新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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厚労省専門家会議の中身(新型インフルエンザ)

2008-07-15 13:22:12 | お勧めサイト/お勧め本

厚労省の新型インフルエンザ専門家会議(2008.4.16)の議事録が厚労省HPにアップされています(takaさん提供)。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/04/txt/s0416-3.txt

ただし量が膨大なので(2時間分の発言が記録されている)、最初から読んでくと途中でイヤになって投げ出すかもしれません。 で、おすすめの読み方。
1.まず、最後までスクロールする。最後から少しづつ戻っていって、画面の目盛目安に、最後から8分の1ぐらいまで戻る(行数数えたら最後から153行目だった)。「○押谷委員  今日は1年ぶりにこの専門家会議が開かれるということでかなり期待してき
たんですが、かなり失望しました」以下の発言を最後まで読む。
今、日本がやらなけばいけない事が要領よくまとまっている発言です。「医療体制をどう確保するのかとか、今、最後に封じ込めの問題が出ましたけれども、こんなことを考えているのは日本だけです。東南アジアで第1例目が出たときにどうするかということでガイドラインをWHOはつくっているわけです。アメリカなどでは国内で発生したとき、非常にいろんな疫学モデルをつくったりして、いろいろな対応を検討しています。そういういろいろな対策をやってみると実際に本当に被害をかなり抑えられるかもしれないということがこの1~2年でわかってきたわけです。そういう対策が各国は少なくとも欧米の先進国はとられてきています。
  これに対して、日本はもうプレパンデミックワクチンと検疫対応の強化ということが中心で日本に入ってきてしまったら実際には封じ込めはできないわけです。」
などなど。 デッドラインを設定してやってゆけとか。深くうなずきながら読めます。

2.最初に戻って、(報道関係者退席)あたりまで飛ばし、以降、ワクチン関係を読む。ワクチン治験を誰対象におこなうのか。生きのよい健常者だけで良いのか。老人・子供は? 細胞培養法がトレンドの中で、日本はまだこれといった候補をもっていない(置いてゆかれ気味?) 最初につくったプレパンデミックワクチンは期限切れ近しだがどうするか?検疫所の職員に事前にしてほしい。 etcetc・・・・

3.まだ余裕があれば真ん中へんの疫学の方法あたりも。

時間のある方はじっくり読みこんでみてください。


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