コンゴのエボラアウトブレイク、現時点ではPHEICに相当せず。ただし今後の展開はわからず、悪化してゆけば発出を躊躇すべきではないと会見。
かつてのケイジフクダ氏奮闘・・・ではないので、登場人物含め見てゆきましょう。
【登場人物(これからのキーパーソン)】
Robert Steffen, MD,(the WHO's chairman of the emergency committee )
Tedros Ghebreyesus PhD(Director General) テドロスアナノム
Peter Salama, MD(deputy director-general of the emergency response program)
【いまのところまでの経緯】
感染45例(うち医療従事者3例)、死亡25例(うち医療従事者1例)。ラボ確認は14例。
5月8日にBikoroで2例見つかったのが最初。
【ワクチン】
Bikoroは二輪車でしかアクセスできない。首都キンシャサには7000ドースのワクチンが用意済であるが、搬入に何時間もかかる。ワクチンは各感染者の接触者、それぞれ100~150例に接種されるので、まず初回フェーズでは1~2週間で8000~10000例、の接種が見込まれる。
コンゴ政府からは使用要請があり、WHOから数日中に使用認可はおりるであろう。しかし、現地の輸液の能力などから実行可能性については疑問符がつく。
【都市発生】
人口120万人のMbandakaで発生したことは憂慮される。この2例は親戚の葬儀出席のため地方部に旅行していた。Mbandakaをつらぬくコンゴ河は、この地域のハイウェイと呼ばれていて、コンゴおよび周辺国の数千人をつなぐので、脅威は大きい。
【予算】
これまで900万ドルを指定したが、コンゴの流行について2600万ドルを支出することになるであろう。
2014年時点と比べ武器も経験値も獲得している人類とウイルスとの闘い、今回はどう展開してゆくのか注目です。