新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

照会・お便りetcはこちらへどうぞ
opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

現地では・・(中国)

2008-05-13 20:46:55 | 旅で考えた/現地レポート

夕刊は中国地震の写真がてんこ盛りです。

幾人かの友人に連絡とってみたら・・・
上海では、家族ともどもまったくOKと。内科医や外科医はどんどん徴用され現地に派遣されるようですが、精神科医のこの友人はその可能性も無い模様でのんびり。

北京では、少々の揺れを体感、北京SOSクリニックでは10分ぐらい入院患者も避難したそうです。3階の一角にヒビが入ったとか。

特急で24時間かかる距離の場所でもいくらかの影響はあるようです。かの地の医療関係者にエールを送りましょう。

人民網では、日本国民が高い関心を示している・・・と、日本のTVに映し出された映像が紹介されています。↓
http://world.people.com.cn/GB/14549/7231504.html
犠牲者数は11921人で、日本の報道より多くなっています。
http://www.people.com.cn/

 

 


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中国の新型インフルエンザ講習はテスト付き!

2008-04-03 15:35:36 | 旅で考えた/現地レポート

中国では全医療機関に出席を義務づけて新型インフルエンザの講習をビシビシやっているのは31日に紹介したところです。(http://blog.goo.ne.jp/tabibito12/d/20080331

出席者によると、なんと、最後にテストまでされたそうです。
新型インフルエンザの診断・治療・管理について中国の各医療機関に情報が浸透しつつあります。

日本の厚労省も、早くしっかりしないと中国との差をあけられるばかりです。 お~い、舛添さ~ん

なお、この席上、中国CDCのHPの紹介と、これをいつも読めと指導されたそうです。 http://www.pandemicflu.ac.cn/n3520543/index.html
時にサーバの調子悪く見れないこともあります(昨日は見れなかった)。
直接飛ばなければ、中国CDCのHPhttp://www.chinacdc.cnに入り左端「健康主題」下の「伝染病」をクリック、さらに「人感染高致病性鶏流感」をクリックすると入れます。

写真は、昨年の講習会の写真でソースは上記HPです。


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中国に周回遅れの日本(医療機関へのサポート@新型インフルエンザ)

2008-03-31 16:21:15 | 旅で考えた/現地レポート

新型インフルエンザ発生で患者をどう扱うか、現場では何も知らされず2chが盛り上がるばかりの日本ですが、北京ではキチンと情報が与えられています。

北京疾病予防中心から各医療機関に呼び出し状が届き、講習会出席が義務付けられています。
「関( )開展長朝陽区医務人員対人感染高致病性鶏流感( )知与発現能力培訓的通知」と題する文書には

1.原因不明の肺炎症例の発見・報告・診察・排査過程
2.標本の取扱い
3.臨床症状
4.血液データ
5.X線
6.診断基準
7.(鳥インフルエンザと原因不明肺炎の)感染コントロール基準
8.治療

について「基層医務人員人感染高致病性鶏流感培訓教材」というテキストに沿って講習するとあります。

出席者の資格要件も厳格で
「経験のある主治医師級以上1名」と「呼吸器疾患の診療経験5年以上1名」が出てくるようにと定めています。

今の日本の現状は北京の周回遅れではないでしょうか。

舛添さん。一喝してやってください。


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中日友好病院のいま

2008-03-30 21:00:16 | 旅で考えた/現地レポート

2003年SARS流行ではSARS指定病院のひとつとなった中日友好病院@北京ですが、今度は北京オリンピック指定病院となり国際医療部は現在改装中です。病棟は改装工事のため入院できず外来のみの体制。国際医療部側玄関にはオリンピックマスコットが出迎えてくれます(写真)。

SARSでは、時の院長が衛生部(厚労省)のウケを狙ってSARS指定病院になることを申し出た・・とのもっぱらの話でしたが、新型インフルエンザでは現院長はそういう申し出をするつもりはないとも聞きます。上層部のおべっかでそういう事がないことを祈るばかりですね。


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北京の鳥インフルエンザ受け入れ体制

2008-03-30 15:27:10 | 旅で考えた/現地レポート

鳥インフルエンザH5N1感染者が出たらどの病院に入院させるか何~も公表されていない日本ですが(もし公表されていたらすみません、コメントください)、北京ではちゃんと決まっているようです。

北京の鳥インフルエンザ患者受け入れ病院は
小湯山病院
祐安病院
胸科病院
地壇病院
です。 今回は中日友好病院(写真)は入っていません。

いずれもSARSのときは勇名をはせた所ばかりです。
小湯山病院はSARSの最盛期にわずか1週間(!!)で急造したプレハブ病院(こういう事ができるのが中国の底力。日本はこういう底力が無いから早めに対策立てねばならないのに・・)です。
地壇病院は伝統的な伝染病指定病院。SARS時は生きて帰ってこれない所とヒソヒソ言われてました。院内は臓器別に建物が建っていて、肝炎隔離病棟は大きな肝臓の絵がかいてあったりします。


