逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

とうとうカウントダウンが始まった「残された時間がない」日本

2016年03月20日 | 政治
アメリカ大統領選挙予備選で共和党のトップを独走するトランプ氏風のカツラをかぶった北朝鮮トップの金 正恩(キム・ジョンウン )第一書記のCG画像

『世界秩序の大変革の前兆か、それともカタストロフィの序章か』

ローマ帝国の東西分裂以来、仲たがいしていたローマカトリックと東方正教(ロシア正教)のキリスト教の和解が1000年ぶりに実現しているが、この東西両教会のトップ同士が会談した歴史的な場所がキューバの首都ハバナだった。
米国は54年にわたる渡航や貿易の規制して全面的に経済封鎖していたキューバと、去年の7月に国交を回復してたばかりである。
オバマ大統領(米国)はキューバと同じく何十年もアメリカが経済封鎖を行っていたイランとも和解しているが、2期8年間の大統領の任期切れが迫る中でやっと初当選時の選挙公約だった『チェンジ』がようやく始まったらしい。本日(3月20日)にはオバマ米大統領はキューバを訪問するが、現職の米大統領がキューバを訪問するのは88年ぶり史上2回目。
初めてのキューバ訪問はアメリカ発の『世界恐慌』前年の1928年のクーリッジ大統領だったが、今回も1世紀前の世界恐慌やリーマンショック以上のとんでもない規模の金融恐慌の発生が近々にも予想されている。
オバマ大統領時代に始まったアメリカのシェール革命では大量に発行されたジャンク債の不良債権化は避けれない。(採掘には1バーレル60ドル以上かかるが原油価格は30ドル台に低迷。そもそも銀行から正規の金が借りられな程の危ない自転車操業の不良事業だがら高利の社債を発行していた)リーマンショックの引き金となったサブプライムローン以上のサラ金とネズミ講が合体した金融詐欺(シェール革命)の大崩壊で、史上最大規模の世界同時不況が確実に発生する。
オバマ大統領はチェンジのスローガンのもと、QEとシェール革命で少しだけ崩壊の時間稼ぎを行ったが、それらは何れも根本問題を解決するどころかより深刻化させる『時間稼ぎ』にすぎない。今後は『時間切れ』で万策尽きた資本主義全般の大転換(大崩壊)が行われると予想される。(オバマ大統領にはソ連の初代大統領で最後の大統領でもあったゴルバチョフと同じ役目が任されている)
2016年米大統領選予備選で共和党候補で毒舌王のトランプの後塵を拝する2位のテッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)も3位のマーコ・ルビオ上院議員(フロリダ州選出)も共に父親がキューバ移民で、2候補ともオバマ大統領のキューバ訪問は間違いだと激しく非難している。しかしオバマのチェンジは変えられない。
今や世界全体が一寸先が読めない大激動の時代に突入しているのだが、なぜか半世紀以上前の東西冷戦時代で『歴史が止まっている』(化石化している)かに見えるのが北朝鮮である。日本は2002年以来14年間も『北朝鮮』に対して渡航や貿易を制限して厳しく締め上げていた。

『金正恩政権5年、金正日政権17年より多くのミサイル発射』 2016/03/19 朝鮮日報

韓国国防部長官「北、いつでも核実験行う準備完了」

韓国国防部(省に相当)の韓民求(ハン・ミング)長官は18日、テレビ局のニュース番組に出演し「北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)や大陸間弾道ミサイル(ICBM)「KN-08」が、時を経るごとに高性能化している」と述べた。
韓長官はまた「政権の座に就いてから5年目を迎える金正恩(キム・ジョンウン)氏が、金正日(キム・ジョンイル)政権下(1994-2011年)よりも多くのミサイルを発射している」と語った。
一方、北朝鮮が今月15日、核弾頭の大気圏再突入実験に成功したと主張したことについて韓長官は「実験当時の温度は摂氏1500-1600度程度だが、十分な技術を確保するには7000度程度の温度に耐える必要がある。今回の実験で再突入の技術を確保したとは考えられない」と指摘した。
その上で「北朝鮮はわれわれが予測できない時間や場所で、意表を突いて挑発してくる可能性がある。今後の核実験は、北朝鮮の指揮官が結審さえすればいつでもできるよう準備が整っている」と述べた。
2016/03/19 朝鮮日報日本語版

