新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

飛行機の中で感染するの?と聞かれたときの答えかた

2015-04-07 09:36:12 | リスクコミュニケーション

飛行機のったら隣の客がグシュグシュいってます。大丈夫でしょうか? と素朴に聞かれたとき、わかりやすく説明するとどうなるか。ひとつの見本@CDC。

  • Q 機内でくしゃみ・咳する乗客にとっつかまってしまったらどうしよう!
  • A. まず落ち着きましょう。2つの長距離便で調べたデータがあります。H1N1インフルエンザでいえば、機内でくしゃみ・咳する乗客がいたとき、2席以内に近接して乗り合わせてしまったら感染する可能性は7.7%高くなります。でも、(両隣じゃなく)同じ列だとか、前後の列にいただけなら、それは3.6%まで数字が下がります。
  • マスクは予防に有効です。N95マスクをしていれば、90%以上感染は防げます。(N95じゃなく)そこまで性能のよくないマスクでもある程度感染は防げます。意味があるのです。

「機内はHEPAフィルターという高性能フィルターをたえず通されてしまいますから、まず感染が拡がることは考えにくいです」というのは空気感染向けの説明で、飛沫感染向けの説明は、「まず無い」ではなく7.7%、3.6%という具体的数字ですね。通勤電車でもある程度応用のきく数字でしょう。 機内でN95をはめつづけるのが現実的かどうかはおいといて(静かに座っているだけなら、そして受験前とか商談前とか特殊なプレッシャー状況なら有りえますね)、マスクは有効だとup to 90%と明快に言い切っています。

ソースはNorthwest Arkansas Democrt Gazette
http://www.nwaonline.com/news/2015/apr/06/more-distance-face-mask-help-avoid-germ/?features

More distance, face mask help avoid germs on plane

Posted: April 6, 2015 at 1:57 a.m.

 


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