逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

盛り上がらなかった参議院選挙と日本共産党結党以来の危機

2010年07月15日 | 共産党

『結党88年。日本共産党が歴史的敗北』

日本の共産党の歴史は、1920年(大正9年)に共産党を名乗った日本最初の思想結社『暁民共産党』が首都の少数の知識人によって結成され、1921年には東京での陸軍大演習に党名入りの反戦ビラを配るなど反戦活動を行うも即座に治安警察法によって弾圧され壊滅する。
88年前の今日、1922年7月15日に日本共産党として当事の進歩的知識層の一部により正式結成されて以来一貫して反戦平和を訴えたが大日本帝国により徹底的に弾圧され共産党は事実上壊滅するが、帝国の敗北後に出獄した幹部や反戦の知識層により再建される。
現在結党以来一世紀近くが経過しているが、今結党以来の危機的な局面に直面しているのかもしれない。
7月11日参議院選挙で前回440万票を356万票に大きく後退させ、ほぼ40年前の1970年以前の得票にまで落ちてしまったのです。
日本共産党常任幹部会は、
『日本共産党にご支持をお寄せいただいた有権者のみなさん・・・心からのお礼を申し上げます。』
『多くのみなさんが炎天や風雨のなかで燃えるような奮闘をしてくださったにもかかわらず、それを議席と得票に結びつけられなかったことは、私たちの力不足であり、おわびいたします。』
と率直に歴史的敗北を認めている。
これは正に驚天動地の驚くべき出来事で、今まで20年以上にわたって長らく停滞する選挙の結果が続いていたが、議席減でも常に得票数では増えている(投票率が上がりすぎた)とか、得票が減っても得票率が増えているとか新議席を得て空白を克服したとか何か一つ良い点を見つけて選挙戦の『敗北ではない』かの如く言いつくろって納得していた。
今回、議席でも得票数でも得票率でも大きく後退している。
幹部会は、『私たちは、今回の選挙結果を重く受け止めています。』と断定し、
『国政選挙での巻き返しにむけ、本格的な態勢構築をはかります。』
『党綱領と大会決定にたちかえり、今回の選挙戦について、政治論戦、組織活動などあらゆる面で、どこにただすべき問題点があるか、前進のために何が必要かについて、党内外の方々のご意見・ご批判に真摯に耳を傾け、掘り下げた自己検討をおこなう決意です。』と、決意表明している。
これは共産党の長い歴史について少しでも知識のあるものにとっては、驚くべき歴史的な一大事である。

『全ての政党の負け戦か?』不思議な選挙結果と原因

与党民主党の敗北原因ははっきりしている。
高い期待度で発足した管直人新首相が一言消費税10%を口に出しただけで支持率が大幅に急降下。
今回の民主敗北の原因はこの『10%増税発言』で間違いない。
反対に今回躍進した『みんななの党』の勝利の原因もはっきりしている。
『みんなの党』の主張、『増税の前にやるべきことがあるだろう』が、庶民感覚とピッタリだった。
しかし、この言葉には隠された恐ろしい本音部分があり『やるべきことをやったら増税する』と、続くのです。
渡辺喜美の主張する、規制緩和と民営化と企業減税と大衆課税の新自由主義路線の未来は、すでにもう決まっている。
これ等の行きつく先が、絶望的な格差拡大とデフレ不況だった事は、小泉竹中改革で完全に証明されている。
ところが今回、本音の大衆増税部分は封印して一言も口に出さず、消費税反対票を得たのであるからまるっきりの詐欺行為で、ニワトリが肥とらしてから首を絞める(増税)と言っているに過ぎない。
ペテンで手に入れた能力以上のバブル議席には当然その反動が待っている。
今回の選挙で勝った様に見える自民党であるが、1人区で小選挙区制のマジックで勝利しているだけで日本の有権者の支持が戻ってきた訳では決してない。
自民党の退潮は覆うべくも無く得票数でも得票率でも比例区当選者数でも記録的な低さを記録している。
最大数の当選にも自民党首脳に勝利者の笑顔が見られなかったのは当たり前なのである。

