新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

新型コロナのYoutube評価

2020-05-17 10:32:15 | リスクコミュニケーション

新型コロナの情報発信、Youtube界隈の状況はどんな感じなのか。バージニア大らの報告。

  • Youtubeのなかから、キーワード「coronavirus, ‘COVID-19’, ‘2019 novel coronavirus’, ‘SARS-CoV-2’, and ‘severe acute respiratory syndrome coronavirus 2’.」で検索。もっともアクセスされた113サイトについて、それぞれの性格・ソース・コンテンツによって分類。
  • 69.9%(79サイト)は利用価値ありと判定された。8.8%(10サイト)はm巣リーディングと判定。
  • 独立した個人のサイトは、マスメディア運営のサイトに比べてミスリーディングなものの割合が高かった(60.0% vs 21.5%, P =0.009).
  • マスメディアは、有用なサイトを運営する方が、ミスリーディングサイトを運営するより多かった(72.2% vs 40.0%, P =0.039).
  • 有用なサイトはミスリーディングなサイトに比べて、有病率や発生率に関する情報が多く(79.7% vs 20.0%, P <0.001)、結果や予後に関するものも多かった (84.8% vs 30.0%, P <0.001) 。
  • WHOはひとつ(1.3%)の有用なサイトを運営、CDCからのものは含まれていなかった。
  • Youtubeは医学情報を得るのに有用な手段であるが、信頼できるサイトから正確な情報を拡散させる努力が、被害を減らし不要なパニックを減らすために求められる。

  米国におけるYoutube113サイトの分析。信頼できるのはマスメディア運営のサイトで、個人のはミスリーディングな割合が多く、公的機関のは存在感なし という結果。対象がYoutubeで、HPではないので少し感覚が違うかもしれませんが、米国と日本、分析と庶民感覚、についても違いが感じられ興味深い報告です。

なんとなく、日本では、「マスコミは偏向していて、個人は自分が信じる〇〇先生がいつも正しくて、でも結局はお上のサイト」という感じかなとも思います。

https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/17441692.2020.1761426

YouTube as a source of medical information on the novel coronavirus 2019 disease (COVID-19) pandemic

Received 02 Apr 2020, Accepted 13 Apr 2020, Published online: 12 May 2020

 


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