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北京(一般)の危機感は今一つ・・(新型インフルエンザ)

2008-03-28 11:49:39 | 旅で考えた/現地レポート

ここ数日、北京の街をうろついているわけですが、新型インフルエンザに対する人民の不安はあまり盛り上がっていないようです。

「北京のフツウの人々は鶏流感気にしません。日本人ばかりシンケイシツです」と、日本人との接点の多いある中国人の台詞が象徴的です。

現地では、不安高まり浮き足立ちつつある在住日本人と、今一つ反応しない日本の本社と、ヒトゴトみたいに思っている一般人民と・・・という温度差の構図みたいです。

まあ、今の日本人の感覚だって、Nスぺ効果+岡田本効果でこうなっているのが大部分ですから、中国一般人民だって、政府が報道をガンガン使い出したらあっという間に雰囲気一変するのでしょうが・・


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新型インフルエンザをめぐる温度差

2008-03-27 00:34:35 | 旅で考えた/現地レポート

今、北京に来ています。
こちらの在住日本人のみなさんと話していて感じるのは、日本との温度差です。一昨日、日本人会+商会で開催の鳥フル説明会には100人あまりが詰め掛けました。北京の在住者は登録上1万2千人あまりですから、日本の人口1億2千万で比例換算したら、100万人詰め掛けたに相当。

2003年当時、SARS説明会に詰め掛けたのが日本人会主催400人、商工会主催300人でしたから、この数に近づきつつある(SARS封じ込め後に日本から来た大家の講演には50人も集まらず)。つまり、あの頃の緊張状態にどんどん近づいていっている。

こちらの声は、「日本の本社側も、もっと危機感もってほしい。こちらから要請してもなかなか動かぬ本社が・・・」というもので、現地かれみれば日本国内の危機感は歯がゆいばかりのようです。

とはいえ、NHKスペシャルをきっかけにちょっとは動きつつあるようでもあり、さらに呼びかけてゆく必要がありますね。


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患者の言葉をめぐって・・・

2008-03-08 23:55:20 | 旅で考えた/現地レポート

Yahooニュースで医療現場の方言をめぐる話題がアップされてました。
東北の高齢者など強い訛りのある受診者と、標準語を話す医療スタッフと言葉が通じないことがしばしばあるとか・・・・↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080308-00000926-san-soci

ここで思い出したのが、アフリカ南部はザンビアの精神科病院の診察風景。インド人医師の外来には地元の人々が集まりますが、それぞれ、違う部族語を話し(ごく一握りの高学歴層以外は)旧宗主国語の英語もわからないため、看護師が通訳をして診察がすすんでました。カメルーンの首都ヤウンデの病院でも同じ事情で、複数の部族語スタッフでチームを組んで回診をするのだとか(医療スタッフ間ではもちろん、旧宗主国語のフランス語で話が通じる)。

新型インフルエンザが始まったとき、国によっては、患者のうったえばうまく認識されずに家に帰されてしまい・・・ということが発生しなければ良いがと思うのですが、どうなるんでしょうか


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昨日の黄砂で・・・

2008-03-04 12:02:41 | 旅で考えた/現地レポート

昨日の黄砂、今年初とのことで、報道各社載っています。
Yahoo!ニュース↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080304-00000064-san-soci

私の海外勤務は、砂の飛んでくるところがやたら多く、スーダンではサハラ砂漠から大量に飛ん来て空が真っ黒になるほど(ハブーブと称する)、セネガルではスーダンの半分ほどですが、やはりサハラ砂漠から大量に(ハルマッタン)。最後の北京は、ご存知ゴビ砂漠からの黄砂ですが、私の赴任地の中では最もマシな方。

砂で恐いのは、最近やウイルスも伴って飛んで来ることです。サハラ砂漠の南、サブサハラと呼ばれる地域には髄膜炎ベルトと呼ばれる細菌性髄膜炎流行地帯がありますが、その理由として、サハラから飛んでくる砂があると説明うけました。

昨日の黄砂でも、韓国の学校は閉鎖したそうです
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/127227/

新型インフルエンザ パンデミックになったら、飛沫核感染もあるインフルエンザウイルスのこと、この、黄砂やハブーブやハルマッタンも脅威となるのかもしれませんね。砂が飛んできた、避難とか。


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鳥インフルエンザで食べられなくなるもの

2008-03-01 17:38:09 | 旅で考えた/現地レポート

新型インフルエンザが始まったら、否、現行のフェーズ3のままでも、鳥インフルエンザ ヒト感染の日本人が一人でも出たら、日本列島総パニックになりそうなこの頃ですが、鶏肉・鶏卵に対し過剰反応が出たりするのでしょう。

鶏を堪能するなら今のうち・・・ということで、一昨日ソウルで食べてきたちょっとうまいもの。

サムゲタンです。鶏(烏骨鶏なら最高)にもち米を入れて、高麗人参やなつめやしと一緒に煮出した健康食。おすすめは明洞と光化門に2店あるミョンドンサムゲタン。高麗人参酒のおまけ付きです。


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