『71年前には大日本帝国の一部だった今の北朝鮮』

善悪や好き嫌いを別にして、今の『北朝鮮』は、世界中から「最悪の国家!」と目の敵にされても一歩たりとも引かず『孤軍奮闘!』全面戦争一歩手前の壮絶な日々を何十年も積み重ねている。
これが良いコトなのか?悪いコトなのか? 善悪は別にしてベネズエラのウゴ・チャベス、イラクのフセインやリビアのカダフィ亡き後、世界最強の覇権国家アメリカに対して『悪魔』呼ばわり出来る世界の国家指導者は今や北朝鮮の金正恩一人だけ。
今の日本国とは正反対に見える『北朝鮮』ですが、実は71年前の敗戦以前では大日本帝国の一部であり、今の『北朝鮮』とはアメリカに正面から喧嘩を売った過去の栄光の大日本帝国の姿そのものである。(今の北朝鮮ですが、本来なら『日本は悪くない』という日本のネットウヨは褒め称えるべきであろう)
『北朝鮮』をめぐっては、多くの神話があるが、その代表的なものが『北朝鮮政権は弱いので、あと少しだけ圧力を加えれば簡単に瓦解する』というものである。ところが直ぐ崩壊するはずの北朝鮮がしぶとくてなかなか崩壊しない。それどころか韓国国防相が言うように逆に『金正恩政権5年、金正日政権17年より多くのミサイル発射』する始末。
14年前の2002年の歴史的な日朝首脳会談(ピョンヤン宣言)では北朝鮮と日本との国交回復が決められている。
2002年当時の日本国のマスコミは『今の北朝鮮は日本の援助なしには直ぐに崩壊するだろう』。『北朝鮮との合意事項は守る必要が無い。年末まで待てば必ず日本の金が欲しい北朝鮮がおれる』として国交の回復どころか逆の経済制裁に突っ走る。すべては『北朝鮮が直ぐに瓦解する』との日本人有識者の全員が一致して予想した絶対確実な『神話』だった。
日朝首脳会談(ピョンヤン宣言)から14年が経過したが、困ったことに予想に反していまだに北朝鮮が崩壊しない。それどころかフクシマやアベノミクスで日本国の方が危なくなっている。

『表面的には徹底抗戦に見えるが、実は敗北宣言になっている政治的「騙し絵」の世界』

1945年8月10日に日本はボツダム宣言受諾(無条件降服)を連合国に伝えた。
ところが、国民に対しては『受諾』は機密扱いで、8月15日まで新聞は(表面的には)以前徹底抗戦の声しか報じていなかった。
マスコミを検閲する内務省は8月12日『新情勢に対応する言論出版取締り標準』を発表し、毎日新聞は12日~15日の三日間内務省の方針に忠実に従って、日本の敗戦を国民に隠しつつ、同時に『終戦をほのめかす』との摩訶不思議なキメラ獣かヤヌス神の様な態度(二面作戦?)をとっていた。
表面的には徹底抗戦に見えるが、実は敗北宣言になっている政治的『騙し絵』の世界である。
日本の敗戦が決定している(ボツダム宣言受諾を連合国に通告している)事実を全員が知っているにもかかわらず、マスコミは最後の最後の瞬間まで国民に対し真実を隠し続けていた。
71年後の今もまったく同じで、福島第一原発事故で放射能被害が甚大で、到底除染で誤魔化せる段階で無いことを全員が熟知している。ところが、爆発的に発症数が増える小児甲状腺がんの被害は曖昧にほのめかすだけ。公の報道では逆に不可能であることが分かりきっている『除染して全員帰還』とか『2020年東京オリンピック開催』の夢物語を真面目な顔で語っている。
この、敗戦をそれとなく曖昧に『ほのめかすだけ』作戦ですが、とうとうカウントダウンが始まった。いよいよ最後の最後の玉音放送に突入しそうです。アベノミクスで浮かれている間に、日本に残された時間が無くなったのである。

