと侵略中です。

旅人の条件は整っています。 次にこのルートに乗るのは新型インフルエンザ・・じゃないことを祈りたいのですが、これは祈っても難しいか・・

ソースは10月27日付scientificAmerica↓
http://www.sciam.com/article.cfm?id=old-and-new-viruses-sprea&print=true
Old and new viruses spread by air travel, crowding
Tourists traveling by plane and the growth of cities are combining to help ...

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