『何故共産党は負けたのか』

今回の日本共産党の敗北原因は、管民主党の敗北原因以上に分かりやすい。
日本共産党の敗北ですが、右傾化する日本の中で旧社会党(社民党)は毎回毎回選挙のたびごとに得票と議席を大きく減らし続けて消滅一歩手前の悲惨な有様になっていた。
ところが社民党とは対照的に護憲左派の陣営では共産党だけは、今まで最低でも450万近い支持票を死守して辛うじて踏みとどまっていたのです。
ところが消費税に最も明確に反対していた共産党は、今回350万票まで大きく後退する。
原因はもう、『北風が吹いた』としか言いようがない。

今回の管直人新首相の『10%増税発言』が民主敗北の原因で間違いないでしょう。
それなら論理的に考えれば消費税10増税の言いだしっぺの『自民が勝つはずがない』のですが、
今回消費税増税で1989年や1998年参議院選挙と同じで与党から支持が離れた。
それで増税を口にしなかったみんなの党が大きく躍進。
消費税選挙だった1989年には与党自民党の批判票は全て最大野党、社会党に入って大躍進してマドンナ選挙といわれたが、この時に今回の選挙結果と同じで、消費税に明確に反対した共産党は敗北しているのです。
この時は中国の天安門事件が共産党は沈没したが、今回も同じく韓国哨戒艦『天安』の沈没で大敗北し、歴史的に北朝鮮に近い社民も同じく敗北する。
行き場を失った消費税批判票は1989当事を同じで最大野党(今回は自民党)に流れたのです。

何故、日本の政治情勢とは全く関係ない中国やソ連や北朝鮮の問題で、消費税反対の国内の政治姿勢だけなら『大勝利間違いなし』の日本共産党が正反対の大敗北したかのメカニズムを今の共産党執行部には理解できるだけの能力がないのでしょうか。?
知らないとしたら、根本的に日本の庶民の政治における投票行動を理解する政治能力が不足している。
流石に今回の選挙結果総括では、何時もの常套句の『反共宣伝が敗北原因である』との言葉が出ていないが、天安門事件や哨戒艦天安沈没が自動的に『反共宣伝である』との庶民感覚(政治レベル)が理解できていないのですよ。
今回の選挙結果ですが、日本の民主主義のレベルが韓国に大きく遅れをとってしまった。
韓国では、日本とは大違いでインチキ臭い天安問題は元与党のノムヒョン政権の後継政党民主党には打撃(北風)にはならず、その反対に軍事政権継承政党の与党ハンナラ党にまともに逆風になって跳ね返っている。
ところが日本では、まともに『北風』が吹き荒れて共産党や社民党は沈没しているのです。

それにしても『赤旗編集部は酷すぎる』

天安問題では旧軍事政権継承政党の与党ハンナラ党の主張を鸚鵡返しに報道しているだけで、疑惑を追及する韓国の野党や民主勢力側の主張は全く赤旗紙面には載せていない。
あんな全文で3000字A4用紙で4枚程度の韓国軍合同調査団の調査結果を正しいと勘違いするなどは、『先頭を切って制裁する』と先走って大失敗した鳩山由紀夫と頭の中身の程度や思考が同じであると思われても仕方がないでしょう。
この短い文章でも、文字数は3000字を遥かに超えているのですよ。
日本なら46人の小学生が転んで膝をすりむいても韓国軍合同調査団報告書の倍以上の調査報告書が作られるのが当たり前である。
韓国軍合同調査報告書は、軍やハンナラ党の選挙用の宣伝ビラ程度であり、到底50人近い人命が失われた調査などでないことぐらい一度でも全文を読めば、誰にでも分かるはずです。

