コンゴの泥沼エボラ、現地の責任者が、コンゴのUNGressly 副代表に変更。これまでのWHOにだけ任せるのではなく、国連全体でと格上げ。当面の最大課題は医療従事者に対する暴力・襲撃ですが・・・
襲撃の背後に誰がいるのか、なにがあるのか。
- コンゴ政府が政治的に利用していると指摘。先般の大統領選挙の折、エボラの流行を表向きの理由にして、流行地域の投票を中止した。その流行地域BeniとBtemboは野党の強いところで、これをエボラを利用してつぶしたのではと。
- そして12月公示、3月の地方選挙に向けて陰謀論がさらに盛り上がっている。
現地のラジオ放送や流布するビラを調査したところでは「エボラとは、政府が外国からの援助を得て、また、政府に敵対的な人間を治療センターに隔離するためでっちあげたものである」という噂が匿名でばらまかれている。 - 「エボラという病気が存在するのは事実である。それは政府と外国からの援助関係者が、故意に、トイレに病原体をばらまいているものである」という噂も。
- これまでの経緯で、地元民にとって政府が敵対的関係であったいきさつで、これらの噂が信ぴょう性をもってしまっている面もある。現地は鉱物資源が豊富で、ウガンダにルーツをもつ武装勢力や、現地ローカルの武装勢力が小競り合いを繰り返している。現地の一般民衆はしばしば犠牲になっている。2014年にはBeniで虐殺事件も起こっている。
- 最近の暴力は、武装し、よく計画された襲撃が目立つ。その背景には何があり、また、誰が資金を出しているのか。政治的要因で、ローカルの武装勢力たち(Mai Mai )に資金提供か。
- エボラ支援で国際社会から多額に流れ込む資金で、勝ち組と負け組の格差も拡大していることも、怒りに火をつけている。さらに、医療関係者に資金が流れることに怒っている伝統的治療師という存在も。
元ソースにはそうした勢力の背景など書いてありますが、現地の状況は、たんに、無知なる怒れる民が暴れているということにはとどまらないということです。さまざまな政治的思惑、カネの流れ利権、バックに着く勢力、ひょっとしてコンゴ政府自体がこの状況を利用しているのかもしれないと。
泥沼はいつまで続いてゆくのか、神のみぞ知るの状況になっています。