新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

照会・お便りetcはこちらへどうぞ
opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

サウジ国王の大名行列、現地インフルエンザ流行を理由に中断された(モルジブ)

2017-03-19 08:47:31 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

1000人超の超大名行列で、日本メディアを大いに賑わせたサウジアラビアのアジア歴訪ツアー。
訪日日程の後は北京に向けて飛び立ちましたが、報じられましたが、その後の、日本メディアが報じない顛末。なんと「インフルエンザの流行」を理由に中断されてしまいました。

最終訪問国として予定されていたモルジブ。しかしその訪問は中止(延期という扱い)になってしまいました。その理由は、現地首都MaleでH1N1が流行中で、2人死亡、周辺の島民に首都に来ないよう呼びかけ、学校閉鎖とざわついているのが理由です。

日本訪問の時点でも、インフルエンザ流行レベルマップは真っ白にはなっていなかったはずですが、そこらへん、国のレベルによって分けているのかも(あるいは単に王様の気分で?)しれません。

あの大訪問団が急きょ来なくなってしまい、ガッカリした人もおおいのではないでしょうか、げに侮りがたし、季節性インフルエンザ。

 

http://www.presstv.com/Detail/2017/03/17/514728/Saudi-king-Salman-cancel-visit-Maldives-swine-flu-sale-Faafu-atoll

Fri Mar 17, 2017 6:49PM

http://www.dailymirror.lk/article/H-N-in-Male-SriLankan-to-activate-safety-procedures-125724.html
H1N1 in Male: SriLankan to activate safety procedures 2017-03-17 20:24:43


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騒がしさ増す鳥インフルH7N9周辺(薬剤耐性、湖南省・・)

2017-03-01 11:23:40 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

鳥インフルエンザH7N9周辺、依然騒がしさを増しています。

なんだか落ち着かない話が次から次へと・・・

 


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鳥インフルH7N9の犠牲者一覧はこちらのサイト

2017-02-21 07:34:08 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

鳥インフルエンザH7N9の犠牲者。最初の第一波から一覧にしたものはこちらのサイトから見られます。

https://flutrackers.com/forum/forum/china-h7n9-outbreak-tracking/143874-flutrackers-2013-17-human-case-list-of-provincial-ministry-of-health-government-confirmed-influenza-a-h7n9-cases-with-links

いまのところ(2/21)#967までですが(+疑い例アップ)、この先更新してゆくものと思われます。

コメント (1)
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H7N9は100年で最悪の状況だ

2017-02-20 11:53:50 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

中国の鳥インフルH7N9、日本まで「温度」「空気」がなかなか伝わりにくいですが、「100年で最悪(最大)の状況だ!」とわかりやすい大見出しの報道。

  • 中国の鳥インフルエンザH7N9ヒト感染、100年で最悪の状況。
  • 2013年に最初の発生を見ていらい最高の数字で、我々はこの100年間で最大のパンデミック危機に直面している("We are facing the largest pandemic threat in the last 100 years,"
  • 1月16日時点まででも918例確診、359例死亡。
  • 現在のところ感染者はほとんど、鳥類接触があるか、汚染された環境接触があるかである。
  • 突然にH7N9ヒト感染が増えている理由として、「環境中のウイルス汚染」がある。天候異変がひとつ。もうひとつが生きた鶏を購入する習慣。栄養価は同じなのだから、(と殺場で処理された)冷凍したチキンを買ってほしいと。そうすればコントロールはずっと容易になるのにと。

う~ん。地元民が鳥市場で生きた鶏を買って自分でさばいたり市場でさばいてもらったりの習慣は、過去2013年も14年も15年も16年もあったわけで、説明になってないような気も。天候変異はいかほどのものでしょう。ウイルス変異に言及していないのは、いろいろ思慮があるのでしょうが。。。

ともあれ、「100年で最大のパンデミック危機」とは、温度差のある世界に伝わる表現としてよく言ったという感じですね。

ソースはRT
https://www.rt.com/news/377824-china-bird-flu-humans/
‘Largest pandemic in 100 years’ threatens China as bird flu spreads


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H7N9脅威、中国当局さらに警戒あげてピリピリ

2017-02-18 18:09:06 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

H7N9ヒト感染の脅威レベル、中国当局なおピリピリ。

広州で鳥取引禁止
鳥市場で40%が陽性をしめした浙江省では鳥市場閉鎖。
厦門、四川省、湖南省のいくつかの都市でも同じく。
江西省当局は緊急対応チーム組織。
これまでH7N9ヒト感染とは比較的距離を置けていた(11例)北京も、他地域からの移入例2例続いたことから警戒呼びかけ。

2003年SARS@北京のときの”空気”を思い起こさせる、いやな展開です。 

http://news.xinhuanet.com/english/2017-02/17/c_136064164.htm

http://news.xinhuanet.com/english/2017-02/17/c_136064164.htm

http://www.globalmeatnews.com/Livestock/China-death-toll-up-in-bird-flu-outbreak

 


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中国H7N9ヒト感染の現状(地図)

2017-02-07 11:22:14 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

H7N9の暴れまわる現状。地図やグラフでわかりやすいものが出ているので紹介。

おなじみECDCの地図。

  • 沿海部から内陸へと広汎に広がっている。
  • 広汎に広がっているのだけれど、やはり、元々の(2013年からの)震源地、上海・江蘇省・浙江省がメジャーどころであるのに変わりない。
  • メジャーどころでも江蘇省が際立って目立っている。上海はさすがに対策奏功したか減少。広東省も減ったけど多い。

 

もうひとつブログでお勧めがこちら。(VDU)2014年初投稿で毎年アップデート、2017年地図まで変遷が見れます。
http://virologydownunder.blogspot.jp/2014/11/influenza-ah7n9-virus-detection-numbers.html

H7N9ヒト感染の累積症例数と犠牲者数。毎年春節前後にクイッ、クイッと増えているのがわかりますが、特に今シーズンはピンッ!とかま首持ち上げて尋常ならざる状況が可視化されています。

こちら以外にもいろいろ可視化されるグラフいっぱい。実際にクリックしてご覧ください。

http://virologydownunder.blogspot.jp/2014/11/influenza-ah7n9-virus-detection-numbers.html

Influenza A(H7N9) virus: detection numbers and graphs...


