新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

照会・お便りetcはこちらへどうぞ
opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

スーダン金鉱山で正体不明の連続感染死

2015-03-18 09:08:06 | 正体不明の感染症

毎朝ProMEDをざっと眺めていて、もっとも目を引くもののひとつに「Undiagnosed outbreak」があります。診断されざるアウトブレイク、わかりやすくいえば正体不明の感染症の発生です。今回はスーダン、北ダルフールです。

  • スーダンJebel 'Amer, El Sareif Beni Hussein locality in North Darfur.
  • 金鉱山地区で数十人の犠牲者が発生。
  • 天然痘(smallpox???)と麻疹で犠牲者。さらに(詳細不明の)出血熱で数人死亡。
  • さらに、1日で17名の探索人が亡くなった日があり、医療従事者をともなって支援団体が現地入りした。
  • そこで彼らが言うには3名がKabkaybiaの、3名がSaraf Umraの、1名がEl Sareifの病院に運ばれている。
  • 消息筋によると、鉱山内の過密環境が病気の流行をはやめていると。

あまりに謎な報道です。感染症の話題としても金鉱山から掘った莫大な石ころから金を見つけ出すような話。ProMEDは、黄熱病かはたまたデング熱かと推測しています。

まあ、SARSの最初期2002年時点あたりも、こんな感じの謎だらけ現地情報でしたから、続報が出てくるのかどうか注目したいです。

ソースはDabanga
https://www.dabangasudan.org/en/all-news/article/dozens-die-in-north-darfur-s-jebel-amer

Dozens die in North Darfur’s Jebel ‘Amer

March 16 - 2015 JEBEL 'AMER

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 3月17日(火)のつぶやき | トップ | 3月18日(水)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

正体不明の感染症」カテゴリの最新記事