『鳩山由紀夫と幹部会声明以前の共産党執行部』意外な共通点

鳩山由紀夫と言えば退任会見での発言が、(私の評価とは正反対に)世間の評判は最悪で、マスコミでの論評、評判が特に悪い。
(私としては今までの色々な鳩山発言の中で一番の素晴らしい出来だと思うのだが。)
特に評判が悪いのが、
『国民が聞く耳を持たなくなった。』(精一杯頑張ったが、真意を国民に理解してもら得なかったのが残念)との発言である。
この部分が、『悪いのは自分ではなく理解できなかった国民だとでも言う心算か』と判断された。
マスコミなどで一斉に叩かれているし、一般市民からも一番怒りをかっていた個所だったのです。
この評判の悪い鳩山由紀夫の退任会見での『最悪発言部分』と似たものがある。
何処かで、私が何度も聞いた記憶がある『 デジャヴな既存の話』の発言内容なのですよ。
よく思い起こして考えてみれば、
この言葉とは何時もの『選挙で負けたとき』の共産党執行部の発言と同じ種類(内容)のものだったのです。
今回の『幹部会の発表』とは大違いである。
今までの共産党の負けた原因の総括で決まって、悪いのは自分達共産党執行部ではなく、『自分たち共産党は何時も正しい路線だったが有権者が理解できなかった』から、結果的に『負けてしまった』のだと常に主張していたのです。
共産党の行っていた今までの選挙結果の総括とは、『鳩山由紀夫の最後の演説』と同じ程度の評論家的な上から目線であり幾ら正論であったとしても、これでは共産党に対する市民層の怒りの原因を理解しているとはいえない。
これまでの共産党幹部会の総括の内容は『選挙総括』とか『自己批判』ではなくて、『鳩山由紀夫の最後の訴え』と同じで、発言した本人にはそんな意思(悪意)はまったく無いのだが、有権者に対して喧嘩を吹っかけているに等しい愚行であったわけです。これでは勝てない。

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36 コメント

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このままでは消滅の道へと、まっしぐら (影丸)
2010-07-14 14:44:05
投票日前日の共産党HPをノックしたら、飛び込んできたのは、【1万円のワンピースに、1000円の消費税】という大活字でした。
 ユニクロのワンピースは、1990円からたくさんあります。タトエが悪く、これは庶民感覚とは言えないと思います。
 やがて「原水爆禁止大会」が開かれる八月がやってきますが、参加者は「わがほう」が多かったということだけを声高らかに今年も宣うのでしょうか。
 そうしたもろもろが滅亡の道に通じていると思うのですが…。
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影丸さん、はじめまして (逝きし世の面影)
2010-07-14 16:27:09
コメント有難う御座います。これからも宜しくお願い致します。

