だんなっちょんのブログ

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コクリコの坂( ;∀;) イイハナシダナー

2011-07-19 00:43:16 | 生活漫談
率直な感想を言えばひじょ~に面白かった。


ここ数年のジブリは正直今ひとつだったけど


今回はよかったなぁ。本当よかった。いろんな意味でよかった。





今回は宮崎吾朗氏がメガホン取ったみたいだけど


とりあえず(?)ゲド戦記のような


ひどい作品にはなってないと思います。


(まぁーあれはいろいろ訳ありの仕方のない作品のようですけど。)



ゲド戦記・ポニョ・アリエッティで相当白けた後なので



安心しました。本当安心しました。





これは個人的な見解になるのですが・・・・。



今後駿氏は余程のことが無い限り監督には戻らない気がします。


そうだとすればとてもいい選択だと思います。


もっともジブリファンの僕からすれば


「やっぱ駿じゃねぇとなぁ・・」



ってのは強くあるんですが、それだと駿氏が居なくなってからの


ジブリが持たなくなる。ジブリはすでに1回の作品で


莫大なビッグマネーが動く大きな会社であり、社会的影響度の高いものを


つくりだしてきた名誉ある存在である。簡単にその名を廃らせ、


消すのは一個人の問題で済む話ではない。


存続問題は大事なテーマになっている。


ジブリに携わるスタッフ全員の生活や今後の繁栄のことを考えれば


駿氏は今後表向き「監督」という立場は捨てたほうが賢明だと考えて


いるのだろう。


(裏で指揮を元気いっぱいメチャクチャとっていてもそれは

見ている側からすればどこまでいっても「憶測」に過ぎないわけだし)



今はとりあえず後釜である吾朗氏やアリエッティ作品監督に携わった


新人を鍛えて、名前を売りまくることですね。


これに成功すればジブリはしばらくまた安心だ。


脚本なんかは別に駿氏が亡くなっても作品に名前入れて売り出すことは

可能なんだし。


今はまさに血の入れ替えの時ですね!




今回は新人ではないにせよ、新人・素人同様扱いとみなされている


吾朗氏は過去の汚名を返上し、一定の評価を得ることになるだろう。



かなりアニメや映画には辛口~な自分も


今回の作品は本当心うたれる素晴らしい作品だったと思う。


ジブリらしい躍動感と生活感あふれる風景。


昭和30年代の日本を呼び起こす水彩絵の具っぽいのを多く用いた描写。


そしてそれを取り巻く人間設定も素晴らしく、久しぶりにジブリらしい・・


いや、ファンタジー路線を捨てて現実路線でいきなり見事な作品。


「さすがジブリ!」である。


評価はこれから数字に具体的に出てくることになるだろうが


少なくともゲド戦記のような結果にはならないだろう。


周りがコクリコを酷評したとしても、自分はこの作品は


ジブリ作品5本の指に入る作品と思っているほどで、DVDででたら


絶対もう一度見たいと思っているほどだ。




最後に問題点を言えば


少し最近のアニメや若者の嗜好を意識している感じがすること。

まぁ時代のトレンドを読むことはいい点でもあるわけですが、

そういうところから一線を画した存在がジブリであると思っていたから

ちょっと寂しさもあったかな。でもこれは本当些細な問題。



今の自分より若い世代の子たちは「自分らしい生き方」「個性個性」

「自分流の生き方」「勉強が全てではない」とか叩き込まれた

少し夢見がちな僕らの世代と違って

将来に不安ばかり感じる不穏な時代を

しっかり自分の目で現実を見据えて生きている切れ者揃い。


現に「アリエッティの小人の世界」や「ポニョの衝撃のラスト」は

受け入れがたいものがあるのだろう。面白い!!という声はあまり聞かない。

ファンタジーを捨てた選択はいいと思う。

今回の作品はおそらく20代~30代に多く支持を集めることになりそう。

若干大人の難しい事情や恋愛が入っているため、10代そこそこの若い世代

には向かない話かもしれない。

レトロな世界なので、その良さと懐かしさと時代背景に理解が薄い

10代そこそこの若い子には受け入れるのは難しいかもしれない。




でも面白かった!泣いた!感動した!!