『とうとう最後の解散・総選挙を決意した安倍晋三 (自民党政府)』

コロンビア大学・スティグリッツ教授などノーベル経済学賞の受賞者を首相官邸に呼んで消費税増税の是非を論じるなど、あれは誰が見ても選挙準備ですよ。3人目として(ノーベル経済学賞の受賞者としては二人目)ポール・クルーグマンも呼んだそうですが、彼らは消費税の増税には大反対なのですから話を聞かなくても最初から結果が分かっている。
2014年4月の8%増税の結果が出て仕舞った後の2017年4月の増税ですが、これは基本的に絶対に無理。不可能なのです。
3%から5%に増税した、1997年の消費税の増税では日本国の税収が大きく落ち込んでいて未だに回復していないのですから、今回の8%増税でもまったく同じ結果しか生まれません。(消費税の増税では景気が冷え込むので、税収全体で見れば減収になる)
時間が遅くなると必ず、2014年4月の8%増税の結果が出て仕舞うので、与党として解散総選挙を行いたくても到底『選挙』が出来ない事態に追い込まれる。
なんと3月19日の共同通信では、『7月10日投開票とする衆参 同日選に踏み切る案が有力』とはっきりと書いている。
同じ日付の毎日新聞で自民党の二階総務会長が安倍首相が衆参同日選挙を行うかどうか日夜悩んでいると語ったと書いているが、TBS時事放談でも同じ意味の言葉を語っている。
8%増税の1年後の2015年の経済統計が出た後では、政府として到底選挙が行えないのですが、同じことが小児甲状腺がんにも言えて、フクシマから4年後の2015年の数字が悪すぎて、これが出てからでは選挙どころの話ではない。
日本丸の沈没までの時間がもう無いのです。絶体絶命の土壇場に追い込まれているのですが、マスコミを総動員して『解散・総選挙』の猫だましの大騒動で世間の有権者や有識者を誤魔化そうとしているのでしょう。


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2 コメント

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真実まであと一歩! (戦争はぜ~んぶ八百長)
2016-03-23 00:05:44
日米英などが、軍事技術と資金提供をしている

核の実験場(先進国)の北朝鮮が、
早々に崩壊するわけがないですよね(笑)

しかも、帝国陸軍の残置国家、朝鮮総督府の
金一族と天○家は血縁関係にあります。
唐突な話で信じられない方は

金正恩 正妻 横田めぐみ
李垠 梨本方子 金策

で検索をどうぞ…

それと、ボール・クルーグマン氏は会見で、TPPにも反対を表明したのですが、CIA・財閥・安倍一味
の指揮下に置かれた大本営マスゴミは、
この事実を公表してないですね。
返信する
??? (宗純)
2016-04-03 14:29:09
戦争はぜ~んぶ八百長さん、はじめまして。

コメント冒頭部分の、
『日米英などが、軍事技術と資金提供をしている』のは南朝鮮(韓国)の方で、北朝鮮の話ではない。
北朝鮮ですが、一般市民の生活を犠牲にしてまで、独自技術を開発しているらしいのですが、だから貧乏をしているのです。
『ボール・クルーグマン氏は会見で、TPPにも反対を表明したのですが、CIA・財閥・安倍一味
の指揮下に置かれた大本営マスゴミは、
この事実を公表してない』
ことは事実だが、
それ以外の部分は客観的事実とは言いかねる不確かなあやふやな情報です。
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