右傾化する日本社会の中で。旧社会党(社民党)は毎回毎回選挙のたびごとに3~4十万票以上の得票を定期的に減らして続けていて、消滅一歩手前の悲惨な有様になっている。
ですから間違いなく社民党はこのままでは消滅することは確実です。
ところがですね。
実はこの定期的に確実に減り続けている『社民党』とは大きく違いを見せていたのが、今までの選挙での『共産党』だったのです。
ご指摘の庶民感覚から微妙にずれている困った共産党は今に始まったことでもなければ、今回の選挙の特徴でも全くない。
今回だけではなく、毎度毎度の決まりごとなのです。
ところが社民党とは対照的に、護憲左派の陣営では共産党だけは今まで最低でも450万近い支持票を死守して踏みとどまっていたのですよ。
ところが今回の参議院選挙では、消費税に最も明確に反対していた共産党は今回350万票まで大きく後退する。
正に『北風』が吹いたのです。
1989年に中国の天安門事件で共産党の得票に大きく減らして敗北したのとまったく同じ事が今回も起こったのです。
韓国の天安の沈没で日本共産党までが沈没するなど馬鹿馬鹿しくて信じる気にも到底なれませんが、これが日本社会の政治の置かれている真実の姿なのです。
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タカ派 ( 農婦)
2010-07-15 07:24:00
渡辺嘉美の選挙直後のTVでの発言を聞いて、私は感覚的に怒りを覚え、すぐTBSに、怒鳴りのTELを入れました(笑)。小泉潤一郎と似ているような気がしたのです。私は政治も何もわかりませんが、日本国民を救うといぅ事は、戦争をも辞せず、世界に挑むという、発言にも聞こえたのは私の勘違いなのかどうかわかりませんが、「西洋人は、肉食系だから、日本人も肉食系にならなければいけない」という渡辺嘉美の発言に頭か火を噴かせての私の抗議のTELをTBSの担当者は無視してました。「第二次世界大戦時の報道と今のメディアは同じ事をしている、私たち庶民を騙そうとしても、逆に怒りを買う羽目になるからね。)とにかく何をわめいたのか自分でも記憶がないくらいです。
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みんなNOの党 (疑問に思う人)
2010-07-15 12:21:00
ここは明らかに、大企業向いてますからね。金持ちが支持するなら分かるが、普通の人間が何故支持するのかが、よく分かりません。おそらくイメージ先行なのでしょうが、この党のアジェンダ(別名みなさんとのおやくそく)を見ると、バッサバッサと何もかも切り捨てて、その後に増税しますという唖然とする事が書いてあるのですが。
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自を付けたら『自民なの党』 (逝きし世の面影)
2010-07-15 16:27:21
渡辺嘉美の『みんなの党』ですが、一年ほど前に自民党を出て結党したころは『新党一人』であろとか、みんなそろって馬鹿にされて仲間だった自民党議員からも嫌われていましたよ。
今回、管直人首相のお馬鹿極まるオウンゴールで思わぬ幸運が舞い込んだが、渡辺代表の言っていることは小泉改革での竹中平蔵の発言と全く同じで変わることが無い。
竹中渡辺二人ともぺらぺら喋っているが内容が薄く到底知性を感じさせない特技が有る。
お喋りなミニ小泉ですね。
今回二匹目のドジョウを掴む事に運よく大成功したのですが、次回も同じ幸運が舞い込むと考える方が間違いでしょう。
10議席を得たが過去の同じような例では、労働組合の『連合』が連合結成の最初の選挙戦で同程度の10議席を得ていますが次回は完敗しています。
政策と駒が両方とも酷すぎたのですね。
この時はあの千葉の自称さわやか青年風の自民系うそつき森田健作氏が、なんとこの連合推薦で当選してその後に自民党入りしているのですよ。
その後長い間浪人した挙句に、ほとぼりが冷めて誰も思えていなくなってから100万票あまりを得て千葉県知事になっているが、大笑いですね。
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共産党はハイソサイエティー (ましま)
2010-07-15 20:38:46
わが家の近所では共産党のポスターを貼っている党員らしい家は、平均以上の新築家屋が多い。

とても労働者・農民の党とは思えないのです。農民の方は、耕作をやめて農地を何億単位で売った方、この方は公明党のポスターです。

結局、派遣労働者などの受け皿になれなかったこと(そのためには、教条を捨ててブチブルへの理解が必要だった)が共産党不振の原因ではないでしょうか。

いかんせん、左翼はダサイのです。
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大金持ち(ハイ)はいないのだが・ (逝きし世の面影)
2010-07-16 11:01:47
ましまさん、コメント有難うございます。

