「偽りのパンデミック」騒動。
WHOがパンデミック宣言を出したのは、製薬会社との癒着だとドイツ人が言い出し、それを欧州委員会がまともに取りあって検証作業が行われている騒動。
WHOが反撃に出ています。
WHOフクダ氏が出てきて、まあマトモな事を言ってるのですが、ちょっと面白かったのが以下のくだり。
(新型インフルエンザが季節性インフルエンザよりも軽症だったのに・・・と批難されていることに対抗し)「季節性インフルと新型インフルを同列に並べるなんてありかよ!そんなのミカンとリンゴを比べるようなもんじゃねえかよ!!」「季節性の数字は統計データ。新型のデータは検査で確定したもの。全然違う!!」と。
Dr Fukuda rejected comparisons between seasonal flu and swine flu - describing them as like comparing oranges to apples.
Seasonal flu figures were based on statistical models, whereas every swine flu death had been confirmed in a laboratory, he said.
なるほど。これから、数字の魔術を使った政治的攻防戦が繰り広げられるのでしょう。こういう修羅場も直面せねばならないWHOオフィサーには高いプレゼン能力が求められます。
厚労省の皆さんも、記者クラブ以外のマスメディアの前で「ミカンとリンゴ一緒にするな!」式の丁々発止をどんどん展開していただけると、もっと国民の関心が恒常的に続くような気がするのですが。その能力を持つ人は、WHO出向経験者はじめ少なからずおられると思います。
ソースは1月26日付BBC↓
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/8481211.stm
WHO defends its swine flu warning