第1871回 明と暗 Ｊ２行きの球団ふたつ

松田さんやりました…松本山雅　悲願のＪ２昇格確定 （スポニチアネックス） - Yahoo!ニュース

　東日本大震災の影響で延期となっていたＪＦＬ前期第２節の６試合が４日に行われ、Ｊリーグ準加盟の３位・松本山雅はアウェーでホンダロックに２―０で勝利。勝ち点を５９に積み上げて、Ｊ２昇格の成績面の条件である４位以内を確定させた。１２日のＪリーグ臨時理事会で、松本山雅のＪリーグ入会が正式決定する。
　松本山雅は後半７分、ＦＷ船山のゴールで先制すると、同２４分にはＤＦ飯田が追加点。今季リーグ戦最終戦を勝利で飾って１試合を残している５位Ｖ・ファーレン長崎との勝ち点差を４とし、４位以内を決めた。
　８月４日にはチームメートの元日本代表ＤＦ松田直樹さん（享年３４）が急性心筋梗塞のため急逝。ともにＪリーグを目指しながら志半ばで亡くなった仲間へ、吉報を届けた。

数年前にロアッソ熊本がＪ２入りを決めたのを思い出すな。

来季からはロアッソ熊本のライバルか、松本山雅。 

ハーフナー退団へ…甲府降格でフロント批判(サンケイスポーツ) - goo ニュース

　Ｊ１最終節（３日、大宮３－１甲府、ＮＡＣＫ５）甲府の日本代表ＦＷハーフナー・マイク（２４）が大宮戦後、フロントへの怒りを爆発。退団が確実になった。
　「Ｊ２でいいチームを作ったのに監督を交代し、選手を放出した。チームを壊す意味がわからない。柏は優勝でこっちが降格。悔しい…」。Ｊ２降格に悔しさを隠しきれず、涙目で訴えた。
　昨年はＪ２で柏に次ぐ２位。しかし、チームは今季、監督を替え、選手も大量に入れ変えたが、好成績にはつながらなかった。
　この日はブンデスリーガ・シュツットガルトの関係者らが視察し、獲得を申し出たことが判明。甲府の幹部は「（マイクが）残る可能性は低いのでは」と認め、来季は欧州に活躍の場を移しそうだ。

甲府が気の毒なのは、柏と同時にＪ１に昇格しながら、きわめて対照的な結果に終わってしまったということ。

これも来季からロアッソ熊本のライバルか、ヴァンフォーレ甲府。

 

 

第1870回 まもなく鬼籍の一本松

「奇跡の一本松」保護を断念…海水で根が腐り(読売新聞) - goo ニュース

　東日本大震災の津波に耐えた岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」について、保存活動を続けてきた地元の「高田松原を守る会」が保護を事実上断念したことがわかった。
　同会は、国の名勝「高田松原」に唯一残った松を復興のシンボルにしようと、周囲に鉄板を打ち込んだり、地中の海水を吸い上げたりしてきた。しかし、財団法人「日本緑化センター」（東京）が１０月に調べたところ、海水で根がほとんど腐り、松を維持するのは極めて難しい状態と判明。会では「再生不可能」として保護作業を打ち切った。現在は立ち枯れるのを見守るしかない状況という。
　守る会の鈴木善久会長（６６）は「一本松は我々を『強く生きろ』と励ましてくれた。生きて残してやれないのは本当に残念」と話す。会では一本松の接ぎ木を育てるなどして高田松原に苗木を移す計画を進めるほか、一本松に防風・防虫対策を施し、立ち枯れのまま残せないか市に要望している。
　鈴木和夫・東大名誉教授（森林植物学）は「根の大半が腐ると、栄養や水分を吸収できず再生は厳しい」とし、立ち枯れで残す案も「湿気を防ぎ、腐朽菌の繁殖を抑えれば可能だが、沿岸部では難しい」と話す。 

生あるものは、必ず死ぬ。
形あるものは、必ずくだける。

松の木だって、いつかは枯れる。
だから、せめて私たちにできることは、
「命のリレー」だけなのかもしれない。
記事にあるように、接木を育てて、苗木を移すしか手はないのかもしれない。

そして、もう枯れるしかないというのなら、
私たちはせめて、その「死に様」ならぬ「枯れ様」をしっかりと見届けようではないか。

そこから私たちは、また何かを感じとることができるかもしれないから。

そしてその想いを胸に生きていくならば、
私たちの心の中に「一本松」はいつまでも生きていることになるではないか。

一本松は枯れて鬼籍に入るかもしれないが、同時に「不滅の一本松」となってよみがえるのだ。

つらいとは思うけれども、どうしようもなくなったときは、そう考えるしかないのではないか。