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鳥インフルエンザの版図拡大は勢いやまず(クウエートH5N8,バングラH5N1)

2017-01-25 09:34:49 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

鳥インフルエンザの版図拡大報道がやむ気配がありません。

今回は
クウェートで初のH5N8
イタリアの農家
バングラデッシュでH5N1
 Rajshahi の医科大学構内で飼われているカラス
 ダッカの農場

ドイツでH5N5

この拡大具合を見ても、「地球が体調不良」の実感、またしてもです。

http://www.cidrap.umn.edu/news-perspective/2017/01/h5n8-spreads-kuwait-h5n1-returns-bangladesh

H5N8 spreads to Kuwait as H5N1 returns to Bangladesh

 


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年末から鳥インフルエンザH7N9のヒト感染が爆増しているワケ(環境中の汚染、ヒトヒト感染)

2017-01-21 10:03:03 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

昨年12月から中国でH7N9ヒト感染が爆発的増加しています。例年、鶏肉の消費が増える春節前後に増加傾向を示してきましたが、今シーズンも目立った動きに。その背景に環境中の汚染があるのではと報告。

  • 中国CDC報告@Western Pacific Surveillance and Response Journal (WPSAR),
  • 今回の波は9月28日に第一例、しかし11月末までに8例しかなかった。しかし12月になって急増し106例。これまで発生のなかった地方に続々。
  • ほぼ全例が肺炎になり大部分が重症化するのは従来と同じ。
  • ヒトヒト感染。安徽省の同室者院内感染クラスタ(腎臓科病棟で20時間)。トイレを手伝い接触。もうひとつは浙江省の家族内クラスタ(66歳父の介護を防護衣なしに3日おこなった41歳娘)。
  • 環境内の汚染。生鳥市場でのサンプル。15都市で9.4%陽性。江蘇省では15%陽性。
  • 遺伝子分析ではヒトへの適合と耐性について以前同様変化なし。
  • インフルの流行早かったことも影響か、南部で2週間、北部で1週間平均より早かった。

遺伝子変化は目立たないながら、不気味な動きです。H7N9が上海や江蘇省浙江省の市場に特有だった段階はとうに終わり、中国中(の家禽)に拡がってしまったからもはや把握できずと言われたのも一昨年以前、環境中サンプルで9.4%なんて状況になりました。濃厚感染でヒトヒト感染・・も何度も起こり、ピークが年々低くなってゆくのも今シーズンはあやしいのか。感染者が都市住民にも広がっているのも嫌な傾向で、ここらへんが春節爆買い心斎橋で1例なんてことになると大騒動は目に見えているので目が離せません。

ソースはCIDRAP
http://www.cidrap.umn.edu/news-perspective/2017/01/chinese-team-posts-analysis-early-sudden-h7n9-spike

Chinese team posts analysis of early, sudden H7N9 spike

 


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香港ピリピリ、広東省のH7N9本格化

2017-01-18 09:17:32 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

広東省のH7N9ヒト感染ぐっと増え、香港当局も緊張。

  • 今年2017年に入ってから既に広東省でH7N9ヒト感染11例、死亡2例。
  • 広東省の鳥市場21か所でサンプル採取、うち9.4%(!)でH7N9陽性。
  • 香港当局は警戒呼びかけ。鳥に触らないよう、糞便にさわらないよう、旅行者は鳥市場に立ち入らないようetc・・・

春節近づき本格化。H7N9の疫学カーブは春節前後にピークをつけつつも、その高さは年々低くはなってきています。今シーズンはいかばかりで折り返してくれるのでしょうか。

ソースは香港衛生庁
http://www.info.gov.hk/gia/general/201701/17/P2017011700730.htm

 

http://afludiary.blogspot.jp/2017/01/hk-chp-statement-on-spike-in-h7n9-cases.html

http://afludiary.blogspot.jp/2017/01/guangdong-reports-11-h7n9-cases-3.html

 


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NYの鳥インフル⇒保護施設のネコ騒動は収束、ネコ解放

2017-01-16 10:57:40 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

先日紹介したNYのシェルター(動物保護施設)で保護されているネコのあいだで鳥インフル流行、獣医1名にヒト感染してしまった騒動、「This is a cat-astrophe! 」なんて見出しも飛び出しておりましたが(笑)とりあえず沈静化しました。

  • 今回の鳥フル猫感染騒動で隔離されていた数百匹の🐈が解放された。今回解放の数は非公表。 Animal Care Centers facility in Long Island City から他の施設に移送。
  • 隔離された(=^・^=)は500匹に至る。うち400匹がH7N7陽性。大部分は回復。インデックスケースを含む2匹が死亡。

愛猫家たちをドキンとさせた1件、ネコからヒトに感染する疾患もあるのだと人々に知らしめたという意味はあるでしょう。ともあれ2匹の犠牲者に哀悼をささげるとともに、騒動の収束はご同慶の至りです。

ソースはNYポスト
http://nypost.com/2017/01/15/city-releasing-quarantined-cats-as-bird-flu-epidemic-subsides/

City releasing quarantined cats as bird flu epidemic subsides

 January 15, 2017

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