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新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

死して”嫌ワクチンムード”吹き飛ばす大スターかな(ルーマニア)

2010-01-10 21:30:45 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

ルーマニアで、著名TVスターが新型インフルエンザで急死、衝撃を受けた人々がワクチン接種に行列をつくる・・・という騒動になっています。

  • ルーマニアのTVスターToni Tecuceanu氏37歳、新型インフルエンザの肺合併症で急死。
  • これを受けて、民衆がワクチン接種に殺到、ブカレスト病院に何千人もが行列をつくった。
  • 一種の集団ヒステリーだと現地医師コメント。スターが死をもって、免疫をつけておかないと危ないと民衆に知らしめてくれたと。
  • ルーマニアでは昨年からワクチン接種キャンペーンが始まっているが、嫌ワクチンムードと、インフラ脆弱なことから進んでおらず、ワクチン接種したのは人口2200万中1%に満たない(!)。

ワクチン接種キャンペーンを打ちながら接種率が1%に満たない国において、数千人がワクチン接種に行列をつくる状況を実現したのは、スターの実力ですね。
日本では、欧米加のような嫌ワクチンムードがほとんど見られませんので、37歳の著名TVスターに人柱になっていただく必要は今のところありませんが、新型インフルの社会的反応を学ぶにあたり意義深い1件です。

ソースは1月9日付thestar↓
http://thestar.com.my/news/story.asp?file=/2010/1/9/worldupdates/2010-01-09T184422Z_01_NOOTR_RTRMDNC_0_-452726-1&sec=Worldupdates
TV star death spurs Romania flu vaccine drive

 

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