耐性菌問題。このまま抗生剤を使いまくっていたら身近な人を殺すぞ!とかなり強力な国民一般向けリスクコミュニケーションが必要とUK専門家警告。
- UKで抗生剤乱用が問題に。このままでは耐性菌問題深刻に。この1世紀間の医学の進歩をチャラにしてしまうほどの脅威である。毎年UKでは3500万ドースの抗生剤がGPにより処方されている。
- さらに耐性菌問題に加え、高齢社会で増加する医療費の観点からも問題。
- 20年後、自分が大腿骨頸部骨折の手術を受けたら、(院内感染で)死の病をもらってしまうかもしれない。
- 対策は、気軽にポンポンと抗生剤を処方しないことであるが、実際には難しい。たとえあるGPが処方しなかったとしても患者が満足せずに、別のGPに登録を変えてしまうか、救急walk-inクリニックに行ってナースから抗生剤をもらってしまう。
- 我々は大衆への教育が必要だ。すべての病気に薬が必要というわけではないのだと(We need public education: that not every ill needs a pill," )
- だから国民の意識改革が必要と促す。もし子供の耳の軽微な炎症で抗生剤を処方していたら、まわりまわってお母さんを殺してしまう結果になるかもしれないと。
いずこも同じというか、これが日本語で書かれていたら、てっきり日本の話かと思うところです。
その通り、一般国民の教育、抗生剤を出してもらえなければドクターショッピングという行動様式をとらないようリスコミが必要です。
しかしUKのシステム、自分の登録したGPしか受診できないというシステムも、ドクターショッピングし放題の日本のシステムも、抗生剤乱用という事象の前には、あまりアウトプット変わらないという現実は新鮮でした。
'Superbugs could erase a century of medical advances,' experts warn
Charlie Cooper