09年パンデミックのとき、英独で特に、その他EUでも米でもH1N1(2009)ワクチンに対し(当時 「新型インフルエンザワクチン」)に対し、激しく”嫌ワクチンムード”が吹き荒れました。UKのナースがほとんど接種受けないとアンケートに答えてみたり、米では「ワクチン受けぬ者は出勤に及ばず」とお触れが出たらそれに対し訴訟が起こったり話題に事欠きませんでした。
その理由のうちメジャーなものが「1976年、米国で豚インフルのワクチン打ったらギランバレー症候群がいっぱい出たから」というものでした。
今回、H1N1ワクチン(2009)の接種とギランバレー症候群の関係、EUの調査で「両者の間に有意な関係は認められない。ゼロとはいえないものの」という結論。原文はdid not increase the risk of Guillain-Barré syndrome substantially, if at all, 。解釈は皆さまにお任せするものの、管理人的には「限りなく白に近い灰色」というニュアンスと解釈。
- EU5カ国、人口5000万人で調査。ギランバレー症候群104例調査。
- H1N1(2009)ワクチン、季節性ワクチン、インフル様症状、その他の上気道症状などの要素で比較検討。
- 結果、ワクチンとギランバレー症候群の間に有意な関係は認められなかった。ゼロではないにしても。did not increase the risk of Guillain-Barré syndrome substantially, if at all
- ワクチン接種100万あたり3例増。わずかな増加までは否定できず。
ソースは7月12日付sciencedaily↓
http://www.sciencedaily.com/releases/2011/07/110712190819.htm?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+sciencedaily+%28ScienceDaily%3A+Latest+Science+News%29
No Substantial Link Between Swine Flu Vaccine and Guillain-Barre Syndrome, Experts Confirm