泥沼化し先が見えないコンゴのエボラ、先日はMSFの運営する治療センターが襲撃・放火され閉鎖されるという悲劇が起こりました(その後再開)。
ジュネーブでMSF代表会見Joanne Liu氏で、興味深い所見。
いまだ、襲撃実行犯の背景も人物も特定されてはいないけれど、現地に拡大する不満が背景にあるのではと。
現地は戦乱地、一般的な保健医療サービスも、インフラも、何もかもが足りないなかで、エボラ対策”だけ”に豊富な資金がどんどんつぎ込まれている。これは政治的策略(ploy)ではないかとの不満が蔓延していると。
日本のように一応の日常インフラが満たされているところでも、「嫉妬」という人間のサガは様々な歪みを生みます。それが、日常生活もままならぬコンゴで、エボラ対策だけにどんどんお金が流れれば、そこに武器が自由に手に入れば、あのような事も起ころうかということです。
また、エボラ感染者が生物学的脅威として扱われるのも問題だ、もっと患者中心家族中心に扱われるべきだと、しごく真っ当なことを言われています。まあ、アフリカの地のあの環境で、こういう真っ当なことをちゃんと考えられるのはかなり尊敬さるべきこと、とそこまで人間ができていない管理人的には思いますが。
http://www.cidrap.umn.edu/news-perspective/2019/03/msf-warns-drc-ebola-response-losing-upper-hand
MSF warns of DRC Ebola response losing upper hand
Share this page: