言葉って面白い!

この日本語、英語でなんていうの?その奥に深い文化の違いが見えてきませんか。

セミの生き方

2008年02月02日 | 心に残る言葉
朝の連続ドラマ「ちりとてちん」は、よく脚本の練られたドラマです。
言葉の使い方が見事。

渡瀬恒彦演じる師匠の、こんなセリフがありました。
「セミは二週間しか生きない。カナカナカナと泣くのではなく、コワイコワイコワイと泣いているのかもしれない。」
生きているのが恐い、という意味です。

なかなか深いセリフです。

セミは地上に出てから一週間から二週間しか生きられません。
しかし土の中で数年の時を過ごしています。
仮に地中にいる時が「我慢の時」、地上に出てからが「輝く時」だとすれば、何とも下積みの長い人生です。

セミが自分の残りの人生の時間を知っているのであれば、長い下積みからようやく世に出て残りわずかの人生を「コワイ」と思いながら生きているのも分かる気がします。
しかし、地上に出てからが輝く時、と決めてしまうのも、実は違うのかもしれません。

地中にいる時は、天候に左右されず暖かく、危険も少ない幸せな時なのかもしれません。
仮に下積みだとしても、実はその時間こそが豊かだという人生もあるでしょう。

モノは考えよう。
価値観を少しひねってみるだけで、不幸が幸せに変わることもあるかもしれません。
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寒い中にも「はる」

2008年02月02日 | 四季
昨夜の東京は、これまでになく寒い夜でした。
風も強かったため、厚手のコートを着ていてもガチガチに筋肉が固まってしまいました。

明日は節分。
明後日が立春です。
暦の上では春がやってきますが、寒さはこれからが本番のようです。

先日、郊外の丘で桃の木が芽吹いているのを見つけました。
「春」という言葉は、木の芽が徐々に膨らんで張ってくる、「木の芽張る」から「はる」とついたのだといいます。

最も寒い季節の中で、次の季節が確実に近づいているようです。
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