日本共産党は労働者の党を自称しているのですが、その日の生活にも困窮しているような派遣労働者などの出身の党幹部はいない。
社民系などのように労組の出身も少ないですね。
普通の一般サラリーマン出身だった党幹部と言えば不思議なセクハラ騒動で共産党を追われた筆坂氏ぐらいなのですが、『衣食足って礼節を知る』ではないが、共産党自身が考えている自分(共産党)と現実の共産党とは中身が大きく違う。
将来の理想を語るだけの余裕がある人(本当の貧困層は少ない)だけが共産党を支えている不思議な構造になっているのしょう。
本当に今すぐの改革を必要としている人は『目先のにんじん』に飛びつき、長ったらしい理論に目が向けれるのは比較的余裕があるインテリ層です。
そして90年ほど前の共産党の結党時の幹部何てのは労働者階級の出身者は極少数で、その当事の貧困層にとって見れば共産党とは知識階級の道楽的なサロン程度で、考えてみれば困った事に今とそれほど事情は変わっていないのですね。だから何事も(鳩山由紀夫の最終発言的な)上から目線であると庶民層から思われる言動が生まれるのでしょう。
典型的な例は、政党助成金に対する態度でしょう。
これは憲法の結社の自由であるとか思想信条の自由に違反する違法のものであるとして受け取りを拒否しているのです。
確かに共産党の主張は(理論的には)正しい。
ところが共産党機関紙赤旗の発行にまで税金を取られているのですから、これも結社の自由や言論の自由を盾に拒否するべきなのですが、如何せん強制的に取られている。
日本の以上極まる高額の供託金制度なんかも憲法違反の疑いは濃厚ですが、これも国政選挙で毎回何億円も強制的に取られている。
政党助成金の共産党の本来の受取額は年間数億円の巨額で、累積では100億を超えているでしょう。
共産党が政党活動に関連して支払っている(憲法違反で違法な)税金の合計額は(受け取れる)政党助成金の総額を間違いなく超えているでしょう。
自分の主義主張に反するから『受け取らない』は、それだけなら筋は通っている。
ところが同じ様に憲法違反で筋が通らない方の『税金は支払っている』のですから、差し引きすれば丸損ですよ。
1円の金を節約する為に苦労している庶民にしてみれば、自分の主張する『主義』のために何億円も受け取らない共産党は、『庶民目線である』とは到底感じられず、ハイソサイエティーであると看做されても仕方がないでしょう。なんともダサい話です。
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愛想をつかされたようです (Runner)
2010-07-16 19:14:32
今回は、非党員系の支持者が愛想をつかしてしまったようですね。
そういった人たちの意見をネットで読んでみると、ある程度の共通項が見えます。
つまり、民主党政権誕生という事態にどう臨むかという点で、支持者の望む言動を志位執行部が取らず、「背任」に見える行動を取ってしまった。
つまり、「民主党政権の足を引っ張り、自民党と手を組んでいる」ように見えたということでしょう。
同じ「民主党批判」といっても、自民党とは逆の立場からの批判でなくてはならないのに、そのようには見えなかった。
もっと具体的に言えば、小沢バッシングに加担したことへの不審でしょう。
金権政治に一貫して反対してきた共産党が小沢の金権体質を批判するのは当然ですが、非党員系の共産党支持者は政治意識の高い人が多いでしょうから、そんな人が今回の小沢バッシングのいかがわしさやその目的を知らないはずがなく、TPOをわきまえない志位執行部の姿勢に不信感を抱くのは当然でしょう。

ましまさんの指摘については、もっともです。
幹部連中が労働者階級でないし、かといって、労働者階級に友人もいないとなると、もう、労働者階級のことはわからんでしょう。
しかし、これは共産党に限ったことではなく、過激派など日本の左翼組織全体に共通したことで、もっと、いえば、左翼運動自体がナロードニキによって起こされたものであることを考えると、何事かいわんやです。
文盲で農奴がいた昔のロシアならともかく、いまだに、そういうことを続けていること自体が異常ともいえるのですが。
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鳩山さんのおかげで影が薄くなった (カーク)
2010-07-16 20:50:36
実は、選挙公示後に友人からメールが来るまで、共産党の存在を忘れてました。菅さんではなく、鳩山さんの民主党の掲げる公約はすばらしかった。共産党がなくても、鳩山政権が約束したマニフェストが画期的だったと思います。また、Runnerさんの仰るとおり、「民主党政権の足を引っ張り、自民党と手を組んでいる」ように見えたということです。共産党が本当に根本的に政治とカネの問題を解決する気はあるのか、今回の鳩山さんや小沢さんの金の問題に対する取り組みを観ても、そうは思えない。また、官房機密費の問題についてもなんら取り組んでいないので、まあ、共産党にはガッカリです。もっとも、地元の選挙では、菅さんに対してNOと言うために共産党に投票しました。それにしても、共産党は何で知名度の無い人を候補者に立てるのでしょうか。党内では地位が高いのでしょうが。
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共産党の異常な雰囲気 (伯爵)
2010-07-16 22:05:26
日本共産党については、幹部連中だけではなく一般党員や地方議員にいたるまで「中央集権的・官僚的」体質になっているように感じます。 ですから、草の根民主主義、労働者の味方とは言い難いです。 これは、理屈の解らない一般庶民も雰囲気から感じ取ることができます。

理屈を言えば、共産党のやり方では、官僚と行政が超巨大化して財政は破綻し、民間活力も失われるのではないか? 私には、共産党の中央集権的・官僚的な体質こそが、中国やソ連や北朝鮮の問題以上に共産党の票を減らしている原因ではないかと思われます。
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